オロンゴ

「鳥人儀礼」の地。フリモアイ(モアイ倒し戦争)の結果、モアイに対する信仰は
終焉を迎え、対象は「鳥人」へと移っていった。

鳥人儀礼とは年に1度、部族を代表する戦士がオロンゴ岬沖合いの島(モツ・ヌイ)に
産卵のため渡ってくるマヌタラ(軍艦鳥)が、
最初に産み落とした卵を持ち帰ることを競ったレース。
戦士から卵を受け取った部族の長が、その年の支配権を得た。
マヌタラが大気の神「マケ・マケ」のメッセンジャーで、その卵にはマナ(魔力・霊力)が
宿っていると考えられたためだ。この儀式は19世紀中頃まで続けられた。

ここからの海と巨大なカルデラ湖の眺めはとても雄大。多数の岩絵や岩屋も残されている。

手前が岩屋跡。奥が復元された岩屋。
岩屋跡。
屋根の部分が完全に崩落している。

復元された岩屋。入り口は
約50cm四方と小さいが、これは防風と
護身のため。人々はこの中で、
鳥人レースに参加している
戦士の帰りを待った。
岩屋の中には、元々このように屋根の
一部が開放されていたものがあったが、
何の目的でこのような造りに
なっていたのか、今でも確かなことは
分かっていない。どちらにしろ、
この中に膝を抱えた大人が20人も
寝泊まりしていたそうだ。まさに
「すし詰め状態」であったことは
間違いない。

一番向こう側に見えるのがモツ・ヌイ。
戦士たちは、ここから240メートルの
断崖を下り、鮫の住む海を島まで
泳いで渡った。周りの岩には、
沢山の鳥人の像が彫られている。

岩に彫り込まれた彫刻。人間の顔の
ように見えるのが、
大気神「マケ・マケ」。
鳥人の像。顎のあたりが膨らんでいる
のは、マヌタラ(軍艦鳥)を表している。

右がオロンゴ岬。一段高くなっている
ところが、鳥人儀礼のスタート地点
(2段上の写真)。
左はカルデラ湖、ラノカウ。



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