9月13日
3泊4日で、東北へ行ってきました。 日曜日は初参戦の「ツール・ド・東北」です。
自宅を19:00時過ぎに出発。 途中の安達太良SAで休憩、若柳金城ICから一般道を走って、25:00前に「道の駅 かわさき」に到着。
↑は、σ(^^)の寝酒に付き合うクレア♀。 「ね〜、もう寝ようよ〜」って感じ。(笑)
本日の走行距離は、431km。


9月14日
「道の駅 かわさき」。 ここで車中泊するのは、今回で3回目。
初めて気が付いたけど、橋向こうで開催される花火大会が有名らしい。

2003年に架け替えられた「北上大橋」。
旧橋は、難工事の末に完成したそうな。

場内のカフェでモーニングコーヒー。
ビターコーヒー、美味でした。

陸前高田へ向かう途中、「猊鼻渓(げいびけい)」の標識を見つけたので行ってみることに。
てっきり、団子が川を渡って運ばれてくることで有名な場所かと思っていたら、それは「厳美渓(げんびけい)」で、こことは違う場所。
でもせっかく来たんだから、舟に乗って川下りしようと思ったら、所要時間1時間半。 残念ながら、そこまで時間はないので断念。
犬も乗船可能って言われたので、また機会を改めて来ることに。
古めかしい鉄橋。 てっきり廃線になった橋かと思ったら、現役の大船渡線の鉄橋でした。

土産物屋の店主から、「近くに日本最大級の茅葺の大屋根を備えた寺があるから、是非行ってみて」と言われ、やって来たのが「正法寺」。
国指定の重要文化財「惣門」を入ると、正面に見えるのが、同じく重文の「法堂」。

こちらは、奥州市有形文化財に指定されている「開山堂」。
廊下と堂へ上がる階段は、古いけどとてもいい状態を保ってます。

法堂の大きさは、間口29.6m、奥行21m、棟高26m、面積は約769u(約233坪)。
来て正解、一見の価値ありでした。 拝観料は、大人500円。

「奇跡の一本松」。 以前は橋を渡って近くまで行けたけど、現在は川の対岸まで。
後ろに見える第二線堤、2年前はコンクリート剥き出しだったけど、今回は緑に覆われてました。
新しい「道の駅 高田松原」が完成してたけど、残念ながらオープンは来週末。 道の駅周辺は、大規模な「東日本大震災追悼施設」になるみたい。 津波で倒壊した、旧道の駅「タピック45」と、「下宿定住促進住宅」も保存されるようです。(現在どちらも近くへは行けないようになってます)

気仙沼の鹿折唐桑地区を通って、南三陸の「さんさん商店街」へ。
嵩上げ工事が終わって、初めて来た時とは様子も地形もすっかり変わりました。
「旧防災対策庁舎」も、上から見下ろすように。 保存のため、鉄骨はきれいに塗り直されて、外階段も修復されてます。(こちらも、近くへ行くことは不可)
右が、震災2日後に撮影された写真。

場内の海鮮食堂「弁慶」で、ちょっと遅いランチ。
志津川丼@1900円と、海鮮極旨丼@2300円。 味は言うまでもなく、どちらも◎。

「及善蒲鉾店」、「ロイヤルフィッシュ」、「山内鮮魚店」等で、今日と明日の夕食を買い出し。
前回来た時、こんな大きな看板あったかな? モアイ像は以前のまま。

大会の前日受付に間に合わなそうになっちゃったので、女川をパスして「石巻専修大学」へ。
ところが、受付はすぐに終わったし、他にこれと言って何もなし。 これなら女川へ行って、「旧女川交番」と「ダンボルギーニ」見れば良かった!

「道の駅 上品の郷」へ移動。 ベストポジションに車を駐めて、隣接する「ふたごの湯」へ。
晩酌の肴は、「さんさん商店街」で買った、三陸産のカツオと鰺のなめろうと蛸と牡蠣。 どれも超〜美味! 特に蛸が◎。
本日の走行距離は、200.6km。


