滞在記 第6日目
(2007年5月23日)
注) 1EUR(ユーロ)=約170円。
ホテルの朝食。ブリュッセルで泊まったホテル同様、こちらもパンに シリアル、ハムに卵、ベーコンにソーセージ、ヨーグルトに数種類の 飲み物など実に充実した品揃え。
今日も朝からタップリ頂きました! 普段は全く朝ごはんを食べませんが、 旅行になるとモリモリ食べられるのはなぜだろう?(笑)
8時30分にアントワープ中央駅へ。ブルージュまでの往復切符を クレジットカードで購入、大人2等で25.2EUR。 切符を買い終えたのが8時35分で、次のブルージュ行きの 電車は8時40分発。ホームまでダッシュとなり、これが腰に響きました。
車内はガラガラ。2等車でもシートの広さなど全く問題なし。 電光掲示板には次の停車駅が表示されます。
ブルージュに着いたのは10時04分。今日は朝から抜けるような青空。 ヨーロッパへ来て初めて朝から晴れた日がブルージュ観光の日だったのは ツイてました。

歩いて移動するのはしんどいので、駅で自転車を借りることに。 帰りの電車の切符とパスポートを見せて手続き完了。料金は1日の レンタル料9.5EUR+デポジット12.5EUR。12.5EURは返却時に 戻ってきます。有効な電車の切符を持っているとレンタル料が 少し安くなるようなので、往復切符等を持っている場合は必ず 提示しましょう!

まずはブルージュの中心、マルクト広場へ。電車はガラガラだったのに、 ここへ来るまでの道と広場には人がいっぱい。どこから こんなに人が出てきたの! 当日は青空市の開催日だったので 余計に凄かったのかな。
ブルグ広場。フランボワイヤン・ゴシック様式の市庁舎(左)が 完成したのは1420年。ベルギーで最も古い市庁舎のひとつ。高さ88mの 鐘楼(右)はブルージュのシンボル。
町の名前ブルージュとは橋(ブリッジ)の意味。町を縦横に 流れる運河には、このような橋が50以上もあります。ブルージュは 貿易港として中世ヨーロッパの中心として栄えましたが、北海へ 抜ける水路が閉ざされため次第に衰退。しかしそのおかげで、 中世の姿を今に留めることになったというわけです。
運河にはこのようなクルーズ船の発着場が数カ所あり、約30分で 一周して元の場所に戻ってきます。主要な観光スポットを船上から 見学できます。大人5.7EUR。
船上からの風景。
主要な観光スポットに近づいたり遠くに見えたりすると、
クルー(船長?)がフランス語→ドイツ語→英語の順に、
早口で解説してくれます。
主要スポットを結構ゆっくり遊覧しても30分程度。
ブルージュってもっと広いと思っていましたが、実は小さな 町なんだと気付きました。

遊覧を終えて船を下りる時に事件発生。クルーズ船は定員20名ほどの 小さなボートです。船から下りようと右足を桟橋に伸ばした瞬間、 タイミング悪く船が大きく揺れました。この時、最も痛めている 左の腰と足に大きな負荷がかかってしまったのです。只でさえ今日は 朝から具合が悪いのに、これで一層痛さが増してしまいました。

一旦マルクト広場へ戻り、カミさんが行こうと決めていた カフェCarpe Diem-De Tavernierまで自転車で移動。入口を入って 右がカフェで左はパン屋さん。
最初は中庭のテラス席に座りましたが、暑いので室内へ移動。 外も中のいい感じです。
ベルギーと言えばワッフル。ということで、アイスワッフルを食べてみました。 甘さ控えめで美味しかったです。ビールはBrugsの白ビール(ナッツ付き)。 カミさんは苺ワッフルを食べて、計16.25EUR。
食後カミさんは買い物へ行ったので、σ(^^)は近くをブラブラ。 この頃になると観光客も更に増え、通りや広場は人で ごった返していました。夏のハイシーズンになったら、いったい どんだけ〜の観光客が来るんだろう?
遊覧船と自転車で、主要スポットを一通り見て回ってしまいました。 ブルージュは、一昨年旅行したイギリスのコッツウォルズ地方のような、 もっと広くてのんびりとしたヨーロッパの田舎町を想像していたのですが、 実際は狭くて観光客だらけの一大観光地。日本で例えるなら、軽井沢か 清里って感じ。想像と大きくかけ離れていて、正直かなりガッカリ。
まだ時間もあるし、歩くよりも自転車に乗っている方が楽なので、 川沿いの道を走り、ブルージュを一周してみることに。
← レンタルした自転車。変速機つきのママチャリ。
ゲントの門。ブルージュは卵形の運河で囲まれていて、町と外部を 結ぶ橋には、このような城門が沢山残されています。
1888年に造られたボンヌ・シエール風車。1911年にブルージュに 移築されました。写真右は風車の近くにある十字の門。
こちらは聖ヤンハイス風車。現役ではありませんが、今でもちゃんと 動くように整備されています。急な階段を上って内部を見学しました。 大人2EUR。
風で風車が回ると内部の大きな歯車が回り、それが階下の歯車に 伝わって小麦を挽いて粉にします。
聖ヤンハイス風車から見たボンヌ・シエール風車とブルージュ市街。
ロバの門。このすぐ近くにシティバンクのATMがあります。 手持ちのお金が少なくなってきたので下ろしに行ったら、 何と日本語の操作手順が表示されたのでビックリ!!
運河に架かっていた橋。船が近づくとそれを感知して、 まるで踏み切りのように自動で橋が上がります。
駅へ戻って自転車を返し、電車の時間まで構内のカフェへ。 なぜかF1モナコGPのポルターが沢山貼ってありました。
まだ飲んでない銘柄を選んで、頼んだのがこのビール。店内の 雰囲気はこんな感じ。

ブルージュ発16時57分の電車に乗り、アントワープ中央駅着が18時19分。 今日は腰の具合が最悪なので、夕食はスーパーマーケットとファースト フード店で惣菜を買って部屋で食べることに。ビールやジュースも 買って、計20.1EUR。

部屋に戻って夕食を食べようとした時、またまた事件発生。手と顔を 洗ってサッパリしようと、洗面台に向かってほんの少し腰を曲げた瞬間、 今まで味わったことのない痛みが走り、立っていられなくなってその場に 倒れ込んでしまいました。例えるなら腰に電極を2本刺されて、一気に 高圧電流を流されたって感じ。しばらく動けず、椅子に座れるように なるまで30分ほどを要してしまいました。

今までは痛みを我慢すれば何とかなると思っていましたが、ここに 至ってかなりの危機感が。病院へ運ばれて帰国できなくなったら洒落に なりません。計画では、明日ロッテルダムから地下鉄とバスを乗り継ぎ、 オランダで最も多くの風車が残されているキンデルダイクへ行く 予定でしたが、途中や現地でまたこの状況になったら一大事。 そんなわけで仕方なく予定をキャンセルし、明日は最後の目的地 アムステルダムへ向かうことにしました。

泊まった部屋がこちら。ちょっと狭いけど、値段を考えれば こんなもんでしょう。小さいけどバスタブもあります。
STELLA ARTOIS。ベルギー最大のビールメーカー。酔っぱらって朝まで グッスリと行きたいところでしたが、激痛で何度も目が覚めました。(涙)



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