滞在記 第3日目
(2008年6月22日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約172円。

宿泊料金に含まれている朝食。 温かい食べ物はありませんでしたが、バフェスタイルで種類も豊富。 昼飯を食べなくても済むくらい、朝からタップリ頂きました。(笑)
早々にチェックアウトして西駅へ。 ザルツブルグへ向かう夕方まで、荷物は駅構内のコインロッカーに。 大きさは大中小と3つ。 中サイズで、リモワの大型スーツケース(81x56x27cm・104L)が入ります。24時間で3.5EUR。 お金を入れる(紙幣使用不可)とバーコード付きのカードが発券され、取り出す時はリーダーに入れると開く仕組み。 確か小サイズが2.5EUR、大サイズが4.5EUR。 お釣りは出ないので小銭を用意のこと。 コインロッカーに限らず、ヨーロッパには釣りが出ない自販機が沢山あるので、小銭は常に持っていた方が良いですよ。
西駅から地下鉄U3に乗ってHerrengasse駅で下車、まず向かったのが王宮。 写真はウィーン市街を走る観光用の馬車。 馬の後ろには袋状のビニールシートが設置されていて、馬が糞をするとその中に入るようになっていますが、オシッコは道路に垂れ流し。 そのため、暑い日は至る所が強烈な小便臭! 馬の小便の臭いは、人間の比ではありません。
王宮は1918年にハプスブルグ家が滅亡するまでの約640年間、王家の居城として使われていました。 左は旧王宮の入口となるバロック様式のミヒャエル門。 右は門の前で発掘されたローマ時代の遺跡。
ドーム内側の装飾も見事。 門を入って右側が、皇帝の部屋・シシィミュージアム・宮廷銀食器等コレクション展示室の入口。 午後に行こうと思っていたシェーンブルン宮殿の入場券とのコンビチケットがあったのでそちらを購入、22.5EUR。
まずは宮廷銀食器等コレクション展示室からスタート。 金ピカピンの食器とパーティー用の燭台。
とにかくコレクションの数は半端ではありません。
皿だけでも千数百枚(展示されていない分も含めると数千枚?)あるかな?
こちらはマイセンのコーナー。 オールドマイセンの完品、しかもハプスブルグ家が使っていたお墨付き。 市場に出たらいくらの値が付く!? これと同じ規模の展示棚がいくつもあります。
左はハプスブルグ家が所有していた船内で使われていた食器。 右のナプキンは「皇帝の髭」と呼ばれる巻き方で、その方法は門外不出。 マニュアルは残さず、人から人への伝承のみ。 現在この巻き方の正式な伝承を受けている人は、僅か2人だけだとか。
宮廷銀食器等コレクション展示室を出て、右の写真の階段を3階まで上がったところが、皇帝の部屋とシシィミュージアムの入口。 皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の執務室や寝室、皇紀エリーザベトのドレスや小物類、ダイエット用の運動器具が並ぶ有名な体操室などが見学できます。 館内は撮影禁止。
旧王宮の隣に建つスイス宮(かつてここを警護していたのがスイスの傭兵だったことが名前の由来)の中にある王宮宝物館へ。 左は最も有名な、1602年製のルドルフ2世の冠。
皇帝の衣装や寝具。
眩いばかりのお宝がズラ〜リ。
入場料は10EURですが、例の航空券の半券で半額の5EURに!
ヨーゼフ2世の騎馬像。 右はアップの写真ですが、馬は大泣き、ヨーゼフ2世はまるでムンクの名画「叫び」みたい!(笑) 背後の建物、向かって左の1階が国立図書館の入口。
まるで美術館のような、壮麗な造りの国立図書館。 世界でここにしかない書物も多数収蔵しているとか。 入場料は確か5EUR。
館内には古い年代から現在に至るまでの書物や写真などが、ガラスケースに入れられ展示されています。 上の真ん中の写真で、入場者がのぞき込んでいる様子が分かると思います。 右の写真は、図解入り中世の拷問指南書。 手と足を縛り上げて、ロープで体を伸ばす器具と方法が書かれています。 最も衝撃的だったのが、江戸時代の処刑場を撮影した写真。 斬首されて並べられた首や、磔にされて晒されている死体が写っていました。「Musashi」と書かれていたので、小塚原刑場かな? 他にも古い聖書の写本等々、貴重な書物が沢山ありましたが、何しろ読めないので・・・(^^;;
王宮を後にして美術史博物館へ。 自然史博物館同様、外観も内部も荘厳な造り。 入場料は10EURですが、またまた例の航空券の半券で5EURに!
まずは2階のカフェ・ゲルストナーで軽い昼食。 カミさんはゲルストナートルテ(チョコレートケーキ)とメランジェ(カフェオレ)、σ(^^)はビールとサンドイッチ。 と言っても、小さく切ったフランスパンの上にスモークサーモンとゆで卵一切れが乗ってるだけ。
ビール2.9EUR、サンドイッチ2.6EUR、トルテ3.1EUR、メランジェが3.2EUR。 カフェ・ゲルストナーは、1847年創業の王室御用達のカフェ。 本店は市街のゲルストナー通りにあります。
この美術館で最も有名なのが、このブリューゲル作「バベルの塔」。 アップで見ると、細部までとても細かく描かれています。
ブリューゲルの作品が世界一充実しています。 左から「子供の遊び」、「雪中の狩人」、「農民の婚礼」。
左:ラファエロ作「草原の聖母」。描かれたのは16世紀初頭。
右:フェルメール作「絵画芸術」。 現存するフェルメールの作品は、贋作と疑われる物を含めても世界に30数点しかありません。 作品の多くは、左側に大きな窓があります(またはあることが想定されています)。
こちらはエジプト館。 石棺やミイラ、ミイラが入っていた木棺がズラ〜っと並んでいます。 こんなに持ってきちゃダメだって!
Museumsquartier駅から地下鉄U2でKarlsplatz駅→U4に乗り換えて6つ目のSchonbrunn駅で下車、徒歩10分でシェーンブルン宮殿に到着。 ハプスブルグ家の夏の離宮です。宮殿内は見学可。 ベルサイユ宮殿の鏡の間を思わせる大ギャラリーは必見。 内部は撮影禁止。庭園も手入れが行き届いています。
1780年に造られたネプチューンの泉。 後ろに見えるのがグロリエッタ。 時間の都合で入りませんでしたが、宮殿内には動物園や日本庭園、迷路庭園などもあります。
宮殿中央の頂部には双頭の鷲。 右の写真は庭園内にあるローマ風の廃墟。 柱やアーチ部分が崩れていて立入禁止になってました。