9月15日
今日は初参加の、「2019年 ツール・ド・東北」。
その前に準備編。

まずはコース選び。
「2018年 佐渡ロングライド」の210km、獲得標高2100m超を10時間23分で完走できたので、当初は最長の石巻発210q「気仙沼フォンド」にしようと思ったけど。
「佐渡ロングライド」には、「Z坂」や「大野亀」、後半にも山越えがあるけど、「気仙沼フォンド」には明確な上りがないのに、獲得標高は2380m。 つまり、それだけアップダウンが激しいってこと。 ルートとなるR45は、過去に何度か車で走ったことがあるけど、その時のことを思い返すと、「あれをバイクで走るのか〜」って感じ。 明確な上り下りがあるけど他は平坦路より、アップダウンが連続する「インターバル走」のようなコースの方が、体力を消耗するのは明らか。 許容時間は12時間、ちょっと厳しいかな〜。
次に長いのが、石巻発170qの「南三陸フォンド」で、獲得標高2160m、許容時間は11時間。 「2018年 佐渡ロングライド」より30km以上短いけど、獲得標高はほぼ同じ。 どう考えても、こちらの方が今の自分の体力に見合ってそう。 「今回もし『南三陸フォンド』を余裕を持って完走できたら、次回は『気仙沼フォンド』にチャレンジしよう!」ってことで、石巻発170qの「南三陸フォンド」を選択。

↓は、「ルートラボ」から拝借。
上が「南三陸フォンド」で、下が「佐渡ロングライド 2018」。
「南三陸フォンド」が、アップダウンの連続であることが一目瞭然。

次にエントリー。
去年までは先着順だったけど、今年からは抽選制に。 第1希望を、石巻発170q「南三陸フォンド」、第2希望を、石巻発100q「北上フォンド」(第2希望は、第1希望より長いコースの選択は不可)で申し込み。
申し込み時に、「なぜ大会に参加したい? 東北に縁がある?」という質問があったので、「ボランティアに参加したことはないけど、復興の一助となるように、震災2年後から2年に1回、被災地へ行っている」と書いたら、これが功を奏したかどうかは分からないけど、見事一発当選。 エントリー料14040円(手数料込み)は、クレジットカードで決済。

最後に、完走するためのエイド通過目標時間。 以下は、公式サイトに載っていた、各ASでの足切り時間。
通過時間を、ホテル観洋ASまでは1時間前、最後の北上ASを30分前に設定。
休憩時間を20分とした場合の到着目標は、ホテル観洋AS13:30、北上AS15:10。
ゴールクローズは17:30なので、フィニッシュ目標は17:00。

ここから当日編。

4:00に起床。 洗顔だけ済ませて、「石巻ふれあいグラウンド」の駐車場へ移動してセッティング。
5:10に駐車場を出発、会場着は5:15。 ちなみにカミさんは、σ(^^)が走ってる間「REBORN ART FESTIVAL 2019」へ。
既に長蛇の列。 先に「気仙沼フォンド」の参加者が出発し、「南三陸フォンド」のスタートセレモニーが始まったのが6:00過ぎ。
40〜50人くらいのグループに分かれて、順次1分間隔でスタート。σ(^^)のスタートは6:24。いよいよ始まった!
もちろん一番の目標は完走だけど、せっかくだから全てのエイドに寄ることに。 「佐渡ロングライド」と同じく、以下は区間毎のリポート。(^-^)


スタート6:24 → 女川AS着7:14。(区間:17.37km)
スタート直後から、長蛇の列と信号と先導車のせいで、全くペースが上がらず。 結局隊列のままASへ。
全国有数のサンマの水揚げを誇る女川町。 エイド食は、「女川汁(サンマのすり身団子が入った汁)」。

女川AS発7:27 → 雄勝AS着8:17。(区間:19.61km・スタートから36.98km)
女川まではほぼフラットだったけど、いよいよここから最後のASまで、アップダウンの連続がスタート。
いつもと同じく、「単独走行時以外は、自分から脚を使わない。自分より少しだけペースの早い人の後ろ」が基本。
エイド食は、地元産のホタテを使った「ホタテ焼き」。
天気予報がコロコロ変わったけど、結局当日は晴れて、気温も湿度も上昇。 既に、この時間から結構な暑さに。

雄勝AS発8:27 → 神割崎AS着9:25。(区間:20.7km・スタートから57.68km)
右に「旧大川小学校」を見ながら、「新北上大橋」を渡って右折。
「この川を巨大津波が遡上して、学校や集落を襲うなんて誰が想像しただろう」と思いながら、束の間の平坦路を北上。
エイド食は、南三陸町産のワカメの混ぜご飯の中に塩銀鮭が入った、「南三陸かあちゃんむすび」。
他にも、スティック状の羊羹を4本補給。

