5月19日
昨年の消化不良を解消すべく、「2018年 佐渡ロングライド210」に出場してきました!
その前に準備編。

まずはエントリー。
今回は、210kmのA2にエントリー。210kmコースはA1(完走タイム7〜8時間)、A2(同9〜10時間)、A3(同11〜12時間)の3グループに分かれていて、自分に見合ったコースを選択できるけど、明確な規定はなく、あくまでも自己申告制。
A1から順次スタート。本当はA3でも良かったけど、A2よりスタート時間が30分近く遅れることに。 この30分はデカい! A2にエントリーしたら、9〜10時間で走らないと失格になるってこともなし。 ってことで、A2を選択。

次はカーフェリー。
通常は乗船日の3カ月前から予約できるけど、5月19日の新潟発9:20と12:35は、それよりも前から「満」。
どういうことかと電話で問い合わせたら、「ロングライドのツアーバス等の枠を確保するため、満車表示にしてある。 もし余れば、3カ月前に予約を開始する」という返答。
そこで、ネット予約サイトにログインして全ての項目を記載して待機。2月19日の0時になったと同時に予約ボタンを押したら、12:35発の車両航送券ゲットに成功! ちなみに、その時点で残り9台、ひと眠りして6時に見た時は、既に「満」になってました。

最後に、完走するためのエイド通過目標時間を計算。
大会直前になって、両津BS→多田ASの海岸沿いの道が落石のため通行止めになり、ルートが変更になったというお知らせが。
変更後のコースは、厳しい登りがある峠道。 どれほどの勾配かと高低図を見たら・・・。

なんじゃこりゃ! 難所の一つ、「Z坂」の約3倍の激坂じゃん!
この影響で、Aコースのスタート時間が30分繰り上げに。

上記コース変更を考慮した上で、ゴール目標を17時に設定した、各ASの通過時間を下記の条件で計算。
 ・素浜ASからゴールまでの25km:最後の最後で登りが2つ。既にバテバテになってること間違いなしなので、20km/h+10分の小休止。
 ・小木ASから素浜ASまでの23km:出発直後から小さなアップダウン、後半にZ坂以上の登りが待っているので、20km/h+10分の小休止。
 ・多田ASから小木ASまでの22km:小さなアップダウンのみなので、26km/h。
 ・両津BSから多田ASまでの40km:登った分は下るけど、とにかく登坂がキツそうなので、20km/h+10分の小休止。
通過時間は、両津10:15、多田12:45、小木13:55、素浜15:35。
休憩時間を20分(両津のみ30分)とした場合の到着目標は、両津09:45、多田12:25、小木13:35、素浜15:15。

ここから当日編。

今回の目的は、大会参加のみ。 ちょっとだけ買い物しただけで、観光は一切なしです。
4:50に自宅を出発。 高速料金節約のため、一般道を走行。
途中、コンビニと「道の駅 新潟ふるさと村」に寄って、10:30に「佐渡汽船新潟フェリーターミナル」に到着。
予約時に送られてきたQRコードを印刷して持参したので、手続きは3分ほどで終了。 往復で32540円也。
復路分も発券してくれたので、帰りは手続き不要です。

車内やルーフにバイクを積んだ車や、団体ツアー参加者を乗せた大型バス等が続々と集結。 船内も至る所にバイク。
定刻の12:35に出航。 新潟港を出た直後から両津港に入るまで、船は今まで経験したことのない大揺れ。
「積んだ車がぶつかるんじゃないか?」と思うほどだったけど、流石にそんなことはありませんでした。
到着は10分遅れの15:15。

佐渡は凄い風。 雨も降ったり止んだりで、まるで小型の台風が上陸したかのような天候。 これじゃあ、船が大揺れするわけです。
この影響で、受付が「佐渡中央会館集会室」に、ブース出展&前夜祭が「河原田小学校体育館」に変更。
受付を済ませたら、会場の隣に設営されたスコットのブースで軽く整備してもらおうと思ってたけど、とても車からバイクを下ろせる状況じゃない!
歩いて5分ほどの小学校体育館までも行けそうにないので、前夜祭もパスして、夕飯を買い出してから大会指定の駐車場へ。
バイクに計測用のチップを付けたり、ゼッケンを貼ったりもしたかったけど、風雨のため何も出来ず。
明朝の回復を祈って、早々に就寝。 本日の走行距離は、227.5kmでした。


