滞在記 第6日目
(2008年6月25日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約172円。
   1CZK(チェコ・コルナ)=約7.2円。
   1SKK(スロバキア・コルナ)=約5.8円。

ペンションの朝食。ゆで卵とパン、コーヒー紅茶とジュース程度。 朝イチだったせいか、食事をしていたのは我々ともう1組だけ。
中央のハム・チーズ・サラミとトマトが乗った皿は、最初から各テーブルに用意されています。 食後、早々にチェックアウトして観光へ。 スーツケースは、シャトルバスが出発する時間まで無料で預かってくれます。 支払いはチェコ・コルナの他にユーロもOK。 コルナが足りない分をユーロで払いましたが、とても良心的な交換レートでした。
昨日に引き続き、赤い門から城内へ。 城の塔の下、なぜか堀に熊が2匹います。
まずは城の塔へ。高さは55m。 階段を上がっていくと、通常は塔の最上部にあるはずの鐘が、なぜか半分の高さにあります。 ゴシック様式だった塔は元々この高さまでしかありませんでしたが、鐘を残したままルネサンス様式の上部が増築されたからだそうです。
塔の頂部からは、旧市街が一望できます。素晴らしい!
チェスキー・クルムロフ城は、チェコ国内ではプラハ城に続く2番目に大きな城。
昨日食事したレストランも見えました。(笑)
入場料は45CZK。ここはガイドなし、自由に見学できます。
手入れが行き届いている城の庭園。 ここからの眺めもなかなか。
庭園の真ん中にある噴水。 カエルの口から水が吹き出ていますが、この光景どっかで見たような・・・。 そうだ、以前行った四万温泉の塩之湯飲泉所だ(3枚目の写真)。
城の中には劇場があります。 ここはいわゆる「カラクリ舞台」で、劇の内容に合わせて、背景を瞬時に(数種類)変えることができます。 以前某テレビ番組でその様子を観て感心、この目で見たいと思っていました。 ガイド付きツアーがあったので早速予約。
ところが、舞台下へ入ってカラクリの仕組みの説明はありましたが、実演は一切なし。 ツアー中のほとんどが絵を使っての解説と、舞台前に置いてあるモニター(しかも25インチほどのブラウン管テレビ!)でビデオ鑑賞。 「では最後に実際の動きをお見せしましょう」という展開を期待していましたが、結局何もなく終了。 これで350CZKは超〜高い!!  内部は撮影禁止、写真は劇場入口(集合場所)。
最後に大きなタネ明かし。 チェスキー・クルムロフ城をはじめ、旧市街のほとんどの建物に使われている石塀、施されている装飾や彫刻。これすべて絵、つまり「だまし絵」なのです。 手を置いてみると、立体的に描かれている絵であることが分かります。
ここは城の中庭。建物の石塀、その上の騎士の彫刻、その上の軒下の装飾など、すべてが立体的に描かれた絵です。 他にも、城入口の円形の門、城や塔はもちろん、市街地の建物の外壁まで。 だまし絵は15〜16世紀にイタリアやフランスで流行したルネサンス様式の装飾。 その頃の町の姿が、そのまま今まで残っているというわけです。

リンツ行きシャトルバスは、13:00にペンションを出発予定。 観光を終えて戻ったのが12:45。間もなくドライバーも到着。 「昨日一緒に乗ってきた中国人カップルも来るので、もう少し待ってて」と言われたので、ベンチに座って待機。 ところが13:00になっても来ません。 ドライバーが「すぐに戻るから」と言い残して走り去り、しばらくして戻ってきましたが、車内は空っぽ。 結局「来ないモンは仕方ない。責任は向こうだ」となり、30分近く遅れて出発。

ドライバーは昨日と同じお兄さん。 ところが、今日は昨日と打って変わって安全運転。 「出発が遅れたんだから、その分を取り返してくれないかな〜」と思っているσ(^^)の願いも虚しく、車はゆっくりゆっくり走り続けます。 昨日は新車のルノーでしたが、今日は古いV・ワーゲンのバン。 この違いなのかな?
もう一つ昨日と違っていたのは、国境でパスポートの提示を求められたこと。 オーストリアからチェコに入る時はノーチェックだったのに。

リンツ着は14:30。写真はありませんが、数年前に改修されたリンツの駅舎は、まるで空港のような造り。 まずは窓口で16:30発ブラチスラヴァ行きの切符を購入。 対応してくれたお姉さんは、とっても親切で美人。 チェスキーの両替屋のお姉さんとは正反対。 性格は顔に出るんですね〜。
荷物をコインロッカー(ウィーン西駅と同じタイプ)に預け、トラムに乗って市街地へ。1日券は3.4EUR。2回乗れば元が取れます。
駅からトラムに乗って5つ目の停留所がHauptplatz(ハウプト広場)。 トルコ軍との戦いやペスト終息を記念した三位一体の柱が、広場の中央に立っています。 時間の関係で乗れませんでしたが、SL風の黄色い乗り物は市内観光バス。 右の写真は、丘の上に建つベストリンクベルク巡礼教会。 ヨーロッパで最も急な狭軌式鉄道で行くことができますが、残念ながら現在工事中。
旧大聖堂。とても立派な大聖堂ですが・・・。
それを遥かに上回る新大聖堂。 オーストリアではウィーンのシュテファン大聖堂に次ぐ大きさで、塔の高さは134m。 あまりにも大きくて、全体が1枚の写真に収まりません。 本当はシュテファン大聖堂より高い塔の建設が予定されていましたが、ウィーンからの強い反対で低くしたとか。
こちらの特徴は、色鮮やかなステンドグラス。 写真では伝わらないのが残念。
16:30発の列車は定刻に出発。Wien Hutteldorf駅とWien Sudbahnhof駅で2度乗り換え、Bratislava hl.st.(ブラチスラヴァ中央駅)着20:37。 料金は大人1人2等車で38.2EUR。 駅で荷物を預け(昔ながらの手荷物預かり場)、トラムに乗ってホテルへ。 予め、今日1泊分の着替え等はリュックに入れておきました。
ブラチスラヴァのトラムは、区間ではなく乗車時間で料金が異なります。 まあ乗車する区間が増えれば、それだけ時間もかかるので、結局は同じことですが。10分以内なら14SKK、 30分までなら18SKK。 この他に、大きな荷物がある場合は7SKKの券が必要ですが、このルールを知らない旅行者を狙って検札が行われるらしいので要注意。
これがホテル・キエフの室内。 共産主義時代に建てられたホテルらしく、無駄な装飾や間接照明などは一切なし。
ホテルを出て、某ガイドブックに載っていたスロバキア料理店へ。 ところが既に閉店、店は今風のカフェに変わっていました。 そのまましばらく通りを歩くと、脇道にレストランが。 「スロバキア料理ある?」って訊いたら、「ウチはカフェメニューしかない」という返答。 でもこれ以上歩いてもスロバキア料理店があるとは限りません。 仕方なく今日の夕食はこのカフェに決まり。
スロバキアビールを2杯注文。旨い!
頼んだ料理は、豚肉のソテー・マッシュルームソースと、トラウトサーモンの姿揚げ。 これが、特に豚肉とマッシュルームソースが超美味! まったく期待していなかっただけにビックリ。
食事が出てきた頃からゴロゴロ鳴ってましたが、しばらくすると嵐のような天気に。 しばらく店内で時間を潰し、少し収まってからホテルへ戻りました。



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