神割崎AS発9:41 → 歌津AS着10:49。(区間:25.07km・スタートから82.75km)
暑さ+アップダウンの連続で、いつも以上の疲労感。 「完走できるかな〜」と思いながら走っていたら、ホテル観洋(復路のAS)を通過する時に、「頑張って! 帰りに待ってるよ!」という応援を受け、ちょっとだけパワーが戻ったような。
R45の橋から見た、「旧防災対策庁舎」。 周辺はメモリアル公園として整備中。 写ってないけど、右側が「さんさん商店街」。 AS以外で、バイクを降りたのはここだけ。
この先の信号で、後ろから来たボランティアの救護員に話し掛けられたけど、その方はどう見てもσ(^^)より年上。 「リュックにAEDと救護用の水が2L入っているので、この暑さで背中が焼けるように熱くてマイッタ」って言ってたけど、σ(^^)よりハイペースで登坂! 凄い!!
エイド食は、「西の明石、東の志津川」と言われる、南三陸志津川産のタコが入った「南三陸シーフードカレー」。 美味しかったけど、たまにカレーを食べると胸焼けすることがあるので、ルーは半分くらい残すことに。
他に、バナナを1本補給。 気温上昇に伴い、氷水を頭から浴びるサービスも登場。

歌津AS発11:10 → 蔵内AS着12:09。(区間:19.85km・スタートから102.6km)
気仙沼市の本吉まで北上して折り返し。 「今までのアップダウンを、もう一度走るのか〜」と思うと、精神的にパワーダウン。
しかも、とにかく暑い!
漁港に設けられたASで提供されたのは、ワカメ汁とカボチャまんじゅう。
日焼け止めを塗って、そろそろ出発しようと思った時に、おばさんライダーが到着。 ヘルメットとサングラスを外した顔にビックリ! どう見ても65歳前後! 何時にスタートしたかは分からないけど、この時間にこのASまで走って来たなんて凄過ぎ!

蔵内AS発12:28 → ホテル観洋AS着13:23。(区間:18.8km・スタートから121.4km)
ほぼ目標時間に到着するも、相変わらずの暑さに辟易。
このホテルは、被災しながらも震災直後から地域の復旧、復興の活動拠点となった場所。 女将や従業員の方々には、本当に頭が下がります。
エイド食は、「フカヒレスープ」。 高台から見える、三陸の海は絶景。

ホテル観洋AS発13:36 → 北上AS着14:31。(区間:19.7km・スタートから141.1km)
往路で立ち寄った神割崎ASはクローズになっていたので、そのまま北上ASまで走行。
ASの手前に、距離は短いけどおそらく今コースで一番の激坂が。 バイクを降りて押して歩いてる人が沢山いる中、何とか足を着かずに走破。 今にして思うと、よく上れたモンだと我ながら感心。
ASには、目標より40分早着。 これで事故や機材トラブルがない限り、足切りされることなく完走できると確信。
エイド食は、三陸特産のメカブに蒸しウニをトッピングした「うにめかぶ」。

北上AS発14:49 → ゴール15:57。(区間:27.8km・スタートから168.9km)
出発直後にアップダウンが2〜3、最後の坂を下って、川沿いの平坦路へ。 これにて、地獄のアップダウンが終〜了〜!
かなり疲れているはずなのに、なぜか脚が動く! 補給のおかげ? ヴァームの効果? それとも、これが噂のランナーズ・ハイ!?
北上川沿いの道路を単独で走っていたら、小トレインが後ろから37km/hで追い抜いて行ったので、透かさず便乗。 しかし2kmくらいで徐々に離され、またしても単独走行に。
ゴールまで残り数km地点、右折丁字路の信号手前で大渋滞、抜けるのに10分以上かかったかな。 出発直後、32km/hで走るライダーの背後に付いて、最後までペースメーカーになってもらうことに。σ(^^)の後ろにも2〜3人、そのままのスピードで目標より1時間以上早くゴール!

