滞在記 第1日目
(2016年5月20日 金曜日)


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注) 1EUR=約128円。
今回の出発は夜便。 前日(19日)は通常勤務後に帰宅して、普通電車と京急で羽田空港へ。 前日にWEBでチェックインを済ませ、搭乗券をプリントアウトして持参したので、カウンターでの手続きはなくスーツケースを預けるだけ。列に並ばずに済み快適。
両替を済ませて、展望フロアから夜の空港を見てからターミナルビル内をウロウロ。 この時間になると、店は殆ど閉まってます。
羽田発ANA203便は、ほぼ定刻の00:53に出発。機材はボーイング777-300ER。 離陸後しばらくしてから、飲み物とサンドイッチのサービスがありました。 今回はポータブルDVDプレーヤーではなく、タブレットに保存した動画を観ながら、ダーターの酒をグビグビ。でも深夜便なのですぐに眠くなるし、到着前に飲み過ぎる訳にはいかないので、飲んだ量はいつもよりかなり控え目。 何だかちょっと損した気分。(笑)
今回は前に席のないイグジット・ロー。 脚が伸ばせて楽だし、気軽にトイレやギャレーへ行けるので快適。
到着前に、2種類から選べる朝食が出ます。 フランクフルト(Frankfurt)着は、予定よりちょっとだけ早い05:45。 しばらく空港で時間を潰さなくてはいけないので、最後まで機内に残っていたら、CAさんから「そろそろ・・・」って言われました。(笑)
こういう時に限って、入国審査場は空いてるし荷物もすぐに出てくるし、税関もアッと言う間に通過。 とりあえず空港内のバゲッジ・ストレージにスーツケースを預けて、インフォメーションセンターでフランクフルトカード@10.5EURを購入。 このカードを持っていれば、空港駅(Flughafen Frankfurt am Main)から中央駅(Frankfurt Hauptbahnhof)はもちろん、フランクフルト市内の公共交通機関に乗り放題の上、一部の施設では割り引きが受けられます。 空港駅〜中央駅の往復だけでも10EURくらいするので、買った方が絶対にお得。
しばらくターミナルビル内をウロウロしたり、お茶したりして時間を潰して、09:00前にSバーンで中央駅へ移動、所要時間は11分。 かなりの確率で検札が来るので、切符は必ず乗車前に買いましょう! 日本と違って、車内で車掌から買うのは不可。切符を持っていない時点で、即罰金です。
中央駅から「Offenbach (Main) Stadtgrenze」行き16番トラムに乗って、3つ目の「Otto-Hahn-Platz」で下車(所要6分)。 歩いて5分ほどでシュテーデル美術館(Stadel Museum)に到着。 開館は10:00なので、しばらく川沿いの公園で時間潰し。 アイゼルナー・シュテグ(Eiserner Steg)や聖バルトロメウス大聖堂(Dom Sankt Bartholomaus)が見えます。
空港が近いせいか、沢山の飛行機が飛び交ってます。 カメラの高倍率ズームを使ったら、こんなにきれいに撮れました。
開館と同時に入館、入場料は12EUR。 ウェブサイトには14EURとあったので、フランクフルトカードで2EUR割り引き(?)
すぐにフェルメール(Jan Vermeer van Delft)作、「地理学者(蘭:De geograaf、独:Der Geograph)」へ。 まだ誰もおらず、写真も撮り放題! しばらくじっくり鑑賞。 フェルメールの絵が1枚でも日本に来ると、チケットを買うだけでも長蛇の列、しかも撮影は禁止。 ところが海外の美術館では、どこもこんな感じ。 何でフェルメールの絵は、日本で大人気なんだろう?
