滞在記 第4日目
(2008年6月23日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約172円。

5時起床、6時にホテルを出発。 出発前に、ホテルでザルツブルグカードを購入。 使用開始から24時間、市内の交通機関が乗り放題。 美術館や博物館も無料または割り引きが受けられる、大変お得なカード。ICチップ内蔵のスグレモノです。 オフシーズンは少し安くなりますが、ハイシーズン価格は24EUR。
路線バスで中央駅へ(ザルツブルグの滞在時間を考え、先程購入したカードはまだ温存)。 駅には問題なく着きましたが、駅前の郊外行きバスターミナルに、ベルヒテスガルテン方面へ向かう840番バスの乗り場がありません。なぜに!? 休憩中の運転手に訊いたら、乗り場は駅前大通りを斜めに隔てたビルの前にありました。 わかりづらっっ!


バスは定刻の6:40に出発。 ケールシュタインハウスへの玄関口となるkehlstein Busabfahrt(ケールシュタインBA)までは片道6.3EURですが、1日乗り放題券は8.5EUR。 もちろんそちらを購入。切符は運転手から買えます。

乗客は我々2人だけ。郊外へ進むにつれ徐々に乗客は増えていきますが、全員が通学の子供。 結局、終点のベルヒテスガルテン中央駅に着くまで、大人の乗客は我々だけ。 すぐに838番のバスに乗り換えてkehlstein Busabfahrtへ。 しかしこのバスも、大人の乗客は我々だけです。いったいどうなってんだ!?

kehlstein Busabfahrtに着いたのが7:50。 ここで降りたのも我々だけ、他には誰もいないし、駐車場に車は1台も停まってません。 本当にどうなってんだ!?
一般車の乗り入れはここまで。 この先ケールシュタインハウスまでは、専用のバスでしか行けません。 バス乗り場は矢印に従って行けばすぐに分かります。 この看板の下、階段を下りたところです。 その階段を下りて切符売り場へ行ったら、まだ従業員は奥の控室でお茶を飲んでいました。 ケールシュタインハウスは9時オープン。 なのでここに着くのが7:50では早過ぎることは最初から分かっていましたが、少し待って朝イチのバスで行こうという計画です。 それにしても我々以外に誰もいないとは。

ベンチに座って待つこと約15分、ようやく切符売り場にオジサン登場。 時刻表のスイッチを入れたら、何とそこには「始発9:20」の表示が! 何で? ケールシュタインハウスのオープンは9時なのに、始発のバスが9:20ってどういうこと? 表示間違いかと思ってオジサンに確認したら「間違ってない」の返答。 マジで!? やれやれ、あと1時間以上も待つ破目に。