その他諸々。
・スタートセレモニー時に、大会に参加していた道端カレンさんがすぐ近くにいたけど、背が高くて細かった!
・全ASに日焼け止めが自由に使える、協賛スポンサーのブースがありました。これは有り難いサービス!
・サントリーから提供される、スポーツドリンクや天然水、コーラやCCレモン等が飲み放題。 もちろん、ボトルにも入れてくれます。
・スタート直後から意識的に背中と腰を伸ばしたのが功を奏したのか、今回は腰痛なし。 腰痛がないって素晴らしい!
・上り坂では、抜いた人数より抜かれた人数の方が多かったけど、「佐渡ロングライド」の時ほどではなかったかな。
・雨のち曇りの中で開催された2016年大会は、今回と真逆で、皆寒さで終始震えていたそうな。


「震災後に応援してくれた人たちを、今度は私が応援したい」。 みんなが誰かを応援して、みんなが誰かに応援されている。「ツール・ド・東北」の普遍のテーマは、「応援してたら、応援されてた」。
本当にその通りで、沿道には小さな子供から爺さん婆さんまで、沢山の人たちが声援を送ってくれます。 鳴り物や、大漁旗を打ち振る人も。
手作りの看板もチラホラ。 その中の一番は、「ここは小出地区。こいでこいで漕ぎまくれ!」だったかな。 皆ありがとう!


GPSデータ。まずは走行ルートと統計。
いつものように、統計の「気温」は、直射日光の影響等もあり不正確。
距離の測定は、CCのGPS。GPSはトンネル内では動かないので、実際の走行距離は170km以上だと思われます。

高度。
コース全体の70%以上が、アップダウンの連続であることが一目瞭然。

完走証。
さて、「気仙沼フォンド」に関して。
「南三陸フォンド」より距離は40km長いけど、30分早くスタート出来て、17:30までゴールすればOKだから、今回と同じペースで走れば、あと2時間。 机上では完走できる計算になるけど、あのアップダウンを40kmも余計に走るとなると、う〜〜ん・・・。
挑戦してみたい気はするけど、正直なところ今の体力じゃあ、チーッと厳しいかな。

昨日と同じ「ふたごの湯」で汗を流して、「道の駅 米沢」まで移動。
本日の走行距離は、249.5km。


9月16日
4:30に起床。 「佐渡ロングライド」の時と同じく、脚は筋肉痛だけど、驚くほど疲労感がないことに我ながらビックリ。
5:00過ぎに出発して、喜多方の「ばんない食堂本店」に着いたのが6:20。
この時点で、第1駐車場の空きは残り1台、既に20人ほどの行列。

7:00の開店と同時に入店。 この時点で、我々の後ろには50〜70人くらいの列。
先にオーダーと会計を済ませて、指定された席に座るシステム。 ネギチャーシュー麺@1100円と、肉そば@1000円を発注。
呼び名は「チャーシュー麺」と「肉そば」だけど、ネギが乗ってるか乗ってないかだけの違い。
塩味のあっさりスープと平打ち縮れ麺、佐野ラーメンに似てるかな。 噂通り、味は◎。

本当はもう1軒、「喜一」へ行こうと思っていたけど、2人ともお腹いっぱいになっちゃったのでパス。
会津若松まで走って、「べこの乳」へ。
この頃には予報より早く雨が降り出して、しかも結構な雨量。 残念ながら、「赤べこ公園」でクレア♀の写真が撮れず。

最後に、「飯盛山」へ行ってみることに。
この階段、どこかで見たことあるような・・・。

階段を上がった右側が「白虎隊士自刃の地」、左が「白虎隊士十九士の墓」。
思い出した! ここは、中学の修学旅行で来た場所だ!
確かガイドさんから、一命を取り留めた人が1名だけいたって説明を聞いたような。

「宇賀神堂」と、「戸ノ口堰洞穴」。
「戸ノ口堰洞穴」は、猪苗代湖の水を会津地方へ引くために掘られた洞穴だけど、鶴ヶ城を目指した白虎隊が、ここを抜けて飯盛山に辿り着いたって、やはり当時ガイドさんから聞いた記憶が。

「宇賀神堂」の隣にある、「会津さざえ堂 (円通三匝堂)」。
「白虎隊士自刃の地」も「白虎隊士十九士の墓」も「戸ノ口堰洞穴」も記憶にあるのに、なぜかここだけが全く記憶にない!

中は「二重螺旋構造」になっているので、上りと下りで擦れ違うことがない仕組み。
レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したという説もある、これより規模が大きな階段が、シャンボール城にあったな〜。

カミさんのリクエストで、野口英世青春通りにある「野口英世青春館」1階の喫茶店へ。
建物も館内もレトロでいい感じだけど、供されたコーヒーが温かった(ぬるかった)のがイマイチ。

ローカルスーパーで買い物して、白河ICから東北道に乗って帰宅。
本日の走行距離は340.2km、総走行距離は1221.5kmでした。


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