滞在記 第8日目
(2008年6月27日)


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注)1HUF(ハンガリー・フォリント)=約0.74円。   

昨日の滞在記にも書きましたが、ブダペストの地下鉄はとても検札が厳しく、切符も路線毎に必要。 そればかりか、例えばM1からM2に乗り換えるためにM3のホームを歩いただけでも1回券が必要になるという、とても複雑なシステム。 最も確実で煩わしくないのは、乗り放題券を買うこと。 ということで、明後日の昼前にブダペストを出発するので、3日券を買うことに。
駅構内でチラシを配っていたお兄さんに「切符売り場はどこ?」って訊いたら、教えられたのがここ。 案内板もないし、ブラインドも下りてます。σ(^^)が「えっ?」って顔したら、お兄さんが小窓(写真中央、エアコンの室外機の下)を叩いたら、中におばさんがいました!
確かに切符の種類や金額が書かれた紙が窓に貼られていますが、ここが切符売り場なんて絶対に気付きません!  まあとにかく3日券を購入、3400HUF。 使用開始日と終了日を書いて渡されます。 多くの観光客が、ブダペストに3日は滞在することから、この切符はトラベルカード、またはツーリストチケットと呼ばれています。
あっ、切符を買ったのは、つまり上の写真の分かりづらい切符売り場は、地下鉄M3のDozsa Gyorgy Ut駅。
地下鉄Deak Ferenc ter(デアーク広場駅)から歩いてくさり橋へ。 ドナウ川を境に西がブダ、東がペスト地区ですが、この2つを最初に結んだのがこの橋。 ハンガリーの歴史を語る上でも、欠かすことの出来ない橋です。 右の写真、くさり橋の真ん前にある、歴史的建造物を思わせる建物。 実はこれフォーシーズンズホテル。 くさり橋の周辺には有名ホテルが多数ありますが、フォーシーズンズは別格。
くさり橋から見た王宮。 最初にここに王宮が築かれたのは13世紀。16世紀にトルコ軍に破壊された建物を、17世紀に入ってハプスブルグ家が新築。 ところが19世紀に大火で焼失。 その後1907年に大改築が行われたものの、2度の世界大戦で崩壊。 ようやく今の姿に修復されたのは、1950年代に入ってから。
王宮の丘へ行く方法はいくつかありますが、くさり橋を渡ったところにあるのが、このケーブルカー乗り場。 バスで行けばタダ(3日券は地下鉄の他にトラムやバスにも乗車可)ですが、話の種にケーブルカーに乗ってみることに。 丘の上までの急坂を一気に上がります。大人片道800HUF。
王宮と、王宮の丘から見たくさり橋。
王宮のライオンの中庭へ行ってみると、何やら物々しい警備。 しばらくすると楽隊が入場。もしかしてVIP登場か!?
騎馬警官も登場し、その後には旗手を先頭に警察官が続々と入場。 いよいよVIP登場か!? しかし誰も現れません。 何事かと入口に立っていた警備員に訊いたら、警察学校の卒業式だって!
門の両側にライオンの座像。 それで名前がライオンの中庭なのね。
王宮の丘の地下には、幾層にも洞窟が走っています。 元々は生活空間の一部でしたが、第二次大戦中は軍の秘密施設や地下住居として使われ、現在でもVIP専用の避難場所があると噂されていますが、全容は明らかになっていません。 その中の一部、観光客向けに公開されているのが、ここ王宮地下迷路。
中は真っ暗。僅かな明かりを頼りに奥へと進んでいきます。 しばらくすると暗闇に目が馴れてきますが、それでも数歩先も見えないほどの暗さ。 洞窟内には、おどろおどろしい音楽が流れ、さながらお化け屋敷のよう。
フラッシュを使うとこんな感じ。 石造の人が立っていたり、巨大な頭部が半分土に埋まっていたりします。
こちらはワインの泉。本当に赤ワインが湧き出ています! やや演出過多な感もありますが、結構楽しめました。 入場料は大人1500HUF。