5月20日
2:30に起床。 雨も風も止んだけど、とにかく寒い! ナント気温は9℃!
服装は、下は短パン+UVカバー、上がドライ半袖Tシャツ+半袖サイクルジャージ+UVカバー+古新聞+100均で買った薄いレインコート。
これで、ギリギリ寒さに耐えられるくらい。 持参したけど荷物になるのが嫌なので、ウインドブレーカーは着ないことに。

スタートは少しでも早い方がいいので、カップうどん食べて、4:00過ぎに会場へ。 おかげで、前から2列目に。
到着からしばらく経って。「しまった! カメラ忘れた! せっかく充電しておいたのに!」。
でも後になって思ったけど、走りに集中できた要因の一つは、カメラを持って行かなかったこと。 忘れて正解だったかも。
4:15から歩いて海岸沿いのスタート地点へ移動。5:00にA1がスタート、σ(^^)のスタートは5:10。 いよいよ始まった!
もちろん一番の目標は完走だけど、せっかくだから全てのエイドに寄ることに。
去年はザックリだったけど、今年は区間毎のリポート。(^-^)


スタート5:10 → 相川AS着5:53。(区間:19.24km)
「単独走行時以外は、自分から足を使わない」が基本。
スタート直後から、平坦路は自分より少しだけペースの早い人の後ろに、登りはマイペースで走行。
昨年同様、エイドの補給は充実。 まだかなり寒かったけど、走りに影響するため、ここでレインコートを廃棄。
そう言えばスタート前に、「Aコースを走る人は、遅くとも両津BSを11:00までに通過して下さい」というアナウンスがありました。

相川AS発6:03 → 入崎SS着6:54。(区間:22.55km・スタートから41.79km)
出発から間もなく、強い向かい風に。 それでも小集団に付いて、いつもより早いペース。
入崎は「スイーツ・ステーション」なので、補給食は少なめ。 ハッキリとは覚えてないけど、大福とクロワッサンを食べたような。

入崎SS発7:04 → はじき野AS着8:19。(区間:29km・スタートから70.79km)
相変わらずの強い向かい風。
さっきのエイドで言葉を交わした同年代の人に抜かれたので後ろに付いたけど、簡単に千切られちゃった。(笑)
去年立ち寄ったトイレを素通りして、そのままZ坂へ。 終始抜かれまくったけど、足を着くことなく、大野亀も走破。
昨年もあったけど、はじき野ASの俵型の焼おにぎりが美味。 フルーツ等も充実。

はじき野AS発8:31 → 両津BS着9:38。(区間:31.41km・スタートから102.14km)
出発直後から下り、その後に軽いアップダウンが続き、海沿いの平坦路へ。
長いトンネルを抜けた直後に、後ろから抜いて行った40km/hの高速トレインの背後に。 しかし登りで離され、追走できず。
その後は、30km/hほどの小集団に便乗。 到着時間は、目標タイムとほぼ同じ。 ここまではいいペースだけど、この後の登りが心配。

両津BSで支給された弁当を食べている時に、相席になった同年代の人が↓こんなことを。
「コース変更後の、あの登りはないよな〜。(不参加の言い訳になるから)雨が降ることをちょっと期待しましたよ」だって。
実は全くの同感。(笑)

両津BS発10:02 → 多田AS着11:50。(区間:30.51km・スタートから132.65km)
県道319号線に入ったら、すぐに登り。 最初は緩やかだけど、徐々に急坂に。
後半を考えて、5kmくらい登った所にある最初のピークでひと休みしようと思ってたけど、他にそんな人は誰もいない!
1人で止まるなんて、そんなカッコ悪いこと出来ない! ←見栄っ張り。(笑)
ってな訳で、そのまま登坂。 途中16%という激坂箇所もあったけど、何とか頂上まで走破!
ここで、「この坂を足を着かずに登れたんだから、この先のAS間をノンストップで走ってみよう」という新たな目標を設定。

