11月23日
2泊3日で、東北へ行ってきました。
当初は3泊4日で、福島の大内宿や喜多方、岩手の宮古や花巻にも行くつもりが、寒波の影響で雪の予報になってしまったので、2泊3日に短縮。

自宅を11時過ぎに出発。安達太良SAで休憩して、福島の飯坂温泉に着いたのが15時。
2010年に改装された駅舎と、駅前にある松尾芭蕉の像。

中学の修学旅行先が栃木と福島で、2日目に泊まったのが、ここ飯坂温泉。
川沿いのホテルに泊まったのは覚えてるけど、ホテル名までは覚えてないな〜。
もっとも40年近く前のこと、もう残ってないでしょうけど。(笑)

「阿部留商店」で、ラジウム玉子を購入。
普通の温泉玉子だけど、飯坂温泉は日本で初めてラジウムの存在が確認された場所。 それに因んで、ラジウム玉子と呼ばれているそうです。

温泉街を散策。
福島信用金庫の看板がシャレオツ! 歴史を感じさせる「採進堂酒店」、建物が登録有形文化財に指定されている「なかむらや旅館」。

「鯖湖神社」には、お湯かけ薬師如来が祀られています。 その隣にある大きな木造の配湯塔は、源泉地であることを示す施設。
飯坂温泉共同浴場の中で、最も有名なのが「鯖湖湯」。 日本最古の木造建築共同浴場(平成5年に改築)で、松尾芭蕉もここの湯に浸かったとか。

江戸時代から続いていた豪農・豪商の旧家を補修・復元した「旧堀切邸」。
主屋や十間蔵等が無料で見学可。 敷地内には足湯もあり、そちらも無料(しかも貸タオルまで無料)で利用できます。

夕食前に、共同浴場「波来湯」へ。
「鯖湖湯」には洗い場がないけど、こちらはシャワー完備。 しかも浴槽が、熱湯と温湯の2つに別れてます。 入湯料は、大人300円。

夕食は「餃子の照井」、名物「円盤餃子」の有名店。
開店直後に行ったけど、既に満席で我々の前に2組。もっと早く行けたのに、抜かった!

30分ほど待って、ようやく店内へ。
有名人のサインは珍しくないけど、内閣総理大臣が来店した店って、そうないですよね。

円盤餃子@1皿22個で1200円と、らーめん@700円。
らーめんは普通だったけど、餃子は旨い! 飯坂温泉には他にも有名店があるので、もし再訪する機会があったら、次回は別の店へ行ってみよう!

駐車場へ戻る途中、「鯖湖湯」の前を通りました。
風情があって、いい感じですね。

ビール飲んじゃったから、カミさんの運転で、今日の宿泊地「道の駅・国見あつかしの郷」へ。
今年の5月にオープンしたばかりだけあって、施設はとてもきれい。 特に、お湯が出るのが有り難いです。
隣接するコンビニで氷とツマミを買って、持参したビールとバーボンで晩酌してから就寝。
本日の走行距離は、285.7kmでした。


11月24日
6時半に起床。 下道を走って、10時に「志波彦神社・鹽竈神社」に到着。
ちょうど紅葉が見頃でした。

東神門から唐門へ向かう途中にあるのが「撫で牛」。
「商売は牛の涎(よだれ)のように細く長く」という諺があり、牛は撫でると涎を出すところから、祈願奉納されたものだそうです。
皆に撫でられるので、頭部だけ色が変わってます。

上から見た表参道。 かなりの角度の階段です。
楼門と御神木杉。

鹽竈神社本殿と別宮拝殿、右は志波彦神社。
同じ敷地内に、2つの神社があるのは珍しいような。

松島へ移動して、「松島さかな市場」へ。 「焼がきハウス」へ行ったら、運良く待ち時間ゼロと言われたので入店。
2200円で45分間の食べ放題。ひたすら食べ続けました!

食事中はドシャ降りだったけど、終えて外へ出たら青空が。 そこで、「すかし橋」を渡って「五大堂」へ行ってみることに。
結構な人出! これが、ギリギリ人物が写り込まない撮影角度。

屋根の角にある亀(?)の妖怪(?)像は、魔除けなのかな?
ヨーロッパの教会でよく見られる「ガーゴイル」と同じ?(右の写真2枚は、パリのサクレクール寺院)

カミさんのリクエストで、「松華堂菓子店」のカフェへ。
コーヒーとカステラのセットと、パフェをオーダー。 コーヒーは温くてイマイチ。

石巻へ移動して、「石ノ森萬画館」へ。 せっかく来たんだからってことで入場、料金は大人800円。
一度入れば十分、再訪はないですね。 館内は撮影禁止。

かさ上げ工事が終わって新設された「JR女川駅」と、「シーパルピア女川」。
駅から海へ向かう遊歩道の両側に、レストランやカフェをはじめ様々な店が建ち並んでいるけど、営業していた店は半分くらい。
一番の目的は、「今野梱包」がダンボールで製作した、「ダンボルギーニ・アヴェンタドール」を見ること。
ところが、こちらも閉店していて見学できず。

