Steven.F Udvar-Hazy Center

すべての写真は、コニカミノルタ「DIMAGE・Z3」の
1600×1200のスタンダードモード(500K前後)で撮影されています。
オリジナルサイズの写真をご希望の方には無料で差し上げますので、
お気軽にこちらまで 連絡下さい。


Lockheed SR−71 Blackbird

20000m以上の高空をマッハ3で連続飛行可能な戦略偵察機。
偵察衛星の発達で80年代末に任務を退くまで1機も撃墜されていない。
外観の特長は、ブレンデッド・ウイングボディ。主翼は無尾翼デルタ。
エンジンはP&W社製J58ターボジェットエンジン。スパイクと呼ばれるショックコーンが
前後に動いて空気吸入面積を変える。エンジンナセルにも各種の吸入口が開いており、
低速時にはスパイクが前進し、各種バイパスドアが開く。高速時にはスパイクが後退、
各種ドアも閉じ、ダクト内で衝撃波を吸収し圧縮圧力に変える仕組み。
主車輪格納部を除いた胴体主要部のほとんどは燃料タンク。
速度記録は圧倒的。1000Km周回コース、15・25Km直線コース、
北米大陸横断などの各種速度記録を有する。
1974年9月1日、ニューヨーク〜ロンドン間5584Kmを
1時間54分56秒4で飛行(平均速度はナント3346.54Km/h!)。
C・リンドバーグが初の大西洋単独無着陸横断飛行に成功した時の所要時間は、
およそ33時間30分(飛行距離は約5809Km)。


Concorde

英仏が共同で開発した超音速旅客機。昨年10月に引退。
高価な機体、莫大な消費燃料、成層圏飛行によるオゾン層破壊などの理由で、
わずか16機しか生産されなかった。
エンジンはロールスロイスとスネクマ社が共同で開発したオリンパス593MK610。
1基あたりの推力は17260Kg、最高巡行速度はマッハ2.05。
機首部を大きく下げて着陸するその姿は、まさに「怪鳥」の名に相応しかった。


Space Shuttle Enterprise

1976年9月に完成したスペースシャトル1号機。
但し、このシャトルは空は飛べるが宇宙は飛べない。大気圏に突入した後、
グライダーのように滑空し、滑走路に着陸する能力を試験するために作られたからだ。
ボーイング747ジャンボの背中に乗せて飛ばし、上空で切り離されて滑空する
シーンを見たことのある人も多いのでは?
また滑空試験後、外部燃料タンクや発射台との適合試験などにも活用された。
正式には、この機体部は「オービター」と呼ばれる。オービットは「軌道」という意味。
残念ながら、修復作業用の足場が組まれている最中だった。


Boeing 307 Stratoliner

第二次大戦中のヨーロッパ戦線で主力爆撃機として活躍したB17爆撃機をベースに、
1938年に開発されたサイクロンエンジンを4発搭載した大型旅客機。
先進的だったのは、初めて与圧キャビンを装備したこと。
与圧室は単に快適というだけでなく、高々度の飛行により燃料消費が少なく、
またエンジンパワーに比べてスピードが出るなどの利点がある。
1940年から、パンナムとTWAがアメリカ大陸横断路線に投入した。


Boeing B−29 Superfortress ENOLA・GAY

第二次大戦中、日本に焼夷弾の雨あられを降らせた爆撃機。
特に広島に原爆を投下したこの機は、今でも展示に賛否両論ある。
1995年に初めて国立航空宇宙博物館に展示された時は
機首部と尾翼だけだったが、現在は完全に復元されている。

1995年に部分復元され、国立航空宇宙博物館に展示された時の写真。


以下はほとんど写真のみ。

Kawanishi N1K2−Ja ShidenKai


Aichi M6A1 Seiran


Kugisho MXY7 Ohka Model22


Arado Ar234 B Blitz


Focke−Wulf FW 190E


Mikoyan−Gurevich MIG−15 Fagot B


Mikoyan−Gurevich MIG−21F Fishbed C


McDonnell F−4S PhantomU


Lockheed Martin X−35B Joint Strike Fighter


Bell UH−1H Iroquois


Curtiss P−40E Kittyhowk


Vought F4U−1D Corsair


Junkers Ju 52/3m


Boeing 367−80


エンジンのコーナー

ピストンエンジンからターボジェットエンジンまで、
各種エンジンが展示されています。
Aichi Atsuta 31
B-29に搭載されていた
Wright Cyclone
GR-3350
手前
Nakajima Ne-20
向こう側
Junkers Jumo 004 B4


その他まとめて


左:アラン・シェパードがアメリカ初の有人宇宙飛行に成功した時の指令船「フリーダム・7」。
中:火星を探査した「マーズ・パスファインダー」。
右:アポロ15号の船長デイビット・スコットが月面で着ていた宇宙服。


左:9・11同時多発テロの時、世界貿易センタービルから回収された飛行機の破片。
右:同じくペンタゴンから回収された破片。


展望台

ダレス空港と、離発着する飛行機が一望できます。