滞在記 第1日目
(2012年11月16日 金曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約110円。
11月15日の18:30に自宅を出発。 途中、高速道路のSAで夕食を済ませ、予約しておいた羽田空港つばさパーキング着が22:00。 すぐにバスで空港へ移動してチェックイン。 出発まで展望デッキで飛行機を見たり、クレジットカード会社が共同で運営しているラウンジで時間潰し。
ここは国際線空港ターミナルビルの中にある、江戸時代の建物を復元したような町並み。 中身はレストランやカフェ、土産物屋などです。22時を過ぎても営業していたのは、全体の2割程度。
NH203便フランクフルト行きは、定刻の1:10に出発。 夜食にサンドウィッチ、到着前の食事は2種類から選択。 例によって、到着まで録画した番組を観ながら、ダーター(無料)のビールをグビグビ。 持ち込んだDVDプレーヤーの画面は9インチ、パーソナル液晶モニターの方が大きい!
フランクフルト到着も定刻の5:25。 入国審査で、珍しく目的地と滞在日数、帰りの航空券の提示を求められました。
バルセロナ行きLH1124便も定刻の7:20に出発。 ドリンクサービスの後に、飲むヨーグルトとカットりんごが出ました。バルセロナ着も定刻の9:15。
スーツケースを受け取って税関を出たのが9:45。 案内板に従って進み、エレベーター(またはエスカレーター)で1階へ下りると、すぐ目の前が市内行きシャトルバス乗り場。 切符は乗り場前のブースまたはドライバーから購入、料金は片道5.75EUR、往復なら9.95EUR。
空港出発が9:55で、終点のカタルーニャ広場(Placa de Catalunya)着が10:25。 すぐに地下鉄乗り場へ移動して自販機で切符を買おうとしたら、 「この販売機は壊れているから向こうの自販機で買うといいよ」と教えられました。 早速親切な人に出会ったな〜と思ったら、実は物乞いだと分かりガッカリ。
1駅隣のリセウ駅(Liceu)で下車、ホテルまでは徒歩1分。 順調ならホテル着は11:00と予想してましたが、実際の着時間は10:50! ほぼピッタリ!  チェックインは14時からと言われたので、荷物を預けて早速観光に出発です。
まずは歩いてゴシック地区(Barri Gotic)へ。 サンタ・クレウ・イ・サンタ・エウラリア大聖堂 (La Catedral de la Santa Creu i Santa Eulalia)前の建物の壁に描かれている、 この子供の落書きのような絵、実はピカノ作! そうとは知らず、素通りする人が殆ど。
こちらが大聖堂。1298年から1448年まで、建築に150年を費やしたゴシック様式の教会。 ヨーロッパのどこへ行っても、大聖堂は荘厳の一言です。
ステンドグラスも見事です。いつも思うのですが、ステンドグラスの美しさは写真では伝わりません。 実際に見るのと、写真で見るのとでは大違いです。
大聖堂から歩いてサンタ・カタリーナ市場(Mercat de Santa Catelina)へ。 最大の特徴は野菜や果物をモチーフにした、30万枚ものカラフルなセラミックタイルで彩られた屋根。
市場は見てまわるだけでも楽しい! その土地の人々の食生活や名産品も知ることができます。
市場を後にして次に向かったのが、王の広場(Placa del Rei)。 三方をゴシック様式の建物に囲まれたこの広場は、コロンブスが新大陸発見の報告のため、パトロンだったカトリック女王イザベルに謁見した場所。
王の広場から歩いてすぐ、ここはサン・ジャウマ広場(Placa de Sant Jaume)。 市庁舎(左)と自治政府庁が向かい合って建てられています。
サン・ジャウマ広場にて。
左:市庁舎前にいた小規模なデモ隊。 持っている横断幕に描かれているハサミに×印は、政府の様々な削減案に対して反対って意味のようです。
中:警官が所持していた拳銃。銃器大好きなσ(^^)でも、グリップ部だけではメーカーや型式まで判別不能。 ヘッケラー&コッホ社(H&K)のUSPかな?