震災遺構として保存されることが決まった、「旧女川交番」。
基礎の杭を引き抜いて、建物をなぎ倒すとは。 津波の威力を実感します。
以前映像を観たけど、女川の引き波は凄まじかったです。

ローカルスーパーに寄って夕食を買ってから、今日の宿泊地「道の駅・上品の郷」へ。
併設する「ふたごの湯」で温まった後に、飲んだビールが旨かった!
本日の走行距離は、185.7kmでした。


11月25日
今日は1日、被災地を巡ります。 まず向かったのが、石巻市釜谷地区。
地区の入口に、被災前の集落の航空写真が。 赤い矢印の場所から、青い矢印方面を撮ったのが右の写真。 集落が丸ごと消えてなくなっています。
釜谷集落の犠牲者は、死者・行方不明者197人。 人口のおよそ半数が一度に失われたそうです。

児童74名、教職員10名が犠牲になった、「大川小学校」。
津波が2階の天井まで到達していることが分かります。 昨年、震災遺構として保存されることが決定しました。

津波でなぎ倒された、校舎と校舎を結んでいた渡り廊下。
鉄筋コンクリート製の柱が、根元で折られてます。

陸前高田まで北上して、「奇跡の一本松」へ。
右は、やなせたかし画「ヒョロ松君」のモザイクタイル。 前回来た時はなかったような・・・。

上が4年前で、下が今回。
後ろに見えるのが昨年完成した、T.P.+12.5mの第二線堤。
ここからは見えないけど、100m海側にもう一つ、T.P.+3.0mの第一線堤があり、その間に松原を復元する計画があるようです。

造成された東側の山。
ここから出た土砂が、低地のかさ上げ工事に使われたけど、その費用対効果には疑問の声も多いようです。

左が4年前で、右が今回。
瓦礫の山が幾つもあった土地を、12mかさ上げする工事中。

「旧道の駅・高田松原」。ここも震災遺構として保存されるのかな?
今回初めて気付いたけど、建物の右側に津波でなぎ倒された松の根、その奥には鉄骨の骨組みだけが残った物産館があります。

国道45号線沿いに建っている5階建ての集合住宅、「下宿(しもじゅく)定住促進住宅」。 青の矢印が、津波の到達地点。
1階と2階は窓枠ごと、3階と4階はガラスだけ、5階はほぼ無傷。 裏から見ると、引き波で1階から4階まで窓枠ごと破壊されてます。

名刹「普門寺」。
震災の犠牲者の供養のため、市民だけでなく全国からの参加者が制作した「五百羅漢」像が置かれています。
豊かな表情の中に、どことなく悲しみも感じます。
像ではないけど、以前トレブリンカでも同様の光景を見ました。

ここは「第十八共徳丸」が打ち上げられた、気仙沼の「鹿折唐桑駅」の近く。
船は解体され、線路も撤去済み。 周辺のかさ上げ工事も終了してました。
上が4年前で、下が今回。
津波で流された右下の住宅地が、土手と同じ高さまでかさ上げされたことが分かります。

昼食は「お魚いちば」。 赤の矢印が、津波の到達地点。
日替わり海鮮丼と、あんかけ海鮮ラーメン。 ラーメンのスープがあっさりし過ぎ。 もうちょっと濃くてもいいんじゃないかな。

カミさんのリクエストで、「喫茶マンボ」へ。
なんともレトロな店内。 コーヒーの味はGood。

ここは、JR気仙沼線「小金沢駅」の近く。
倒壊した駅舎は撤去されたけど、廃線になった線路や踏切がそのまま残されてます。

落橋したJR気仙沼線の高架橋と、津波で破壊された「陸前小泉駅」。
土手の向こう側は入り江になっているので、相当な規模の津波が押し寄せたことが想像できます。
写真はないけど、現在物凄〜い高さの高架橋が建設中です。

最後に訪れたのが、南三陸。
ここも一部かさ上げ工事が完了していて、仮設だった「さんさん商店街」が移転してました。

対岸の護岸とかさ上げ工事は、現在も進行中。
左は、4年前の「旧防災対策庁舎」。 現在は、上から見下ろす高さまで土地がかさ上げされたことが、この写真で分かると思います。
「旧防災対策庁舎」は震災遺構として保存され、周囲は公園として整備されると聞きました。

以前、仮設の「さんさん商店街」があった場所の片すみにある「モアイ像」。
イースター島から送られた本物のモアイです。

三陸自動車道→仙台北部道路→東北道を走って帰宅。 本日の走行距離は623.6km、総走行距離は1068kmでした。


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