鶴屋 別邸・美月庵


平成15年の秋にリニューアルオープン。 全10室のうち、5室に専用露天風呂がある。 今回はその中の一つ、二の間「空」に宿泊。
二の間「空」は2階の角部屋。ベランダに 専用露天風呂がある。
部屋のレイアウトは、和8畳+和4畳半(堀ゴタツ) +露天風呂+テラス。
これが信楽焼・陶器製の専用露天風呂。一見小さく 見えるが、身長180cmの私が楽に足を伸ばす ことが出来る。
8畳の和室から露天風呂があるテラスを見るとこんな感じ。
室内の冷蔵庫には、板長が作った甘さ控えめの特性羊羹 (無料サービス品)が入っている。
お茶と一緒にいただくと、とても美味!
浴衣と、タオルなどのアメニティ・グッズを入れる館内用のカゴ。
これを持って、いざ大浴場へ!
まずは露天風呂「鹿覗きの湯」へ。
その名の通り、シカやタヌキ、キツネ、サルなどの野生動物も訪れる ことがあるそうだ。私が入っている時にも黒い影が横切った。 「タヌキか?」と思って良く見たら、丸々と太った野良猫だった。(笑)
通常は混浴だが、18時〜21時までは女性専用、平日23時〜翌2時 までは貸し切りタイムとなる。
大浴場は、まあ普通って感じ。 脱衣所を出た所に、牛乳が冷やしてある。これは嬉しいサービスだ。 無くなり次第終了なので早い者勝ち。写真でも判ると思うが、特に コーヒー牛乳の減りが早いようだ。 腰に手をあてるお約束のポーズでグイっと飲もう!
お楽しみの夕食は、特に指定のない場合18時から。 旬の食材を選りすぐった懐石料理を部屋でいただく。
味は・・・。量も味も大満足! 食事が美味しいと、 他に不備な点があっても許せてしまうのは私だけ?!

右下のお刺身は別注の鹿刺。お値段1000円也。
露天風呂に鹿が訪れることを売りにしている旅館で、 鹿刺をいただくのは何だか不思議な気分・・・。 でも味は◎。
特に美味しかった料理をいくつか。

左:付きだしと食前酒(梅酒)。
右:中トロと鯛の刺身。
左:一番美味しかったのがこれ。 竹の子を詰めた饅頭を、絶品のスープと一緒にいただく。
右:後ろに見えるのが四万の地酒、 その名も「鹿覗きの湯」。
左:ふきのとう他、春の山菜の天麩羅。
右:豆の炊き込み御飯。漬け物もまた美味!
こちらは地ビール「四万美人」。
濃厚な味わいがとてもGOOD!! ヴァイツェンに近い味です。
布団を敷きに来た係の人の背後に、何やら怪しい影が・・・。
何と猫ではないか! 旅館のマスコット的な存在で、 名前はミーくん。年齢は14歳(!)だそうだ。
このあと布団が入っていた押し入れの中で、気持ち良さそうに 寝てました。
朝食は堀ゴタツの部屋で。ご覧の通りボリューム満点!
普段朝食を取らない私は「朝っぱらからこんなに食えるかい!」と思うの ですが、なぜか旅行の時って、しっかり食べられちゃうんですよね〜(笑)
特に美味しかったのは、

左:焼きおにぎり粥。
右:海老と高野豆腐。
この旅館のサービス料は、宿泊客が決めるシステムとなっている。もちろん 「0円」でも良いそうだ。通常のサービス料は10%前後だから、これを 目安に判断すると良いだろう。
さて、私が支払ったサービス料は・・・。
最近注目の四万温泉の中でも、特に人気の高い鶴屋。確かに部屋もきれい だし食事も美味。
しかし中途半端なところも多々ある。廊下や風呂などは改装されているが、 隣接しているトイレは古いまま。クレジットカードが一切使えない等々。 全体の設備やサービスに比して、予め設定されている宿泊料は高いという のが率直な感想であったが、従業員の心配りは合格点。
それらを考え合わせ、サービス料は6%ほどにした。
メチャメチャお勧め! というほどではないが、食事と風呂は十分合格。 パンフレットには「日々進歩、日々精進」と書かれていたので、次回訪 れる時には、より洗練されていることを願う。



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