滞在記 第4日目
(2007年5月21日)


注) 1EUR(ユーロ)=約170円。
8時前にホテルをチェックアウトして北駅へ。ホテルのスタッフは皆とても 親切で好印象。驚いたのは、数名いるスタッフの内、少なくとも2名が 日本語を話せ、内1名は日常会話に不自由しないレベルだったこと。 日本語のポータルサイトで紹介されているくらいだから、日本語が 話せるスタッフが居ても不思議じゃないか。(笑)

←北駅の国際列車コンコース。
北駅は国内外へ向かう列車の巨大ターミナル駅。左がベルギー・オランダ・ ドイツへ向かうタリス、右がイギリス行きのユーロスター。
掲示板は電光ではなく、カチャカチャカチャっと音をたてて、カードを めくるように次々と表示が変わっていくアナログタイプ。懐かしい!  国際線の列車乗り場は、駅に行けばすぐに分かります。
定刻の8時25分に出発。列車に乗る前にチケット確認があり、出発後 すぐに車内検札。家庭用プリンターで印刷した例のチケットで問題なし。 パスポートの提示を求められるので、やはりチケットの転売は 不可のようです(チケットには名前が印刷されている)。郊外へ出ると 急加速して高速で巡行。日本の新幹線より速いかな? 2等の車内は ほぼ満席。ちなみに、1等に乗ると食事とドリンクが出るそうです。
ブリュッセル・ミディ着も定刻の9時47分。ミディとは南駅という 意味ですが、ミディ→ミディアム→中間→真ん中→中央駅と勘違いする 人が多いようです。中央駅はここから在来線に乗り換えて約3分。 タリスが到着するホームから階段を下りた所に、在来線の行き先と 出発ホームの案内モニターがあります。
ブリュッセル中央駅。ホームは地下。
今日のホテルIbis Brussels off Grand Place。中央駅から徒歩5分、 ブリュッセル観光のメインであるグランプラスまで徒歩3分。 ホテルに着いたのは11時前。本来のチェックイン時間は15時ですが、 運良く空室があったため、すぐにチェックイン出来ました。 エレベーター内にはカードリーダーがあり、ルームキーを差し込まないと 動きません。1階ロビーのトイレを利用する時も同じ。
室内。とても清潔できれい。小さいけどバスタブもあります。 もう少し部屋が広ければ文句なし。
部屋に荷物を置いて早速グランプラスへ。ヴィクトル・ユーゴーが 世界で最も美しい広場と称賛したグランプラスは、ギルドハウスに 囲まれた110m×70mの広場。中でも最も目を惹く建物が この市庁舎。15世紀に建てられたゴシック・フランボワイヤン様式。
左)王の家。現在は市立博物館で、3階には有名な小便小僧の 衣装コレクションが展示されています。月曜定休。何と今日が その月曜日。(涙)
右)ブラバン公爵の館。
左)西のグループと呼ばれる建物群。現在はカフェや銀行。
右)北のグループ。現在はレストランやチョコレート屋。
グランプラスの南グループの角に建つ、星の家の壁にあるセルクラーズの像。 この像に触れた人に幸福をもたらすと言われています。
シンガポールのマーライオン、デンマークの人魚姫の像とともに 世界3大ガッカリと呼ばれる小便小僧の像。確かに「これがそうなの?」って いうくらい小さい。高さは50cmほどしかありません。 場所はグランプラスから徒歩5分ほど。
ブラバン公の王子で名前はジュリアン君。敵軍がブリュッセルを包囲し、 城壁に仕掛けた火薬の導火線に点火。これを見たジュリアン君が オシッコをかけて火を消し、味方を勝利に導いたという逸話が 残っています。小便小僧の像が建てられた説はこの他にもいくつか ありますが、定説はありません。
小便小僧の前にいた女性3人組。大きなテレビカメラとマイクを持った クルーが、この3人が小便小僧を紹介している様子を撮影していました。 ベルギーローカルのタレントかな?
ここはギャルリー・サン・チュベール。ギャルリーとは ショッピング・アーケードのこと。両側にはアンティークショップや カフェ、ブティックやレストランなどが建ち並んでいます。場所は イビスホテルとグランプラスの中間あたり。