右:カテドラルからサン・ジャウマ広場へと通じる、趣のある小路。
レイアール広場(Placa Reial)へ向かう途中で、生ハム屋を発見!  中を覗いたら、歩きながら食べられるイベリコ豚の生ハムのぶつ切り@4.5EURを見つけたので早速購入。 旨い! 止まらなくなって、アッという間に完食。(笑)
ここがレイアール広場。19世紀半ばに修道院を改造して出来た広場で、ガウディが若い頃にデザインした街灯があることで有名。 頂部は羽根が生えたヘルメットと龍??
レイアール広場からグエル邸(Palau Guell)へ。1885年から1890年にかけて建築され、1984年に世界遺産に登録されたアントニ・ガウディ(Antoni Gaudi)の作品。 ガウディが完成させ、その後に本格的な改築をされなかった唯一の自家用建築物。 入場料はオーディオガイド込み(日本語あり)で10EUR。
見学は厩舎として使われていた地下階から。キノコ形の柱が特徴で、中央には螺旋階段。 馬を繋いでおいた金具の上には、犬やユニコーンの彫刻が飾られています。 キノコ形の柱が林立する空間は、如何にもガウディらしい造り。
左から各2枚、中央階段、待合室、団欒・演台の間。
左から4枚が食堂、2枚が廊下。
左2枚が南側テラスと後面ファサード。 ファサードをアップで見ると、ブラインドが取り付けられているのが分かります。4枚目はテラスから見た地下厩舎。5枚目はビリヤード室と絵画と彫刻のアトリエ。
グエル邸最大の見所、中央サロンとパイプオルガン。
照明はアールヌーボー様式。
居間と化粧室。
屋上。中央に建つのが、中央サロンのドームを覆う尖塔。
デザインの異なる20本の煙突群。
特にユニークだった4本のアップ。
色鮮やかなタイル片で覆われていますが、これらは全て廃材を再利用したものだそうです。
見学時間は、じっくり見ても1時間半あればOK。想像していたよりも見応えがありました。
小腹が空いたので、ランブラス通り(Las Ramblas)沿いの店に入って、ピンチョス(pinchos)で軽い昼食。 ピンチョス(元々は串というの意味)とは、小さく切ったパンに少量の食べ物を乗せた軽食のこと。 これは手軽で旨い! 料金はどれでも1つ1.8EUR。20種類くらいあったかな?  ローカルビールがジョッキで5EUR、カミさんがコーラを飲んで、計14.85EURでした。
時計を見たら14時を過ぎていたので、一旦ホテルへ戻ってチェックイン。 予約したのはツインだったけど、通されたのはエクストラベッドが入っている4人部屋。 おかげで大型のスーツケースを2つ広げても余裕の広さ!  部屋には冷蔵庫も完備されているので、ビール買ってきて冷やしておけます!
他に装備されていたのは、ドライヤー、シャンプー、ボディーシャンプー、石鹸、髭剃りセット、電気湯沸器、インスタントコーヒー、ティーパック。

ちなみに2枚目の写真がシャワータブ。 ヨーロッパのホテルで良く見かける、この中途半端な長さしかない水避け板が実に不便!  このままシャワーを浴びると、外の床が辺り一面水浸しになります。 こんなこともあろうかと、今回は予め準備してきました! それはまた後ほど。
日本を出発する前にネットで確認したら、今日のバルセロナの天気は曇りの予報でしたが、実際は晴れ。 明日は曇り一時雨の予報なので、このチャンスを逃す手はない!  ということで、急遽予定を前倒ししてカサ・ミラ(Casa Mila)へ行くことに。
リセウ駅から地下鉄でディアゴナル駅(Diagonal)へ。左はリセウ駅構内。 音楽が流れて明るい雰囲気ですが、スリ集団が出没することで有名らしいです。 車内には右の写真のような掲示板があり、通過してきた駅は点灯、次の駅は点滅、目的地まであと何駅なのか、一目で分かる仕組み。
リセウ駅は、行き先方面で入口が別れています。 改札を入った後で間違えに気付いても、反対方向行きホームへの連絡通路がありません。必ず乗る前に要確認です。
カサ・ミラは石を積み上げたような外観から、別名ラ・ペドレラ(La Pedrera。石切り場という意味)と呼ばれています。 実際、入場券にCasa Milaの文字は一切なく、La Pedrera de diaと書かれています。 高級アパートとして設計され、バルセロナで初めて自動車用地下駐車場が設けられたことでも有名。 建設当時は、グラシア通り (Passeig de Gracia) の調和を乱すとして物議を醸したそうです。入場料は大人1名16.5EUR。
