滞在記 第6日目
(2016年5月25日 水曜日)


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注) 1EUR=約128円。
9:00にホテルを出発して、デ・ハール城(Kasteel de Haar)の駐車場に9:25着。
17世紀にフランス軍の攻撃で廃墟となった城を、19世紀にロスチャイルド家(Rothschild)の令嬢と結婚したファン・ザウレン家の子孫が相続。 ペトルス・カイパース(P.J.H.Cuypers。アムステルダム中央駅の設計者としても有名)の設計で現在の姿に生まれ変わったそうです。 流石ロスチャイルド家、やることが違います。
見学は、地下のキッチン(Old Kitchen)からスタート。 ちなみに、少し前までは城内の見学はガイドツアーのみ、写真撮影もNGだったようですが、今は自由に見学可、写真撮影もOKです。
ダイニングルーム(Dining Room)とメインホール(Main Hall)。
グレートホール(Great Hall)と呼ばれる、コレクションの展示室。
その中に、黒塗りに金の三葉葵の家紋が入った日本の駕籠が。 これは正真正銘、徳川家が使っていた物で、オーナー夫婦がオークションで購入したそうです。 まさか徳川家の駕籠を、ヨーロッパの異国の地で見ることになるとは!
ビューティーパーラー(Beauty Parlour)とボールルーム(Ball Room)とライブラリー(Library)。
見学時間は1時間ほどで、入場料は14EUR、駐車料金が4EUR。 今回は入らなかったけど、ガイドツアーでのみ入れるベッドルーム(Bed Room)は、別途料金が必要。 駐車料金の清算は、入場券売場で予め専用コインを購入し、出口ゲートの機械に投入するシステム。
11:00に出発して、12:30にアントワープ・ハーバー・ホテル(Antwerp Harbour Hotel)に到着。 空室があるということで、そのままチェックインできました。 バルコニー付きの部屋だったので、海が見えるのかと思っていたけど、実際は道路と倉庫しか見えません。(笑)
早速、最寄りの「Station Luchtbal」から6番のプレメトロ(Premetro)に乗って旧市街地へ。 途中の「Premetrostation Elisabeth」で5番に乗り換えて、「Premetrostation Groenplaats」下車。 料金は、1時間券が3EUR。 次に来るプレメトロが今どこにいて、あと何分で到着するかを知らせる案内盤が、とってもレトロ!
まずは昼食。聖母(ノートルダム)大聖堂(Onze Lieve Vrouw Kathedraal Antwerpen)近くの、カフェ・クイントンマセイス(Cafe Quinten Matsijs)へ。
開業は1565年、アントワープ(Antwerp)で最も古いカフェ。 建物は文化財に登録されていて、テーブルが置かれている奥のスペースは、その昔は馬をつなぐ場所だったそうです。 経営者の奥さまが日本人ということもあってか、各メディアやガイドブックにも載っています。
アントワープのソーセージ(Gezoden worst・Antwerpse specialiteir)@8.5EURと、フランダース風カルボナード(Vlaamse Karbonaden。牛肉をビールで煮込んだ郷土料理)@16.5EUR。 味はどちらも◎。 ソーセージを煮込んだスープまで飲み干しました!
これから観光なので、ビールはDe Koninckを2杯だけ。 カミさんがジュースを飲んで、会計は33.7EUR。
フルン広場(Groenplaats)のルーベンス(Peter Paul Rubens)像と大聖堂。 アントワープ、大聖堂、ルーベンスと言えば「フランダースの犬」ですよね。 では大聖堂へ行ってみましょう!
聖母大聖堂(Onze Lieve Vrouw Kathedraal Antwerpen)の「Onze Lieve Vrouw(オンゼ・リーヴェ・フロウ)」は、「私たちの愛しい女性」という意味で、聖母マリアのこと。 建設が始まったのは1352年で、完成は1521年。 最も特徴的な北側の塔の高さは123m。 左右対称の塔になるはずが、南側の塔は財政難のため今の姿になったそうです。
この大聖堂は、アニメの中に頻繁に登場します。 本物とアニメの比較です。
アニメのシーン。
かなり細かい所まで描かれています。
アニメのシーン。
主人公の少年ネロが最期に見た、ルーベンス作「キリスト昇架」。
アニメのシーン。
もう1枚、こちらもルーベンス作「キリスト降架」。
アニメのシーン。
アニメのラストシーン、天使がドームの天井から、ネロとパトラッシュを迎えに降りて来ます。 この最終回の視聴率は、関東地区で30.1%を記録したそうです。
毎度のことですが、ステンドグラスの美しさは、なかなか写真では伝わりません。
9年前に訪れた時は、大聖堂の入場は無料、ルーベンスの絵を観るには途中で2EUR支払って奥へ進むようになってましたが、今は入場料6EURです。
大聖堂前の広場にある記念碑(ベンチ?)。 日本人以外は、何の目的で設置されているのかサッパリ分からないでしょうね。 それにしても、ネロもパトラッシュも全く似てね〜。
マルクト広場(Marktplatz)に面して建つ、アントワープ市庁舎(Stadhuis van Antwerpen)。 ネロが絵のコンクールに応募して、結果を見に行ったのがこの市庁舎。 この日は広場で蚤の市が開催されていました。
アニメのシーン。
1503年に精肉業者によって建てられた、ゴシック様式の肉屋のギルドハウス(Museum Vleeshuis)。 現在は博物館になっていて、郷土史や古楽器のコレクションが展示されているそうです。 ギルド(Guild)とは、西欧都市で結成された同業者組合。
左は国立海洋博物館(National Scheepvaartmuseum Steen)。 アニメの中で、しばしばアントワープ市街へ入る時に、城門のような場所を通るシーンがあります。 ここがその城門かと思っていたけど、建物の形状も周辺の地形も違ってました。
右は、大聖堂が見える旧市街の道。 アニメの中で、ネロが雪道を走って大聖堂へ向かうシーンはここ?
アニメのシーン。
この後、カミさんとちょっとだけ別行動。 カミさんはベルギーワッフルを食べに、σ(^^)はビアカフェへ。 向かったのはクルミナトゥール(Kulminator)。 ビールだけで数百種類の品揃えを誇る、ビール好きなら一度は行きたい超有名店。
名物女将(数カ国語を操るらしい)に「何がオススメ?」って訊いたら「全部」って言われたけど、「そう言わずにその中で」なんて会話があって、最初に飲んだのがAVEC LES BONS VOEUX@3.5EUR。 アルコール度数9.5%だけど、スッキリした味わい。 もう1杯はBUSH NOEL@3.5EUR。 こちらはアルコール度数12.5%、ガツンとした口当たり。
メインストリートを歩いて、アントワープ中央駅(Station Antwerpen-Centraal)へ。 アメリカのトラベル&レジャー(Travel & Leisure)のWEB版が選んだ「世界で最も美しい駅14選」で、最初に記載されているのがこの駅舎。
駅中にあるロイヤル・カフェ(LE ROYAL CAFE)。 この雰囲気の中で、Gouloise Blondeが4.5EURで飲めます。 同じ駅中にスタバがあったけど、そんな所でコーヒーなんか飲んでる場合じゃないだろ!
本日の走行距離は、デ・ハール城まで13km、ホテルまで132kmの、計145km。



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