すぐに下ろうとしたら、「この先は道幅が狭く急カーブが続くので、安全のため、一般車と交互通行になります」というアナウンス。
当初は15分くらいって言われたけど、結局30分も待たされました。 こんなことなら、両津BSでもっと休めば良かった!
でも、交互通行は正解。 もし処置を取っていなかったら、間違いなく事故が起きていたと思います。

多田AS発11:56 → 小木AS着12:49。(区間:21.39km・スタートから154.04km)
さっき頂上で休んだこともあり、補給だけ済ませて早々に出発。
もうここまで来ると、大きな集団はなく、せいぜい2〜3人から4〜5人の小集団。
途中までゆっくり走る集団と一緒だったけど、後ろに着いたオバサン2人のおしゃべりに耐え兼ねて、後半はペースを上げて単独走行。
目標より1時間以上早く小木ASに着いたことで、事故や機材トラブルがない限り、足切りされることなく完走できると確信。

小木AS発13:03 → 素浜AS着14:13。(区間:23.45km・スタートから177.49km)
スタート直後からアップダウンが続き、その先にZ坂以上の登り。
150km以上走った後の、この登りはキツかった! 振り返ると、最もキツかったのがこの区間。
途中で何度も止まりそうになりながらも、新たな目標達成のために踏ん張り、ようやく素浜へ向かう下り坂に。
この下りに限らずだけど、何度「また登りが待ってるんだから下らなくていいよ〜」と思ったことか!(笑)

素浜AS発14:22 → ゴール15:33。(区間:23.3km・スタートから200.79km)
スタート直後から厳しい登り。 一旦下って国道へ出て最後のアップダウン、ここが地味に長く感じたな〜。
海沿いの道に出たら、風速4〜5mくらいの向かい風をまともに受けての走行。 きれいな海を楽しむ余裕なんてなし!
海沿いを外れた住宅地へ入ると風が弱くなるので、そこは一気にペースアップ。

バイクに付けたチップを機械が読み取って、ゴール時にDJが名前を読み上げてくれることは知っていたので、前後に間隔を取って最後の直線へ。
「From 群馬、○○○○さん、お帰りなさい!」のアナウンスに迎えられてゴール!
目標タイムを1時間半近く上回り、途中で設定したAS間ノンストップも達成!!

その他諸々。
・普段ほとんど平坦路しか走らないので、登りでの弱さが露呈。 抜いたのは10人くらい、抜かれたのは100人以上!
・登りが遅い分は下りと平坦路で取り戻すので、最後まで抜きつ抜かれつって感じになったグループや人がいました。
・両津の手前で、既に腰痛と尻痛に襲われてました。 これが無ければ、もう少し楽に走れるんだけどな〜。
・走行中ず〜っと、西城秀樹さんの曲の覚えてる箇所をエンドレスで歌ってました。「情熱の嵐」だけでも、100回以上は歌ったかな。(笑)


Aコースの完走証明書。 これで、消化不良が解消されました!
目標は達成したので、これにて佐渡は終了。 もし元気に還暦を迎えられたら、その時に再挑戦してみようかな。

人気の回転寿司店「まるよし」でテイクアウト。
去年も行った立ち寄り湯「朱鷺の舞湯」で汗を流して、本日の宿泊地「道の駅・芸能とトキの里」へ。
脚はパンパンだけど、驚くほど疲労感がないことに自分でもビックリ!