それから10分ほど経った頃、30人くらいの団体が先の階段を下りてきて、駐車場に停まっていた1台のバスに乗り込みました。 「どこか違う目的地へ向かうんだろうな〜」と思っていたら、切符売り場のオジサンが、早くこっちへ来い!って 手招きしてます。 急いで行ってみると「あのバスはケールシュタインハウスへ行く。切符買って乗れ!」と言うではありませんか! さっき始発は9:20だって言ったのはこのオジサン。いったいどうなってるの!?
どうやら、このバスは現地ツアー会社のチャーターバス。 それにタイミング良く便乗させてもらえたようです。 もちろんタダじゃないですよ。 バス往復+山頂駐車場からケールシュタインハウスまでのエレベーターで15EUR。 狭く急な坂を20分ほど走って、ようやく山頂駐車場に到着。
バスの中では、ベルヒテスガルテンやケールシュタインハウスに関するオーディオガイドが流れます(英語)。 最後に「山頂駐車場に着いたら、帰りのバスを予約して下さい。 山荘と風景を楽しむだけなら2時間くらいです」というアナウンスが。 左の写真が予約受付所。 帰りのバスを指定すると、チケットに出発時間をスタンプしてくれます。 この後、kehlstein Busabfahrt発11:32のバスに乗って次の目的地へ行く予定なので、山頂駐車場10:35発のバスを予約。
このトンネルがケールシュタインハウスの入口。 奥に進むこと124m、広いエレベーターホールに出ます。
山頂までは、この専用エレベーターで上がります。 エレベーターホールに着いたのがジャスト9時。 本日最初のエレベーターに乗ることが出来ました! エレベーターの中は金ピカピン。 でもこれ、金ではなく真鍮。大人が30人くらい乗れる大きさです。
エレベーターを下りて周りを見渡すと、このような光景が広がっています。 ベルヒテスガルテンはドイツ初の国立公園。 今でもドイツで最も景色がきれいな場所と言われています。 この光景は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の冒頭シーンにも使われました。 着いた頃は曇っていて少し霧も出ていましたが、すぐに晴れて絶景に! ここは曇りや霧、雨の日が多く、スッキリ晴れる日は少ないそうです。 超ラッキー!
これが第二次大戦中のヒトラーの山荘、ケールシュタインハウス(イーグルネスト)です。 ここを訪れたヒトラーやナチの高官、愛人だったエヴァ・ブラウンが、当時としては珍しいカラーフィルムで撮影された映像をご覧になった方も多いのでは? でも建物自体は豪華とは程遠い造り。 中は現在レストランになっていますが、内装も質素です。
標高は1834m。右の写真はケールシュタインハウスから見た山頂駐車場。 下りなら歩いても20分くらいで着くそうです。 我々はエレベーターを使いましたが。(笑)
山頂駐車場に下りてきたのは10:25ですが、この頃には観光客で大混雑。 直後に満員の乗客を乗せた大型バスが5台到着し、帰りのバス予約所は長蛇の列になっていました。 チャーターバスに便乗できたのは偶然ですが、早めの行動は正解! 予定通り10:35発のバスでkehlstein Busabfahrtへ。 これは山頂駐車場から見上げたケールシュタインハウス。
この後Salzburgwerkへ向かいますが、路線バスで行くには途中で乗り換えなくてはなりません。 時刻表を調べたら乗り合わせが悪く、途中の停留所で40分近い待ち時間が。 ここからタクシーで直接Salzburgwerkまで移動できれば、大幅に時間を短縮できるのですが・・・。 ほとんどの観光客が、車かツアーバスで来ているせいか、客待ちのタクシーはゼロ。 しばらく駐車場内をウロウロしましたが、結局捕まりませんでした。
写真はケールシュタインハウス行きバスの切符売り場。 電光掲示板には、次のバスと最終バスの発車時間、現在の山頂の気温が表示されています。
諦めてkehlstein Busabfahrt発11:32のバスに乗ってSchiessstattbrucke停留所で下り、徒歩でSalzburgwerkへ。 バスなら3〜4分ですが、歩くと20分くらい。 ここから、今朝買っておいたザルツブルグカード使用開始。 正規の入場料は14EURですが、カードを提示すると12.5EUR。
ザルツブルグを日本語に訳すと「塩の砦」。 その名の通り、中世から岩塩の産地として発展してきました。 今では工業用の他に観光用の岩塩鉱がいくつかありますが、その中で最も楽しめると評判なのが、ここSalzburgwerk(ザルツブルグヴェルク)。 まず作業用のつなぎ(入場料に込み)を着てトロッコ列車に股がり、鉱山の中へと入っていきます。 このトロッコのスピードが結構速くてビックリ。 列車を下りると、全長20数m、高低差10数mのすべり台で更に地底へ。 ちょっとした冒険気分が味わえて楽しい!
その後は、途中途中で掘削や搬出方法などの説明を受けながら、徒歩で鉱山の奥へ。 ガイドの説明はドイツ語。 ガイドの説明が終わると、英語のオーディオガイドが流れます。
ここは地底湖。船に乗って向こう岸まで渡るのですが、この湖は高濃度の塩水。 地底で採れた岩塩は搬出効率を考え、一旦このように水に溶かされ、それを地上へ汲み上げて精製・乾燥するのだそうです。 対岸に着くと、ケーブルカーとトロッコ列車を乗り継いで出発地点へ帰還。 所要時間は約1時間。評判通り、なかなか楽しいツアーでした。
岩塩鉱の隣にあったカフェで遅い昼食。 ところがこのカフェが最悪で、パスタは冷凍物、ビザは注文を取ったことを忘れたらしくなかなか出てきません。 バスの時間が迫っているので催促しても「1minute」って言うだけ。 結局ようやく出てきたピザはそのままテイクアウトして、バスを待ちながら停留所で食べました。15:20発の バスに乗り、ザルツブルグ市内に戻ったのが16:00。 今になって考えると、ザルツブルグでレンタカーを借りれば良かったかな。 そうすれば、もう少し楽に動けたと思います。
モーツァルトの小橋を渡ってザルツブルグ市内へ。 この橋も映画「サウンド・オブ・ミュージック」に登場。 橋の向こう、山の上に見えるのがホーエンザルツブルグ城塞。 右の写真は大聖堂。
ホーエンザルツブルグ城塞はザルツブルグのシンボル。 建築が始まったのは1077年。 増改築を重ね、今の姿になったのは17世紀に入ってから。 城塞まではケーブルカーで上がれます。 入場料は10EUR(ケーブルカー込み)ですが、ザルツブルグカード有効(つまり無料)です。 右の写真は、城塞から見たケーブルカーの始発駅。徒歩で上がってくるのは結構キツいかも。
城内は見学可能。日本語のオーディオガイドもあります(入場料に込み)。 拷問部屋と地下牢なんて怖い部屋もあり、壁には拷問器具が飾られていますが、実際に使われたことはないとか。
螺旋階段を上って城の頂上へ。 ここからは市内が一望できます。 右の写真はミラベル宮殿。
現存する中世の城塞の中で、最も保存状態が良いと言われているそうです。 城内には他にも、武器博物館やステートルーム、マリオネット博物館などもあります。
ケーブルカーに乗って始発駅へ。 そこから少しの距離に、今晩行こうと思っていたStiegl Kellar(シュティーグル・ケラー)がありました。 一旦ホテルへ戻り、再度ここまで戻って来るのは二度手間。 というわけで、ちょっと早いけど本日の夕飯となりました。
ここは国内最大手の地ビール会社が経営するビアレストラン。 当たり前ですが、ビールの種類は豊富。Goldbrau、Zwickl、Weizenを頂きましたが、どれも味は◎。
料理は牛肉のゴーラッシュとサラダ風盛り合わせ。 写真では分かりづらいですが、結構な量です。 ビール×3で11.3EUR、ジュース×2で5.6EUR、牛肉のゴーラッシュが10.2EUR、サラダ風盛り合わせが9.9EUR。
この後ホテルまで歩いて戻り、ゆっくり休みました。



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