入場口は建物の東側。左の写真は、内側から見た本来の正面入口。 鉄とガラスを組み合わせた扉のデザインは、亀の甲羅や蝶の羽などを、天井画は植物をモチーフにしていると言われています。 内部は吹き抜けの円形庭園になっています。
入場したのは15:45、エレベーターで屋上へ上がったのが16:00。 出発前にバルセロナの日没は16:30と確認したので、屋上の日中→夕暮れ→夜景の全てを楽しむ計画です。
写真を撮っていたら面白い出来事が。 日本人の母娘と思われる2人組がエレベーターから下りてきたのですが、母親の開口一番が「何これ?!」。 そして「風で髪がクシャクシャになったらどうするの(怒)」と言うが早いか、さっさと下りて行ってしまいました。 あのおばさん、いったい何をしに来たんだろう? しかも、言うほど風なんか吹いてないし!(笑)
これはデジカメの機能を活かしたパノラマ写真。
ユニークな形の煙突群。 特に鉄兜を被った兵士が4人並んでいるような煙突を見ると、昔テレビで観た某CMを思い出します。
ここからはサグラダ・ファミリア(La Sagrada Familia)やカサ・バトリョ(Casa Batllo)も見えます。
時刻は既に16:30を過ぎたというのに、一向に暗くなる気配がありません。 もしかして確認したサイトは、サマータイムを考慮に入れてないのか?  そうなると、日没まであと1時間もある! でもここまで来て諦める訳にはいかない!
予想通り、17:30を過ぎてから徐々に薄暗くなってきました。 一番右の写真が18:00。閉館は18:30なのに、まだライトアップされない!  まさかオフシーズンだからライトアップなしなのか?!
と思った直後、一斉にライトON! 待ってて良かった!! 昼の姿とは違う、幻想的な光景が広がります。 でもこの後に内部の見学が控えているので、そんなにゆっくりは出来ません。10分ほどで撤収となりましたが、待ってて正解でした。
例の鉄兜を被った兵士が4人並んでいるような煙突も、明るい時に見るのとは一味違います。
この後、アパート内の住居スペースへ。 見学できる箇所は昔ながらの内装と設備を保っていますが、実際の住人の部屋は、もっと近代的な設備に変わってるんだろうな〜。
建物の外に出たのは18:30過ぎ。最後の退場者は我々だったかも。(笑)
明るい内か暗くなってからのどちらかしか時間が取れないとしたら、σ(^^)は暗くなってから行くことをオススメします。 但し、オフシーズンは開館時間が短いので要注意です。
カサ・ミラから歩いてカサ・バトリョへ。
入場は明日以降に、また改めて。でも雨に降られると困るので、とりあえず外観の写真だけ撮りました。 それにしても凄いデザインだな〜。
グラシア通りを更に南下すると、右側に見えてくるのがカサ・リェオ・モレラ(Casa Lleo Morera)。 建築したのは、ガウディのライバルと言われたリュイス・ドメネク・イ・ムンタネール (Lluis Domenech i Montaner)。 バルコニーのデザインがとってもユニーク。1階はスペインを代表する高級皮革ブランド「ロエベ」の店舗。
この後で夜のゴシック地区へ行こうと思っていましたが、出発前から腰痛に見舞われていたカミさんの腰が限界に。 そこでカタルーニャ広場(Placa de Catalunya)近くのデパート、エル・コルテ・イングレス(El Corte Ingles)の地下食品売場で買い物して、 ホテルの部屋で夕食とすることに。 サラダ、チーズ、生ハム、郷土料理の缶詰、フィデオワ、明日以降に飲むビールとワイン等々、タップリ37.51EUR分買い込みました。 デパ地下には冷えたビールが売ってなかったので、ホテル近くの雑貨屋で缶ビール×5も購入。 ビール飲みながら食事してたら、1時間も経たない内に睡魔が。朝まで起きることなく爆睡しました。
おまけ。
古くからグラン・ツールを観ている人なら、この看板を見ただけで「あっ!」と思いますよね。 思い返せば、σ(^^)もグラン・ツールを観るようになったのは、あの人の影響大です。個人TT凄かったな〜。 今でもサイクルジャージ欲しいと思ってます!



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