レンブラント(Rembrandt Harmenszoon van Rijn)が描いた肖像画。
こちらもレンブラント作、「シムソンの目潰し(Die Blendung Simsons)」。
モネ(Claude Monet)やルノワール(Pierre-Auguste Renoir)、現代絵画のコーナーにはウォーホール(Andy Warhol)の作品も展示されてました。 他にも中世や宗教画のコーナーもありますが、興味がないのでパス。 見学時間は1時間ほど。
美術館からツム・ゲマールテン・ハウス(Zum Gemalten Haus)まで歩いて、ちょっと早い昼食。 その前に、この店の名物アプフェルワイン(Apfelwein)を注文。 リンゴから作られたワイン、ノンアルコールもあります。
塩漬け豚リブ肉(Rippchen mit Kraut und Brot)+ザワークラウト(Sauerkraut)@8.5EURと、血の混じったソーセージとレバーのパテ(Blut- und Leberwurst mit Kraut und Brot)+ザワークラウト@6.5EURを注文。 どちらも美味! アプフェルワイン×2とノンアルコール×1で、計20.4EURでした。
「Schweizer Platz駅」からUバーンに乗って、次の「Willy-Brandt-Platz駅」で下車。 歩いてすぐの場所にあるのが、欧州中央銀行(European Central Bank)。 巨大なユーロマークが撮影ポイントになってます。
「Willy-Brandt-Platz」からトラムに乗って、「Borneplatz」で下車。 信号を渡った右側の建物がユーデンガッセ博物館(Museum Judengasse)。 入場料6EURが、フランクフルトカードで半額になりました。 フランクフルトに住んでいたユダヤ人に関する博物館です。
発掘された昔の住居(ゲットー?)跡。 よほど歴史に興味がある人以外は、行かなくてもいいかな。
博物館の隣にあるユダヤ人墓地。 塀の外側に貼られている無数のプレートには、氏名と生・死亡年月日、そして送られた収容所名が記されています。
かの悪名高き絶滅収容所の名前も。一番多かったのは、やはりアウシュビッツ。
トラム+徒歩でレーマー広場(Romer)へ移動、そこから歩いてアイゼルナー・シュテグ(Eiserner Steg・鉄の橋)へ。 欄干には、カップルの名前が掘られた南京錠が。 ヨーロッパの有名な橋は、最近どこもこんな状態。
歩いて聖バルトロメウス大聖堂(Dom Sankt Bartholomaus)へ。 フランクフルトの大聖堂にしては、簡素な造り。
トラムで中央駅へ移動して、RE(Regional Express)で空港駅へ。 ところがここでちょっとした事件発生、行きにSバーンに乗った駅と着いた駅が違う! 調べたら、長距離列車と近距離列車では、発着駅が違うってことが判明。 ちょっと焦ったけど、程なく空港ターミナルビルの場所が分かり、預けておいたスーツケースをピックアップ(7EUR)。 実はケルン(Koln)行きの列車が、こちらの長距離列車用駅から出発することを知らなかったので、結果的には超ラッキー。 知らずに余裕ぶっこいて空港ターミナルビル地下の近距離用駅で待っていたら(実際そちらから発車すると思っていた)、いつまでも列車が来ず乗り遅れたかも!
写真は駅構内のパン屋で買った、バタープレッツェル@1.5EUR。 横にスライスしたプレッツェルに、タップリのバターが塗られてます。 シンプルだけど超旨い!
空港駅発IC2022は、珍しく定刻の15:58に出発。 ドイツは日本と同じくキッチリしているイメージだけど、鉄道に関しては大違い。 定刻発着は、ほぼないと思った方がいいです。
1stクラスのコンパートメントは、中央にテーブルがある6人掛け。 入口の液晶パネルには、座席指定情報が表示されます。
食堂車(隣の車両)でビール買って、座席に戻って飲みながら窓の外を眺めていたら、どこかで見たような風景が。 列車が走っているのはライン川(Rhein)沿い。 そうだ! 以前ドイツを旅行した時に乗った、ライン川クルーズ船と同じルート! 最も有名なローレライ(Loreley)や、数々の古城を見ながら一路ケルンへ。 何だかちょっと得した気分♪
ケルン中央駅(Koln Hauptbahnhof)には、定刻より若干遅れて到着。 ホテルにチェックインして、外観は明日ゆっくり見ることにして、ケルン大聖堂(Kolner Dom)の中へ。 いつも思うけど、一番写真で伝わりづらいのが、大聖堂の大きさと内部の荘厳さと、ステンドグラスの美しさ。
夕食はブラウハウス・エンディエル・ザイツガス(Bierhaus en d’r Salzgass)へ。 ここは殆どケルン市内でしか飲めない、ペフゲン・ケルシュ(Paffgen Kalsch)が飲める店。 ケルシュビールは「シュタンゲ」と呼ばれる、200mlの円柱型グラスで提供されます。 飲み干すとすぐに追加が運ばれてきて、ウエイターがボールペンで飲んだ杯数をコースターにマーキング。 もういらないって時は、コースターをグラスの上に置くという、日本の「わんこそば」のようなシステム。(笑)
料理は、この地方の名物ライニッシャー・ザウアーブラーテン(Rheinischer Sauerbraten。赤ワインと酢に漬け込んだ牛肉を焼いて煮込んだ料理)@14.4EURと、ローカル・ソーセージ@9.7EUR。 ケルシュビール@1.8EUR×5と、オレンジジュース@2.3EUR×1で、計35.4EUR。 支払いはチップ込みで40EURでした。
大聖堂のライトアップを見ようと、ホーエンツォレルン橋(Hohenzollernbrucke)を渡って川の対岸へ。 幻想的で超きれい。 今まで見た中で、一番のライトアップかも!
ちなみにこの橋の欄干にも、沢山の南京錠がありました。 そう言えば少し前に、倒壊の恐れがあるという理由で、パリ(Paris)のポンデザール橋(Pont des Arts)に取り付けられた南京錠を撤去したってニュースを見ました。 何とその総重量は45tにも及んだとか。



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