滞在記 第6日目
(2011年5月25日 水曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約120円。
インターシティホテル・ミュンヘン(InterCityHotel Muenchen)は朝食付き、朝からタップリ頂きました! 右は昨晩飲んだビール。 ベックには実に様々な種類があります。このLEVEL7はアルコール2.5%のライトビール。
ミュンヘン中央駅(Munchen Hauptbahnhof)8:32発のトラムに乗って、ドイツ博物館(Deutsches Museum)前停留所に8:44着。 停留所から博物館までは歩いてすぐ。入場料は8.5EUR。
ここはヨーロッパ最大の科学技術博物館、内容はこの方面の博物館としては世界屈指。 敷地面積5万平方km、農業、鉱業、鉄道、機械、航空工学から宇宙に至るまで、展示品目は1万7千点以上。 ドイツの科学技術を若い世代に引き継ぎ、学ばせるためを目的とした博物館でもあるそうです。
ここは初期航空のコーナー。ドイツと言えば飛行船。右の写真は、設計図や実際の骨組み。
航空宇宙のコーナー。月面車と地球帰還船はレプリカ。
こちらは航空宇宙コーナーにある、アポロ計画のジオラマ(ミニチュア)。 細かい箇所まで本物そっくり!
こちらはロケットの大きさ比較コーナー。 群を抜いて大きいのが、人類を月へ送ったアポロ計画で使用されたサターンV(ブイではなくファイブと読みます)。 実物の大きさは全高110.6m!
こちらは第二次大戦前のドイツ製航空機。 一番右は世界初のジェット戦闘機、メッサーシュミットMe262(Messerschmitt Me262)、愛称「シュヴァルベ(Schwalbe。ドイツ語でツバメの意)」。
こちらは一昔前(二昔、三昔前かな?)の戦闘機のコーナー。 右はロッキードF-104Gスターファイター(Lockheed F-104G Starfighter)。 デザインは今の戦闘機よりカッコイイ!
この博物館のもう一つの特徴は、色々な物を縦や横に切って、内部の構造を分かり易く解説している点。 左は本物の旅客機を輪切りにした展示物。 客席の下が貨物室になっている構造が一目で分かります。
これは第二次大戦末期にイギリスとベルギー攻撃に使われた、ドイツが開発した世界初の軍事用液体燃料ロケットV2。 こちらも縦にスライスされていて、燃料タンクや燃焼室などの構造を見ることが出来ます。 ちなみにこのV2ロケットを開発したヴェルナー・フォン・ブラウン(Wernher von Braun)は、戦後アメリカへ亡命。 もし彼がいなかったら、アメリカの宇宙開発は大きく遅れていたでしょう。
こちらは大きな船を縦にスライス、内部の構造が良く分かります。
そう言えば、以前CATVのヒストリーチャンネルで「何でもカットマン(原題はSliced)」という番組が放送されていました。 あらゆる物を真っ二つに切断にて構造を探るという内容で、なかなか面白く全話観ました。 ここは正に、その番組の博物館版です!
必見はこちら、Uボートのコーナー。潜水艦をまるごと一艘持ち込み、縦にスライスしてあります。 エンジン、機関部、居住部、武器(魚雷)保管部などが、どこにどういう順に配置されているかが一目瞭然。 とても1枚の写真になんて収まりません!
こちらはカメラと時計のコーナー。他にもあらゆる部門のコレクションや技術解説、ジオラマが展示されています。 今回は時間がなかったから超駆け足になってしまいましたが、少なくとも半日は時間が欲しい!  ミュージアムショップも充実しています。
博物館を10:30に出て、トラムでカールスプラッツ(Karlsplatz)→Sバーンでマリエン広場(Marienplatz)へ移動。 ミュンヘン名物ヴァイスヴルスト(Weisswurst)を食べに、レストラン「ドニスル(Donisl)」へ。 念願のヴァイスヴルストとヴァイスビールを注文。
これがヴァイスヴルスト。ボイルされたソーセージの皮をむいて、少し甘いマスタードを付けて食べます。 さてそのお味は・・・。う〜ん、微妙。 不味くはないけど、殆どマスタードの味って感じ。 話の種に一度食べればいいかな。会計はヴァイスヴルストが4.4EUR、ビールが4.1EUR。
食事中に、サーブボードを持って歩いている人を目撃。「そうだ! ミュンヘンでは川サーフィンを楽しむ人が沢山いるって聞いたぞ!」その場所も調査済み。ということで、食後に歩いて行ってみることに。
このライオン像は、川へ向かう途中、昨日訪れたレジデンツの入口にあります。 盾の下部に触ると好運が訪れるという言い伝えがあるらしく、通りを歩く人の多くが触って行きます。 そこだけ色が変わっているのが分かりますね。 もちろんσ(^^)もしっかり触ってきました!
これがミュンヘン名物(?)川サーフィン。想像よりも急流で迫力満点!  みんな上手いモンです。と言うか、こんな所でサーフィンやろうって発想が凄い!  場所は英国庭園の「芸術の家(Haus der Kunst)」の近く。 見学してる人が沢山いるから、その辺りへ行けばすぐに分かります。
ここから夕方まで、カミサンと別行動。100番のバスで中央駅へ移動し、13:09発Altomunster行きSバーンに乗って、ダッハウ駅(Dachau Bahnhof)着が13:30。 更に13:41発726番のバスに乗り、ダッハウ強制収容所跡(KZ-Gedenkstatte Dachau)停留所着が13:48。
ここは先日訪れたザクセンハウゼン強制収容所(Konzentrationslager Sachsenhausen)と並ぶ最も古い強制収容所。 後に創設された多くの強制収容所のモデルになったと言われています。
停留所の真ん前がダッハウ強制収容所跡。 真っ直ぐ進むと右に見えてくるのが正門。ここのゲートにも「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」の文字が。 まずは門を入って左へ進み、壁に沿ってしばらく行くと、左に橋が見えてきます。その橋を渡ると。
正面に大きな平屋の建物(写真左)、その左奥に小さな平屋の建物(写真右)が見えてきます。 まずは小さい方の建物へ。
中は死体焼却施設。
大きい方は「バラックX(Barrack X)」。 建物の真ん中にはガス室がありますが、これは大量殺戮には使われなかったそうです。 ガス室の隣には死体焼却施設が。
渡った橋を戻って再び収容所へ。こちらは敷地内にある贖罪教会と礼拝堂。
左はかつてのバラック群の写真。 全部で30棟以上ありましたが、現在は手前の左右2棟だけが復元されていて、他は基礎部分が残るのみとなっています。
こちらはバラック内部。左から粗末な3段ベッド、浴室、トイレ。
バラック群の正面に建つのが、かつての収容所管理棟。現在は記念館になっています。 人体実験の様子や、当時の収容所内の環境の写真も見ることが出来ます。
こちらは記念館の前にある「警告の碑」。

