滞在記 第5日目
(2007年5月22日)
注) 1EUR(ユーロ)=約170円。
ホテルの朝食。パンにシリアル、ハムに卵、ベーコンにソーセージ、 ヨーグルトに数種類の飲み物など、昨日までとは段違いの品揃え。 バフェ方式で食べ放題。朝からタップリ頂きました!

相変わらず上半身は左後ろに曲がったまま。腰以外にも下半身のいろんな 箇所が痛むので、その立ち姿と歩き方は異様。そんなσ(^^) を見て 「この人は体が不自由なんだろうな」と思った人も少なくなかったと 思います。自分でも「こりゃ只事じゃなさそうだ」と思うように。

ホテルから歩いてジュ・ド・バル広場へ。目的は毎朝開催される蚤の市。 カミさんに付き合って一回り見学しましたが、どう見てもガタクタ市。腰も 痛くなってきたので、ベンチに座って休憩。
しばらくすると散歩中のオヤジ2人が隣に座ってきたのですが、両名とも凄い 悪臭。いったい何日風呂入ってないんだろう? 思わず違うベンチへ移動。 またしばらくすると巡回中の警官がこちらへ歩いてきました。前を通った時に 何気なく見ると、持っていた拳銃がイタリアのベレッタ製。何でブローニング (←ベルギーが本社)じゃないの? 流石に訊きはしませんでしたが。 (笑)

←ノートルダム・ド・ラ・シャペル教会。場所はシャペル駅の横。

グランプラスへ戻り、昨日休みだった市立博物館へ。入場料は大人3EUR。 目的は3階にある衣装コレクション。小便小僧用に作られた各国の民族衣装や キャラクターの可愛い衣装が展示されています。日本の衣装は、鎧カブトに 大名、桃太郎(ちゃんと家来の犬・猿・キジも従えています)など。一見の 価値ありです。館内は撮影禁止。

11時にホテルをチェックアウトして中央駅へ。アントワープまでの切符は クレジットカードで購入、大人2等で6.1EUR。ちょっと時間があったので、 駅構内のカフェへ。
左の赤いのはベルギーで有名なチェリービール。ジュースのような 口当たり。右のビールは黒ビールのような味。喉が乾いていたので 旨かった!
ブリュッセル中央駅11時58分発で、アントワープ中央駅着は12時44分。 アントワープ中央駅もホームは地下。
今日の宿はホテル・フロリダ。場所は中央駅の正面。幸い空室が あり、15分ほど待っただけでチェックイン出来ました。対応してくれた フロントの女性がとっても可愛くて親切! 思わず「可愛い〜」って 口から出てしまったくらいです。もちろん英語も可。この子に限らず、 ベルギーの人はみな英語が堪能。しかも変な訛りがないので、 とても聞き取り易いです。
ここアントワープは、今回の旅行の第一目的地。早くノートルダム 大聖堂へ行きたい! そんなわけで、部屋で一休みしてから中央駅の 地下鉄ホームへ。滞在中に何度も地下鉄やバスに乗るなら、この ラインカルトがお得。10回分で8EUR。複数人で使用することも可。
これがアントワープの地下鉄。プレメトロと呼ばれていて、市電が 地下を走っています。いろんな都市へ行きましたが、こんなのは 初めて見ました。乗車後に右の機械にラインカルトを差し込み、 日時を刻印します。
ノートルダム大聖堂の最寄り駅Groenplaatsまでは、中央駅からHoboken方面 行きに乗って3つ目。ホーボーケン村は、アニメ「フランダースの犬」で 主人公が住んでいた村。現地にはネロとパトラッシュの像が 立っているそうです。
Groenplaats駅前のフルン広場中央に立っているのが、ベルギーを 代表する画家ルーベンスの銅像。その後ろにノートルダム大聖堂が 見えます。
1352年から170年をかけて建設された、ベルギー最大のゴシック教会。 向かって左の塔の高さは約123m。右の塔は資金難のため工事が途中で 中止になったのだとか。教会前の広場が狭いので、全景を1枚の 写真に収めることが出来ません。
教会前広場にある、ネロとパトラッシュ記念ベンチ。ここを訪れる 日本人のために、アントワープ観光協会が設置したもの。スポンサーは 日本の某大手自動車メーカー(?)という話も・・・。 「フランダースの犬」は日本でのみヒットしたアニメなので、他国から 来た人は、これが何を意味しているのか不思議に思うでしょうね。
一応英語で説明が書かれていますが、これでは何のことやら。右の 写真はベンチ中央のネロとパトラッシュの絵。似てね〜。
ベンチには縦書きで「フランダースの犬 この物語は悲しみの奥底から 見出す事の出来る本当の希望と友情であり 永遠に語り継がれる 私達の宝物なのです」と日本語で書かれています。
こちらは土産屋の前に設置されている、ネロとパトラッシュ記念コインの 自動販売機。買いませんでしたが、お値段は確か2EUR。
右が実物のサンプルで、大きさは500円硬貨くらい。
こちらも土産屋で売られている、フランダースの犬の絵葉書。 ホーボーケン村にあるネロとパトラッシュの像の写真が使われていますが、 アニメとは全く似ていません。日本人観光客を目当てに立てたのなら、 もう少し似せて作らないと!
教会内は見学可。入場は無料ですが、ルーベンスの絵を間近で 見るには2EUR必要。

