滞在記 第3日目
(2010年5月23日 日曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約118円。
今日は夕方前までカミさんと別行動。 カミさんは中央駅発6:44の電車に乗って、毎週日曜日に蚤の市が開催されるリル・シュル・ラ・ソルグ(L'Isle-sur-la-Sorgue)へ向かいました。σ(^^)は8:00にホテルをチェックアウト。 駐車料金は14EURでした。本日最初の目的地はオランジュ(Orange)。

写真は高速道路のIC。 フランスも日本同様、入る時に自動発券機からチケットを取って(フランス版ETCもあるらしい)、出る時に清算します。 支払い方法はクレジットカードか現金ですが、もし機械の不調で挿入したクレジットカードが出てこなくなったら大変なので、現金で清算するのが賢明。 係員がいるゲートと、自動清算機が設置されているゲートがあります。
9:00にオランジュ到着。高速道路料金は1.7EUR。 有料とはいえ、日本に比べたらタダみたいなモンです。
最初に向かったのが凱旋門(Arc de Triomphe)。 紀元前20年代に建造されたそうですが、とても2000年以上も経っているとは思えないほど良好な保存状態。 大きさを比較できる対象物がないので分かりにくいですが、高さは22m、横幅も同じくらいあるかな?
上部にはカエサルのガリヤ遠征や、アクティウムの戦いでの海戦の勝利を讃えるレリーフ等が、とても良い状態で残されています。
凱旋門から市街地の駐車場へ移動。 駐車券を買おうとしていたら地元のオジサンが近づいてきて何やら説明を始めましたが、フランス語なので何を言ってるのかサッパリ分かりません。 どうやら平日は有料だけど休日は無料って言ってる? そう解釈して出掛けることに。(笑)
しばらく歩くと、この高さ36mの壁が見えてきます。 世界で最も保存状態の良いローマ遺跡、古代劇場(Theatre antique)です。
建てられたのは紀元前1世紀、舞台の幅は103m。 保存状態の良いアウグストゥス像が中央に立つ背後の石壁を、ルイ14世は「我が王国で最も美しい壁」と称賛したとか。
音響効果も素晴らしく、今でも毎年夏には世界レベルの野外オペラ会場となり、他にもロックやジャズのコンサートも催されます。
入場料は日本語オーディオガイド込みで8EUR。
オランジュを後にして次の目的地ニーム(Nimes)へ。 高速道路料金は2.9EUR。ICを下りてナビにセットした市内の駐車場へ向かっていると、どんどん車の台数が増えはじめ、しばらくするとどこもかしこも車だらけに。 道の両側は路駐の車でいっぱい、しかも大渋滞に巻き込まれて進むことが出来なくなってしまいました。 前の車のドライバーが何か言ってましたが、フランス語なのでサッパリ分からず。 しばらく走り回っていたら、中央駅(左の写真)の地下に駐車場があることが分かり、ようやく車を入れることが出来ました。
駅から市街地へ向かって歩くと、すぐに理由が判明。 何か大きな催し(祭り?)が開催中で、市内は全面通行止めになってました。 ここ古代闘技場(Arenes)でも何か(多分闘牛)開催中で、見学入場不可でした。
紀元5年頃に建造された、現存するローマ時代の神殿の中で最も保存状態が良いと言われているメゾン・カレ(Maison Carree)。 正面には催し物に関する垂れ幕が掛けられていたので、この写真は裏側から撮ったものです。 入場料を払うとニームの歴史を語る3D映画が上映されているようですが、フランス語が分からないのでパス。
カヴェリエの丘の麓に広がる広大なフォンテーヌ庭園(Jardin de la Fontaine)。 丘の上には紀元前に築かれた城壁の一部、マーニュ塔(Tour Magne)があり、頂上まで上るとニームの町並みが一望できるそうですが、この日は晴れて気温も上昇、そんな中に行くほどでも・・・。ってことでパス。
旧市街地の中心に建つサン・カストール大聖堂(Cathedrale St-Castor)。
マルシェ広場の中心にある池の中に、なぜか鎖に繋がれたワニの置物が。 実はこの他にも、ニームの町を歩いていると色んな場所でワニの像や絵に遭遇します。 これは紀元前31年のアクティウムの戦いで、ローマ皇帝アウグストゥスがクレオパトラとアントニウス率いる連合軍を破り、その褒賞としてニームの町が与えられたことに起因しているそうです。 エジプト=ナイル川のワニということのようです。
ニームを後にして、カミさんと待ち合わせの場所リル・シュル・ラ・ソルグへ。 ニームからアヴィニョンまでの高速道路料金は1.4EUR。 そう言えばニーム中央駅地下の駐車場から車を出す時、料金は3.1EUR、支払いはクレジットカードのみだったのでVISAカードを投入。 問題なくバーが開きましたが、未だに請求が来てません。どういうことなんだろう?