ここでカミさんに撮ってもらったσ(^^)の後ろ姿。腰から上が左後に 傾き、右肩が下がって首も右に傾いてしまっている様子がお分かりかな?  これでも真っ直ぐに立とうと、思いっきり力を入れて上体を右へ 持っていってるんですよ。
小便小僧は有名ですが、小便少女もいることはあまり知られていません。 1987年に小便小僧の妹として登場したのが、このジャンネケ・ビス。
パロディというにはちょっと生々しい感じ。そのせいか、 ガイドブックには説明だけで写真が掲載されていません。
昼食はホテル近くのレストランGAUFRES DE BRUXELLES。 各国語で書かれた写真付きのメニュー(日本語はなし)があるので オーダーは楽。味も悪くありませんが、店員がヤル気ナッシングで無愛想。 このビールの味はなかなかでした。
ワッフルとミックスグリル。 ビール×1とジュース×1で24.8EUR(チップ含まず)。
レストランを出て徒歩でロワイヤル方面へ。坂の途中に建っている このアールヌーヴォー様式の建物は、1898年に建築されたデパート。 現在は楽器博物館で、最上階は市内を一望できるレストラン。
ロワイヤル広場。中央には第一次十字軍の指揮官 ゴドフ・ロワ・ド・ブイヨンの騎馬像、後ろ建物は聖ヤコブ教会。
王宮。と言っても、現在の国王はここに住んでいないそうです。
王宮前のブリュッセル公園。昔はブラバン公の狩猟地でしたが、 現在は市民の憩いの場。
サン・ミッシェル大聖堂。15世紀に建てられたゴシック様式の教会。 ここで前国王と現皇太子の結婚式が行われました。
内部は見学可(無料)。巨大なパイプオルガンが印象的。
ステンドグラスも見事です。
ホテル近くまで戻ってきた頃には、耐えていた腰痛が限界に。 夕食の時間までホテルに戻って休むことにしました。カミさんは一人で 買い物です。
これはホテルのすぐ近くにあった自動レンタル自転車。借りなかったので 詳しいことは分りませんが、傍らにある自動販売機のような機械に クレジットカードを入れてデポジットとレンタル料金を払うと、 鍵が出てくる仕組みになっているようです。
夕食はグランプラス近くのイロ・サクレへ。この地区はレストラン街で、 道の両脇には肉や魚料理がメインの店がズラ〜っと並んでいます。 この地区にはボッタクリ店も多いそうなので要注意。手口は、メニュー に載っていない本日のオススメがあると言われ、それを注文すると 高級料理が次々に運ばれてくるとか、最初は英語を話すのに、 途中から全く話せないと言って苦情を受け付けないなど。
ベルギーはヨーロッパでも屈指のグルメ大国で、中でも自慢はムール貝。 ということで、入ったのがこのシェ・レオン。ここは有名なチェーン店で、 以前パリのシャンゼリゼ通り店にも入ったことがあります。 味も良かったし、まずボラれる心配はありません。
大きな鍋に山盛りで運ばれてきたムール貝。殻を除くとたいした量では ありませんが、付け合わせのフランスパンも食べて満腹。 左がトマトスープ、右がセロリ味がバッチリ効いた白ワインスープ。
この季節限定の名物、白アスパラ。これはアスパラガスのサラダ・ フランドル風。茹でたアスパラと卵のソースです。さてお味は・・・。 悪くありませんが、日本の白アスパラの缶詰の味と大差ありません。 高かったのにちょっとスベッた感じ。
店オススメのレオン・オリジナルのビール。美味! ムール貝×2、 アスパラガスのサラダ×1、ビール×2、 ジュース×1で71.4EUR(チップ含まず)。
スタート時間も遅かったけど、ゆっくり食事をしていたら 暗くなってきたので、ホテルへ戻る前にグランプラスへ。 ライトアップされた建物はきれい!
昼間とは違った雰囲気。広場にもカフェにも沢山の人がいました。
やっぱりこの市庁舎が一番きれいで荘厳。
ホテルに戻る前に売店で買った缶ビール。左は普通のビールで 右がライトビール。どちらも美味でした。



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