←↓  正面祭壇に飾られている、ルーベンス作「聖母被昇天」。
主人公の少年ネロが最期に見た絵の1枚「キリストの昇架」。 中央部の大きさは460cm×340cm。

←↓  もう1枚が、この「キリストの降架」。2枚とも普段はカーテンで 覆われていますが、クリスマスの夜に限り公開されていて、 ネロは念願叶ってようやくこの絵を見ることができます。しかし その直後、ネロを探しにきたパトラッシュとともに永遠の眠りに つくというのが、アニメの最終回のストーリー。
もちろん今は(昔から?)カーテンなどなく、 自由に見学することができます。
そして感動のラストシーン。ここから降りてきた数人の天使に抱えられ、
ネロとパトラッシュは天に昇っていきます。
改めてダビングしておいた最終回を観たら、教会内や絵、 外観や塔など、かなり正確に描かれていることが分かりました。 アニメには登場しませんが、ステンドグラスも見事です。
大聖堂を出てマルクト広場へ。正面に建つのが、16世紀中頃に 建設された市庁舎。ネロが絵のコンクールに応募し、結果を見に 行ったのがこの市庁舎。
その両脇に建つギルドハウス。
こちらは肉屋のギルドハウス。19世紀中頃まで本当に肉の取り引きが 行なわれていましたが、現在は楽器などを展示する博物館として 使われています。
小腹が空いたので、ベルギー名物フリットを食べました。 何のことはない、フレンチ・フライに好みのドレッシングを かけるだけ。小サイズで3.2EUR。定番のタルタルにしましたが、 メニューの中にはサムライソースなんてのもありました。 どうせならそっちを頼んでみれば良かったな〜。
プレメトロに乗って中央駅へ。これが中央駅の外観。現在は 国の重要文化財にも指定されています。大きなドームが特徴。 中央駅のすぐ裏は動物園。はっきりとは覚えていませんが、 チラッと見た入場料は大人14EURくらいだったような・・・。 とにかく高っ!って思った記憶があります。
動物園の正面入口と、そこへゾロゾロと入って行こうとしている 大きな象のオブジェ。

この後カミさんとスーパーマーケットへ買い物に行きましたが、 σ(^^) は腰痛がひどくなってきたので途中リタイヤ。店を出て オープンカフェに入り、座ってビールを飲みながらカミさんが 出てくるのを待つことに。

飲んだのがこれ。アルコール度数は8.5%ですが、そんなに強いとは 感じませんでした。ベルギーのレストランやカフェでは、頼んだ ビールはその銘柄がプリントされたグラスで出すのが一般的なようです。 余談ですが、このカフェのギャルソンと暫し歓談。「一番旨いと思う ビールは何?」と訊いたら「日本へ旅行した時に飲んだアサヒビール」 だそうです。

アントワープには中華街があると書いてあったので、今日の夕食は 中華と決めていました。早速ガイドブック片手に中華街へ 向かったのですが・・・。中華料理の店は数軒あるものの、とても 中華街と呼べるような規模ではありません。テイクアウェイの 専門店もなし。結局ホテル近くまで戻ってきて、入ったのが アルゼンチン・レストラン。と言っても、早い話がステーキハウスです。

ラムチョップとミックスグリル。他に付け合わせのパンと 各種ソースが出てきます。
これはラガービール。日本で飲む生ビールと同じ味。料理2品に ビール大×1、小×1、ジュース×1で33.5EUR(チップ別)。

レストランを出る頃になっても腰痛が治まらないので、本日は これにて終了。本当はもう一度プレメトロに乗って、ライトアップ されたノートルダム大聖堂を見に行くつもりだったのですが。 残念!!



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