滞在記 第1日目
(2007年5月18日)
注) 1EUR(ユーロ)=約170円。
今回初めて第1ターミナル南ウイングへ行きました。以前ANAは第2ターミナルでしたが、 改装後にこちらへ移りました。第1ターミナルにも5階に展望フロアがあり、 離発着する飛行機を見ることが出来ます。
NH205便パリ・ドゴール空港行きは、定刻の11時25分にターミナルを出発。 まずは順調なすべり出しと思ったのも束の間、何らかの理由でタクシーウェイで 待機となり、ようやく離陸したのは12時過ぎ。
離陸後の機内放送でいつも楽しみにしているのが、ANA国際線オリジナル版、 小林克也司会のベストヒットUSA。ところが以前は欧州路線の機内でも 放送されていたのに、今はアメリカ路線を飛ぶB777機内限定放送となって いました。超ガッカリ。
機内食は2回。離陸後は2種類から選べます。
到着前は1種類のみ。
フライト前半はガン飲み後に映画を1本(30年ぶりにリメイクされた犬神家の一族) 観てから熟睡。後半は持参したDVDを鑑賞。

12時間を超えるフライトの末、ようやくドゴール空港に到着。ここで驚いたのが 入国審査。審査官は入国カードを受け取り、パスポートをチラっと見ただけで 終わり。質問もなければ入国スタンプもなし! そんないい加減な審査で本当に いいの?ってこっちが心配になるくらい。前回は普通に質問されたり、リターン チケットをチェックされたような記憶があるのですが・・・。

空港からパリ市内へ行く手段はいくつかありますが、今回は一番早くて 安いRER(郊外鉄道)を利用。ANAが到着するターミナル1からRER駅までは、 空港内を走る無料モノレールで移動します。まずターミナル36番出口横の エレベーターに乗って最下階へ移動。そこからCDGVALに 乗って2つ目のRoissypole駅で下車。

Roissypole駅で下りると、そこがRERのCDG1駅。ここでの注意点は、 モノレールを下りたら必ず右へ進むこと。左へ行くとそのままホームへ 下りられますが、切符を買うことが出来ません。フランスの鉄道は日本と違い、 車内で切符を買ったり到着駅で清算することは不可。改札がないので 無賃乗車は容易ですが、もし検札でバレたら多額の罰金が課せられます。 必ず乗車前に目的地までの切符を購入しましょう。

右へ進むと切符売場があります。係員は英語が堪能ですが、せっかく フランスへ来たのですから、ここは一つフランス語で切符を買ってみましょう!  アン・ヴィエ(←切符1枚)ギャール・ドゥ・ノール(←駅名。ギャールは駅、 ノールは北)スィル・ヴ・プレ(←お願いします)で十分通じます。
切符を買ったら、ホームへ下りる階段の手前にある自動検札機に切符を 差し込み、日時を刻印します。

CDG駅から北駅までのRER-B線は、日本の外務省からスリや強盗が多発する 危険路線なので出来るだけ乗らないようにという注意喚起が出されている そうですが、実際に乗ってみるとそんな様子は全くないです。もっと遅い 時間が危ないのかな? 大きなスーツケースを持っているとヒンシュクを 買うという話も聞きましたが、そんなこともありませんでした。

ホテルに着いたのは18時半頃。マスコット犬のヴェルディ君がかわいい!
室内はこんな感じ。改装されていて結構きれい。防音対策も施されているようで、 窓を閉めると外の騒音もほとんど気になりません。小さなベランダからは サクレクール寺院が見えます。
腰の調子はイマイチですが、せっかくパリに来たのにこのままホテルで寝るのも 惜しい! この時期のヨーロッパは22時過ぎまで明るいので、まだまだ観光 できます。ってことで、早速地下鉄に乗ってパリ市内へ。滞在中に何度も地下鉄に 乗るならカルネ(10回分の切符)がお買い得。お値段10.9EUR。写真は サンミッシェル橋。シテ島とセーヌ左岸を結ぶ橋で、大きなナポレオンの紋章が 彫刻されています。
ノートルダム大聖堂。ノートルダムとは「我らが貴婦人」という意味で、聖母 マリアを指す言葉。12世紀ゴシック建築の最高峰。初めて訪れた時は向かって 左の塔が改装中、前回訪れた時は全面改装中のため大きなシートで覆われて いましたが、今回3度目にしてようやくその姿を見ることが出来ました!
荘厳です。高さ69m、幅45mの大きさにも圧倒されます。
σ(^^)は後ろから見たこの姿が一番好きです。
斜め横から見ると建築様式が良くわかります。
彫刻も見事です。これは中央門上部の「最後の審判」。下段には墓から 呼び出される死者、中段には魂の善悪を量る聖ミカエルの天秤、上段には キリストの裁きを受ける様子が彫られています。
右から2番目がパリで殉教した聖サン・ドニ。斬首後に自分の首を持って 歩いたとされています。自らの首を手に持ち、両脇の天使と談笑している 姿はちょっと不気味!?
塔上部のシメール。シメールとは伝説の怪獣(キメイラ)のことで、 聖堂を守るように上から下を睨むように見下ろしています。
腰の具合が悪化してきたので、夕食はホテルの部屋で食べることに。 途中でサンドイッチとフライドチキン×2、ビール×2とジュースを買って 戻りました。全部で15EURくらいだったかな? これはフランス産の ビール。結構うまい。
こちらのビールはアルコール度数8%以上。



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