1時間ほどで見学を終えバス停へ。 次の目的地は、ドイツ博物館別館のシュライスハイム航空博物館(Flugwerft Schleissheim)。 行き方はダッハウ駅とは反対方向行きのバスに乗り、終点で乗り換え。 皆がダッハウ駅行きのバスを待つ中、反対方向行きのバス停にはσ(^^)だけ。 その様子を見た1人の白人青年が近寄ってきて、「ダッハウ駅行きはこっちのバス停だっけ?」って訊いてきたので、「違うよ。皆が待ってるあっちのバス停だよ」って教えてあげました。 多分その他の人たちは「あの東洋人、行き先を間違えてやんの」なんて思ってたでしょうね。(笑)

ダッハウ強制収容所跡停留所発14:48の726番バスに乗って、終点のSaubachsiedlung,Dachauに着いたのが14:56。10分ほど待って291番のバスに乗り換え、終点のオーバーシュライスハイム駅(OberSchleissheim Bahnhof)着が15:20。 博物館はシュライスハイム城(Schloss Schleissheim)の近くで、そこまで行くバスがあるらしいので、下車する際に運転手に訊ねたら、次のバスの運転手に訊いてくれという返答。 すぐに次のバスが来たので訊ねると、次のバスが行くと教えられました。

しばらくすると292番のバスが入って来たので、「シュライスハイム城へ行く?」と訊くと「行くよ!」の返答。 するとσ(^^)の後から乗り込んできた20歳前後の女性が、σ(^^)と運転手の会話を聞いて「うんうん」と頷き、こちらを見てニコッとしてくれました。 これで間違いなく目的地へ行けることを確信。しかもこの娘、メッチャ可愛い! 