5月21日
4時に起床。 車内を片付けて、5時前にフェリーターミナルへ。
定刻の5:30に出航。 往路とは大違いの静かな航行、船内もガラガラ。
売店で、ルマンドアイス@250円を購入。 以前食べたロイヤルミルクティー味も美味しかったけど、こちらも美味。

新潟港には、定刻の8:00に到着。
「万代シティバスセンター」近くの駐車場に車を入れて、「名物 万代そば」へ。 食べたのはもちろん、カレーライス@470円。
昔ながらの黄色いカレー。
小学生の時に「伊香保スケートセンター」、高校生の時に「湯沢温泉布場スキー場」の食堂で食べたカレーライスを思い出しました。
普通盛りでも一般的な店の大盛りくらい。 ミニカレー@380円でいいかも。

帰りも一般道を走って、「永井食堂」でモツ煮を買って帰宅。
総走行距離は、605.7kmでした。

自分に買ったお土産。
「尾畑酒造」の蔵元限定、本醸造原酒と生酒。 「佐渡乳業」の、カマンベールとゴーダチーズ。
カミさんに頼まれた「佐渡バター」は、現在島内全店で入荷待ち状態のため、購入できませんでした。

GPSデータ。まずは走行ルートと統計。
昨年と同じく、統計の「気温」は、直射日光の影響等もあり不正確。
ルート変更によりショートカットになった分、距離は従来より8kmくらい短くなりました。

標高。
ルート変更になった峠道が、従来の海岸沿いの平坦路だったら、もっと楽に走れたことは間違いなし。

速度。
登り区間で10km/hを下回る、足を着く寸前だった所がいくつもあることが分かります。

ケイデンス。
飛び抜けている箇所は、シフトミスして瞬間的に回しただけ。

大会終了数日後に公式サイトで発表された、A2コースのデータ。(カッコ内は昨年の数字)
左から、エントリー数、当日不参加、実参加者、リタイヤ、完走者、完走率。
リタイヤ者が増えて完走率が低くなった原因は、変更になったルートが影響したのは間違いないでしょう。
昨年に比べると、A2コースだけで約200名、全体では約300名、参加者が少なかったようです。


最後に、1人で「佐渡ロングライド」に参加するための費用を計算。
・210kmにエントリーした場合、7〜8時間で完走しないと、新潟発の最終新幹線に間に合うフェリーには乗れないため、基本は前泊・後泊の2泊。
・高速バスの発車時間は最終新幹線よりも早いので、前泊・後泊は必須。
・宿泊費は、会場まで徒歩または車で10分圏内の「佐和田地区」のホテル、1名1室20800円(←実際の宿泊費)。

自宅 → 駅近の駐車場まで車 → 新潟まで往復新幹線 → 両津まで往復フェリー(2等)+宿泊費の場合。
1800円(駅近の駐車場料金)+15980円+4760円+41600円=64140円。

自宅 → 駅近の駐車場まで車 → 新潟まで往復高速バス → 両津まで往復フェリー(2等)+宿泊費の場合。
1800円(駅近の駐車場料金)+7000円+4760円+41600円=55160円。

自宅 → 車で新潟往復 → 両津まで往復車航送(2等運賃込み)+車中泊の場合。
ガソリン代8700円+32540円+宿泊費0円=41240円。

※ 新幹線または高速バス利用時の、駅orバスターミナル⇔佐渡汽船フェリー新潟ターミナルと、佐渡内の移動費用は含まれていません!

新潟まで往復一般道を運転したけど、全く問題なし。
持って行ける荷物量に制限がない、自転車を輪行袋に出し入れしなくて済む、佐渡内の移動が自由、車中泊場所には困らない等々を考えると、車航送&車中泊が最善&最安じゃないかな。

最後の最後にもう一つ、大宮発着のバスツアーを利用した場合。
・土曜:大宮駅発6:50 → 新潟港発12:35 → 両津港着15:05 → 両津のホテル泊。
・日曜:ホテル発4:15 → 大会参加 → 小木港発20:00 → 直江津港着21:40 → 車中泊。
・月曜:大宮駅着5:00。
上記のスケジュールで、4〜5名の相部屋利用、夕食×1と朝食×1が付いて、大人39800円。

自宅 → 駅近の駐車場まで車 → 大宮まで普通電車で往復 → ツアー参加。
1800円(駅近の駐車場料金)+2640円+39800円=44240円。


※ フレームが表示されていない場合は こちら