それにしても暑い! 最高気温は連日30℃オーバー。 結構湿度もあって、間違いなく日本より暑い! いったいどうしちゃったの? 連日雨よりはいいけど、こう暑いと・・・。

これでウィーン観光は終了。西駅で荷物を受け出し、ザルツブルグへ出発です。
ところで、ウィーンの地下鉄には改札はなく、バスやトラムに乗る時も切符を確認されることは一切ありません。 つまりタダ乗りし放題。 実際「コイツら本当に切符持ってんのか?」って連中が沢山います。 無賃乗車で検札員に捕まると高額な罰金が課せられるそうですが、ウィーン滞在中、検札員または 検札員らしき人物、検札員から切符の提示を求められている人などは一度も見ませんでした。

ウィーン西駅発16:44で、ザルツブルグ中央駅着19:50。 料金は大人1人2等車で39.7EUR。
2等車の指定席は6人掛けのコンパートメント。 ザルツブルグまでの指定料金は1人3EUR。2等車でもパソコン用の電源が付いてます。
ホテルまでは路線バスで移動。 市内なら料金は均一で、大人1回券1.8EUR。 ドイツ語しか表示のない自販機に悪戦苦闘、ようやく切符を買って乗車したら、切符は運転手からも 買えるシステム・・・。
ザルツブルグの宿はStar Inn Hotel Salzburg Zentrum。 昨年7月にオープンしたばかりとあって、室内もバスルームもきれい。 シャワーだけでバスタブはありません。
明日は5時起きなので、今日は夕飯を食べて早めにホテルへ戻って寝ることに。 ホテルから徒歩10分のビアレストランSTERNBRAU(シュテルンブロイ)へ。
昨年旅行したベルギーやオランダ同様、オーストリアでもビールを注文すると、基本的にはその銘柄がプリントされたグラスで供されるようです。
「イチ押しの伝統料理は?」って訊いたら、薦められたのが左の写真。 豚のスネ肉のローストです。 カミさんは具だくさんの野菜ヌードルスープを注文。
最後にカミさんが頼んだのが、このSalzburger Nockerln(ザルツブガーノッケルン)。 タップリの砂糖入りメレンゲとカスタードクリームを、アルプスの山をイメージして盛りオーブンで焼いたデザート。 あまりの甘さにσ(^^)はひと口食べて終了。 写真では分かりづらいですが、大きさは大人の握り拳2つ分ほどもあります。 カミさんも完食ならず。 豚のスネ肉のローストが12.3EUR、野菜ヌードルスープが7.1EUR、ザルツブガーノッケルンが5.5EUR、ビール×2とジュース×1で、計34.4EUR。
少しだけ夜の町を散策。 コレギエン教会と、丘の上に建つホーエンザルツブルグ城塞。
ザルツブルグと聞いて思いつくのは、音楽祭とモーツァルト、それに映画「サウンド・オブ・ミュージック」。 ロバート・ワイズ監督、ジュリー・アンドリュース主演で1965年に公開されたミュージカル映画の最高傑作は、ここザルツブルグが舞台。撮影は町のあちこちで行われました。 この「馬の洗い場」もその中の一つ。 主人公のマリアが子供たちを連れてピクニックへ行く時にこの前を通ります。
今日はここまで。ホテルへ戻り、明日に備えて速攻で寝ました。



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