次の停留所に着く直前、運転手が「次で下りて・・・」と言ってますが、凄いドイツ語訛りの英語なので、何と言ったか良く聞き取れませんでした。 するとさっきの娘が「次のバス停で下りて信号を左へ行くと、シュライスハイム城まですぐですよ」と流暢な日本語で教えてくれました! 思わず「えっ!? 日本語が話せるんですか!」って大声で訊いちゃいました!  すぐに「シュライスハイム城近くの航空博物館へ行きたいんだけど」って訊いたら、「そこは良く分からないけど、停留所はここで間違いないと思う」って返答。 路線バスなので長話は出来ません。σ(^^)が下りるとすぐに出発して行きました。 あの娘はなぜあんなに流暢な日本語が話せたんだろう?  学校で習ったことがあるなんてレベルじゃなかった! きっと日本で暮らした経験があるんだろうな〜。

教えられた通りに信号を左折。GPSを取り出して位置を確認したら、どうも向かっている方向が違うような。 さっきの信号まで引き返すと、信号を渡った向こう側に標識があるのを発見。 確かにシュライスハイム城は信号を左折でしたが、博物館へは直進だと分かりました。10分ほど歩いて無事到着。 入場料は6EUR。
まず入場すると飛行の歴史コーナーがあって、続いて軽飛行機やグライダーの展示コーナー。
そのまま奥へ進むと2階の通路に出ます。 そこからは格納庫のような広い空間を見渡すことが出来て、実際にそこで働いている人も見えます。
もう少し進むと広い展示スペースに出ます。見たことない飛行機がいっぱい!  これはヘンケルの飛行機を、第二次大戦後にスペインがライセンス生産した機体のようです。
こちらは古い戦闘機のコーナー。一番左が、当時絶大な人気と性能を誇ったF-4EファントムU(F-4E PhantomU)。
こちらはドルニエ(Dornier)のコーナー。もちろん実機を見るのは初めて。
左も初めて見た、旧ソ連製アントノフ(Antonov)のプロペラ機。 他にも様々な機体が展示されていました。
左がメインの展示室。そこから外を見ると、遠くに滑走路が見えます。 ここはドイツ最古の飛行場。 整備工場を修復保存すると同時に新たに展示スペースを設け、ドイツ博物館に収容しきれない機体を展示する目的で整備されたようです。
バスでオーバーシュライスハイム駅へ戻り、16:35発のSバーンに乗ってミュンヘン・カールスプラッツ駅(Munchen Karlsplatz)へ。 ところが電車は5分遅れで到着し、しかも理由は分からないけど突然中央駅止まりに。 すぐに駅を出て100番のバス停を探していたら、背後から凄まじい衝突音が。 見るとタクシーとトラムが衝突していて、タクシーは「く」の字型に曲がっています。 自動車とトラムが同じ道路を走るわけだから、きっとこういう事故は珍しくないんだろうな〜。 明日からの運転、気をつけなければ!  程なくやって来たバスに乗り、ピナコテークン(Pinakotheken,Munchen)前停留所着が17:20。 歩いてカミサンとの待ち合わせ場所ノイエ・ピナコテーク(Neue Pinakothek。新美術館)に17:25着。 カミサンは既に到着してました。
日本人にも馴染み深い、フランス後期印象派のコーナー。 左はゴーギャン作「キリスト生誕」、右はセザンヌ作「The Railway Cutting」。
こちらはゴッホ。右は言わずと知れた「ひまわり」。
こちらはフランス印象派のコーナー。左2枚はC・モネ、次がE・マネで、右がA・ルノアール。
他にもドイツ印象派や象徴主義等々、見所盛り沢山。 絵が好きな人は、しばらく出て来られないかも! 入場料は7EUR。

美術館を18:40に出て、100番のバスに乗って中央駅着が19:00。 すぐに事前にチェックしておいたレンタカーオフィスへ、場所は駅構内の2階。 去年は入らなかったけど、今年は万一のためにフルカバー任意保険@1日17EURに加入。 車は駅から少し離れた立体駐車場の6階にあると言われ、念のため実車を確認に。 予約したのはVWゴルフまたは同等クラスでしたが、ドイツだから多分車種はゴルフだろうと勝手に思っていたら、用意されていたのはフォード・フォーカス。 この車はトランクルームが小さく、大型スーツケース2つはとても入りそうにない! う〜んマイッタ。

とここで気付いたのが、レンタカー料金が予約時の見積額より高い!  これはどういう事かとオフィスへ戻り説明を求めるも、サッパリ要領を得ず。 係のオジサンにこれ以上詰め寄っても埒があきそうにないので、帰国後にメールまたは電話で問い合わせることに。

今日はカミサンの体調がイマイチなので、夕食は駅構内の店で、鶏もも肉焼き×2、ポテト×1、缶ビール500ml×4を買ってホテルの部屋で食べました。 いよいよ明日からロマンティック街道(Romantische Strasse)ドライブの旅だ〜!



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