地下迷路を出たら、何とトラバントが停まっていました! トラバントは旧東ドイツの国民車。1994年にポーランドへ旅行した際にワルシャワで見て以来です。 当時でも珍しいな〜と思ったのに、まだ現役で走っているとは。
珍しい車をもう1台。こちらはロシア製のラダ。 日本ではまずお目にかかりません。σ(^^)も実車を見たのはこれが初めて。
ついでにもう1台。これは1人乗りの電動カー。 郵便局のマークが貼られているので、おそらく郵便回収用の車だと思われます。
王宮の丘の北端にあるウィーン門。 トルコからの解放250周年を記念して、1936年に完成。 モスクワ広場からバスに乗って王宮へ向かうと、丘の入口となるのがこの門。
モザイク模様の屋根がきれいな、ウィーン門の西隣の建物。 何の建物なのかな?
マーリア・マグドルナ塔。 トルコ占領時代、全ての教会がモスクに改装された中で、最後まで残った教会。1997年に現在の状態まで修復されましたが、戦争の爪跡を残す目的で、外装は傷だらけのまま。
三位一体広場に建つ、三位一体の像とマーチャーシュ教会。 残念ながら外装は工事中。
内部はビザンチン的な壁の文様や色使い。 他の教会では見たことありません。
ステンドグラスや彫刻も必見。入場料は700HUF。
ドナウ川に沿ってネオロマネスク様式で造られた漁夫の砦。 丘の上にありながら漁夫の砦とはこれ如何に? 昔ドナウ川の漁師組合が城塞のこの辺りを守っていたことや、かつて魚市があったことが名前の由来。 現在は数個の尖塔を回廊で結んだ展望台。 ブダペストを見渡せる絶景ポイント。入場料は200HUF。
左:くさり橋方面。
右:国会議事堂。
王宮を後にして、向かったのが中央市場。 外観はまるで駅舎のようですが、中は生鮮品から日用品、お土産まで何でも売ってます。
昼食は中央市場2階のレストラン。 トレイを持って列に並んで料理を受け取り、最後に飲み物を注文して会計を済ませます。 大きな会社の社員食堂と同じスタイル。 言葉が通じなくても、ズラリと並んだ料理を指さして「これとこれ」って感じで注文できます。
左はウィンナーシュニッツェル。ライスをプラスして2910HUF。 右はハンガリー名物グラーシュ。ポテトを添えて2300HUF。 どちらも美味しかったけど安くありません。
ハンガリーは世界でも有数の温泉国。 ブダペストだけでも50以上の浴場施設があります。 名物の一つだけに外すわけにはいきません! 向かったのはセーチェニ温泉。 屋内が風呂で、屋外がプール。 ジャグジーやサウナもあります。 日本の日帰り温泉と市民プールを足して2で割った感じ。 違うのはどちらへ入る時も水着を着用すること。 レンタルもありますが、水着とタオルとサンダルは持参した方がいいです。

英語の説明文がなかったので若干困りましたが、入り方は至ってシンプル。 入口でチケットを購入するとカードを渡されるので、それを持ってロッカールームへ。 着替え終わったら荷物をロッカーに入れ、扉の裏側にカードを差すと鍵が抜けて施錠される仕組み。 風呂やプールは男女混浴ですが、ロッカールームは別。 追加料金を払うとキャビンと呼ばれる更衣室が使えるようですが、着替えだけならロッカールームで十分。 隣にはシャワールームもあります。
料金は時間で変わりますが、2時間強の利用で2400HUFでした。

最も水温が高い浴槽でも38℃と、日本の温泉に比べると温め。 なので皆ゆっくり、思い思いに楽しんでいます。 右の写真はセーチェニ温泉名物の水中チェス。 見学してる人も沢山いましたよ。 ついでに水中カジノも作ればいいのに。(笑)
最後に要注意事項。一部の温泉施設は、ゲイの社交場になっています。 有名なのはキラーイ温泉。 男性日の利用客の95%はゲイ、残りの5%はそうと知らない観光客か、怖いもの見たさでやってくる輩だそうです。



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