14:30に無事到着。町外れの駐車場に車を入れ、歩いて待ち合わせ場所の教会へ。 意に反して既にカミさんが待っていたので話を聞くと、大した収穫はなかったそうです。 ブラっと歩いて、カフェで冷たいジュースを飲んで出発。 写真はソルグの運河と古い水車。
ソルグを出発した頃から空が暗くなり始め、ゴルド(Gordes)の手前あたりから遂に雨。 ゴルド遠景の背景が曇り空では面白くないので、先にセナンク修道院(Abbaye de Senanque)へ。 駐車場に着いて間もなく本降りとなったので、しばらく車の中で待機。 小1時間待って、ようやく雨が上がりました。 こういう柔軟な対応が可能なのも個人旅行の良いところです!
駐車場から修道院までは徒いて5分ほど。 ラベンダーの季節になると、庭一面が紫色に染まるそうです。
修道院の礼拝堂。とても質素。
セナンクからゴルドへ。 丘の頂上には古城が建ち、周りには土産物店やカフェが立ち並んでいます。 少し下りた所に展望台があり、リュベロンの平原が一望できます。 石造りの家々が階段状に折り重なるように建てられています。暮らすには不便だろうな〜。
観光地化されていますが、一歩中へ入ると、こんな道や階段がずっと続いてます。 特に何があるって訳ではありませんが、のんびりブラブラ歩くには良いかも。
こちらは村の教会の内部。壁一面に漆喰(?)で模様が描かれています。 めずらしい色使いですよね。
ゴルドから下る道の途中に、村を一望できる展望台があります。 ここからの眺めは最高! これが見られれば、村へ行かなくても良いくらいです。(笑)
ゴルドから走ること15分ほどでルシヨン(Roussilon)に到着。 黄色顔料の原料となるオークルの丘の上に築かれた村です。 オークルはローマ時代から採取されていたと言われていますが、20世紀初頭から化学染料が用いられるようになり、現在では殆ど採取は行われていないそうです。
褐色、赤、黄色など、どの家の壁の色も微妙に異なっています。
かつてのオークル採取場跡。 現在は遊歩道が整備されていますが、中を歩くとオークルで真っ赤になってしまうらしい。 巨人が歩いた跡のように見えることから、巨人の道(Chaussee des Geant)と呼ばれているそうです。
ルシヨンからアプト(Apt)へ行ったら、こちらも何かの催しが開催されていて、市内へ向かう道は通行止め、周辺の道は路駐の車でビッシリ。 遠くに車を停めて歩いていくほどでもないので、買い物だけ済ませてホテルへ。 今日の宿はInter-Hotel Mas De La Tour。部屋は大型スーツケース2つを余裕で開けられる広さ。
今日の夕食は昨日の残り物と、ゴルドで買ったパン×4@8.7EURとアプトで買った白ワイン。 このホテルがある場所はかなり田舎なので、夕食は何か買って持ち込んだ方が無難。 ホテル内にもレストランはありますが、多分事前予約要。
本日のGPSデータ。走行距離は240.3kmでした。



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