滞在記 第4日目
(2012年11月19日 月曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約110円。
ホテルの朝食。今日も朝から腹一杯!
こちらは初日にエル・コルテ・イングレス(El Corte Ingles)の地下食品売場で購入した、 ドイツ産のフランチェスカーナ・ヴァイスとベルギー産のドゥベル。 日本で買えばどちらも500円以上ですが、両方とも2EUR以下でした。部屋の冷蔵庫で冷やして、美味しく頂きました!
今回泊まったホテル・モデルノ(Hotel Moderno)。 場所は地下鉄リセウ駅(Liceu)から徒歩1分。 徒歩圏内に観光スポット、レストラン、カフェ、冷えたビールや食料が買える雑貨屋等々もあり、とても便利。 スタッフも皆フレンドリーでした。
リセウ駅から地下鉄でサグラダ・ファミリア駅(Sagrada Familia)へ。 まずはサグラダ・ファミリア教会を望める公園へ。凄い! これぞバルセロナ!  天気が良かったので、池の水面に映る姿もきれいに見えました。
これはゴーカー(Go Car)という2人乗りのレンタル3輪自動車。 日本を発つ前から存在は知ってましたが、今回は時間がなかったので借りることは出来ませんでした。 自分で運転して、バルセロナ市内を周ってみたかった! ちなみに借りるには、要国際運転免許証。
20分くらい並んで、入場券とエレベーター券のコンビチケットを購入。 当日券の販売は受難のファサード側なので、必然的に見学も受難のファサードから。
彫刻のアップ。
左:サイコロ遊びをする兵士。キリストの衣服をかけてサイコロ遊びをしている兵士。
中:キリストの磔刑。磔にされたキリストの傍らにいる、ヨハネに慰められる聖母マリアとマグダラ・マリア。
右:キリストの埋葬。布に包まれたキリストを埋葬するヨセフとニコデモ、それを見ている聖母マリア。
左:ロンギヌス。十字架にかけられたキリストを槍で突いたとされる兵士。
中:ネガのレリーフ。キリストの顔の跡が残った布を掲げるヴェロニカ。
右:3人のマリアとキレネの人シモン。十字架を担ぎ上げようとするシモンと、 その様子を見ている聖母マリア、クレオファスのマリア、マグダラ・マリア。
左:ペテロの否定。
中:この人を見よ。鞭打ちの刑を受けた後のキリストが人目に晒されている様子。
キリストの死を意味する頭蓋骨と兵士のアップ。
左:ユダの接吻。接吻することで、ユダは兵士たちにキリストが師であることを伝える。
その他にも様々な彫刻が、キリストの受難を表現しています。
聖堂入口の天井と床。天井のモザイク画は、罪深き迷える小羊を意味している?  床に描かれているのは、聖地エルサレム巡礼?
聖堂内部。樹木の形をした柱、殉教のシンボル棕櫚の葉、まるで森のよう!
十数年前に訪れた時は伽藍堂だったのに、こんなに立派な教会になっていたとは驚きです。
エレべーターで塔の上部へ。ここからはバルセロナ市内が一望できます。 左の写真中央がサンタ・クレウ・イ・サンタ・エウラリア大聖堂(La Catedral de la Santa Creu i Santa Eulalia)、 右の写真上部の建物は、W・ホテルス・バルセロナ(W Hotels Barcelona)。 デザインは、横浜のホテル・インターコンチネンタルのパクリ!?
鐘楼の先端は彩色モザイクで飾られていますが、保護用のネットで覆われていました。 下りはエレベーターではなく螺旋階段。
これぞサグラダ・ファミリア、生誕のファサード。3つのファサードの内、ガウディの生前に完成したのはここだけ。 中央の門はイエスを表す「愛徳の門」、右側は聖母マリアに捧げられた「信仰の門」、左側がヨセフを表す「希望の門」。
左:生命の木。腐敗しない物の象徴である糸杉は永遠の命、鳩は神の元に集う信者と聖霊を表す。 木の下の白いペリカンは、原始キリスト教のシンボル。
右:聖母マリアの戴冠。イエスが聖母マリアに冠を授ける様子。左下の人物はヨセフ。
左:マリアとヨセフの婚姻。手を取り合うマリアとヨセフが、司祭によって結ばれる場面。
右:受胎告知。マリアに神の子の母に選ばれたことを、大天使ガブリエルが告げている。
左:聖母マリアの訪問。聖母マリアが神の子を身籠もったことを伝えるため、従姉のもとを訪ねている場面。
中:キリストの誕生。
右:羊飼いの礼拝。神の子の降誕を知った羊飼いたちが、ベツレヘムに向かって礼拝する場面。 最初にキリストに祈りを捧げたのが羊飼いと言われ、民衆の象徴とされている。
奏楽の天使たち。6人の天使が、ハープ、ヴァイオリン、ファゴット、民族楽器を奏でている場面。
左:嬰児虐待。イエス降誕後、ユダヤの王となる運命を持った子の誕生を知ったヘロデ王が、ベツレヘム周辺の幼児を全て殺害するよう命じた。
中:東方三博士の礼拝。新しいユダヤの王の降誕を知った東方三博士が、贈り物を持ってイエスを訪ねる場面。
右:エジプトへの逃避。ヘロデ王がイエスを殺そうとしていることを知り、エジプトへ逃れるマリアとヨセフ。天使がロバの手綱をひいている。
左:働くイエス。大工である父ヨセフを手伝う少年イエス。
右:中央の門を構成する2本の柱の土台となっている亀。亀は、変わらないものの象徴。

この後、地下博物館を見学。写真は撮らなかったけど、模型や写真、資料等が沢山展示されていました。
地下鉄でリセウ駅へ戻って、サン・ジュセップ市場(Mercado de San Josep)へ。 色々な店を見つつ、土産にカラスミと生ハムを購入。 市場の中に魅力的なバルがあったけど、他に行きたい店があるのでパス。
カミさんのリクエストで、サン・ジュセップ市場から歩いて「PAPABUBBLE」へ。キャンディ屋です。 後になって知りましたが、日本にも支店がある有名店。 日テレ系で放送されている番組「世界の果てまでイッテQ!」の中で、ジャニーズの手越祐也がキャンディアートの修行をしたのがこの店。
スペイン最後の食事はタパス(Tapas)、旨いと評判のブボ・バル(bubo Bar)へ。 タパスとは、スペイン伝統の小皿料理。
何を注文しようかとメニューを見ていたら、隣に座っていた常連らしいご婦人から「これがオススメよ」と言われて頼んだのが真ん中の写真。 甘辛ソースがかかった茹でたジャガイモに、カラシの効いたマヨネーズをつけて頂きます。 右は店イチオシ、イベリアン・ハムの盛り合わせ。
何が旨いのか分からないので、先ほどのご婦人に「他にどれがオススメ?」って訊いて、「これとこれとこれ」って言われたのを全部注文。(笑)
左はローストポーク、真ん中はマグロのステーキ、右は揚茄子にチーズとソース。どれも美味でした!  最後にσ(^^)はコーヒー、カミさんはデザートを頼んで、会計は48.24EUR。
スペインは日本同様、ウェイターを呼べばすぐに来てくれるし、料理が提供される時間も短くてGood。 フランスのように、イライラさせられることはありませんでした。
地下鉄でリセウ駅からパセジ・ダ・グラシア駅(Passeig de Gracia)へ。 これはアントニオ タピエス美術館(Fundacio Antoni Tapies)。 元は出版社の社屋として建てられた、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー(Lluis Domenech i Montaner)の作品。
カサ・バトリョ(Casa Batllo)の隣に建つカサ・アマトリェール(Casa Amatller)。 ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク(Jusep Puig i Cadafalch)の作品で、 ガウディはカサ・バトリョの改築を手がけた際、この建物を意識したと伝えられているそうです。
改めてカサ・バトリョ。繊維業で財を成したバトリョ家が、1877年に建てた邸宅。 ハイシーズンには入場待ちの行列が出来るそうですが、今回はガラガラでした。
玄関と、そこから続く階段。壁や天井、手すりも全て曲線。
邸宅の増改築を依頼されたガウディは、1・2階を全面的に改造、6階と屋根裏を増築。また家具や扉もデザイン。
グラシア通りに面した中央広間。壁と天井に境目がなく、滑らかな曲線で構成されています。 天井は、海を連想させる渦巻き状に。ステンドグラスも見事です。
中庭の壁。上から下へ行くに連れて濃い青、水色、白へと変化。 中庭から見上げると、ほぼ同じ色に見えるようになっています。
屋上へ出たら、すっかり暗くなっていました。煙突は、煙が風にゆらぎながら昇る様子を表現しているそうです。 モザイクは、タイルやガラスの廃材をリユース。
左は、裏から見たカサ・バトリョ。右は増築された6階。 この床の模様、どこかで見たことあるな〜と思っていたら、昭和51年に建てたσ(^^)の元実家のキッチンに貼られていた、リノリウムの床材にそっくりだったと思い出しました!
カサ・バトリョのテーマは海。建物の正面が海面、内部は海底や海底洞窟をイメージ。 バルコニーの形状から、「骨の家」とか「あくびの家」なんてあだ名もあるとか。
地下鉄でサグラダ・ファミリア駅へ移動。最後に訪れたのは、ライトアップされたサグラダ・ファミリア。 まずは受難のファサードから。
昼に見た彫刻を、
夜に見るとこんな感じ。
ぐるっと回って生誕のファサードへ。 ちなみにサグラダ・ファミリアの着工は1882年で、完成はガウディの没後100年にあたる2026年の予定。 あと14年で完成するのか? 無理なような気が・・・。
昼に見た彫刻は、
夜に見るとこんな感じ。
サグラダ・ファミリアが一望できる公園へ。 今から10数年前にツアー旅行でバルセロナを訪れた時、夜は治安が良くないのでホテルにいて下さいという忠告を無視して、タクシーでこの公園へやって来ました。 今回と同様にライトアップされたサグラダ・ファミリアの姿を見て感動したのを、今でも良く覚えています。 「同じツアーに参加した人達は、これを見ずに帰るのか」と思ったのが、個人旅行を始める切っ掛けに。右の写真は、池の水面に映った姿。
明日は早朝便で帰国するので、バルセロナ観光はこれにて終了。 当初行こうと計画した場所には全て行くことが出来たけど、他にも見所は沢山あるので、全部行くにはあと2〜3日は必要かな。 写真はホテルの近くで売っていた焼き栗。ヨーロッパっぽいですね〜。



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