滞在記 第7日目
(2011年5月26日 木曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約120円。
5:40にホテルをチェックアウトし、6:00に立体駐車場着。 これが今回借りたフォード・フォーカス。 トランクにスーツケースを入れてみたら、案の定1つしか入らない!  仕方がないので、もう1つは後部座席に乗せ、ジャケットやシャツで覆うことに。 次回からはもう1ランク上の、セダンかミニバンタイプの車を借りることにしよう!

今日最初の目的地は、いきなりロマンティック街道(Romantische Strasse)のハイライトとも言えるノイシュバンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)。 ロマンティック街道はヴュルツブルク(Wurzburg)を起点に南下し、366km下ったフュッセン(Fussen)で終点を迎えます。 ノイシュバンシュタイン城は、そこから更に南。 つまり本来なら、ロマンティック街道のフィナーレとなるところですが、今回のルートは真逆なので、いきなりハイライトからのスタートになった次第。

朝早いこともあり、渋滞もなく順調な滑り出し。 ところが途中でGPSの地図と大きく違う道に遭遇!  何度も同じ道へ誘導され10分以上ウロウロしたけど、思い切って大きくルートを外したら、ようやく脱出路を発見!  明らかに最近整備されたと思われるロータリーを通過し、無事予定の道に合流して一安心。 その後は快調に走り、結局予定より10分早い7:50に駐車場着。 すぐにチケットセンターへ行って、プリントアウトして持参した予約書を本入場券と交換。 支払いはクレジットカード(現金でもOK)。

チケットセンターから少し坂を上がると、すぐにシャトルバス乗り場が見えてきます。 ここからノイシュバンシュタイン城までは、自家用車の乗り入れ不可。 シャトルバスor観光馬車or徒歩のいずれかからの選択。 今回はシャトルバスを利用しました。料金は片道1.8EUR。
5分ほどで頂上着(上の写真は頂上のバス停)。「それなら歩いてもすぐじゃね?」と思うかもしれませんが、坂は結構な勾配なので、徒歩だと30〜40分は要しそうです。 バスを下りると、すぐに「橋は真っ直ぐ、城は左」の看板があります。まずは城が一望できるマリエン橋(Marienbrucke)へ。 造りはしっかりしてますが、下を見ると目も眩む高さです。
これがマリエン橋から見たノイシュバンシュタイン城!  流石は「白鳥城」と呼ばれるだけのことはある!  この城は、ディズニーランドやディズニーランド・パリ、香港ディズニーランドの「眠れる森の美女の城」のモデルとしても知られています。
マリエン橋から坂を下って城へ向かう途中、左に見えてくるのがこのホーエンシュヴァンガウ城(Schloss Hohenschwangau)。 ノイシュバンシュタイン城を建築したルートヴィヒ2世の父、マクシミリアン2世によって改築された城。内部も見学可能ですが、今回は時間の都合でパス。
坂を下るに連れ、徐々に城の大きさが分かってきます。 左の写真、1970年〜80年代に一世を風靡したラブホ「目○エンペラー」に見えなくもない。(笑)
坂を下って、城を時計回りに半周したところが入口。右が入口の門。
左は入口門を入って敷地内から撮った城。 見る角度によって、全く違う城に見える! 真ん中は、先ほど城を見下ろしたマリエン橋。 こっちから見ると、その高さが良く分かります。
入口門を入ってすぐの場所に設置されているのが、右の電光掲示板と時計。 掲示板にはチケットに書かれた整理番号と入場時間が表示されます。 予定時間の9:15になったので、列に加わり見学スタート!  今回は日本人団体客と同じ組の入場だったので、個別のオーディオガイドではなく、要所要所で日本語の解説テープが流れました。 城内は撮影禁止ですが、居間や執務室、王座の間や歌人の間など、どれも必見!
見学を終え、更に坂を下って土産屋へ。ここから城の反対側を見上げることが出来ます。 この後、シャトルバス乗り場まで坂を登りましたが、今にして思うと、土産屋から歩いて駐車場まで下れば良かったかな。 ちなみに下りのシャトルバス料金は1EUR。
車でフュッセンへ移動。ホーエス城(Hohes Schloss)を中心とした小さな城下町です。 まずはガイドブックに載ってる、ロマンティック街道の終点を探してみることに。 「こんな所にあるのか?」と思うような道をしばらく歩くと・・・、本当にロマンティック街道終点と書かれた門がありました!
そろそろお腹が空いてきたので、町の中心へ戻ってレストラン探し。 ところが表に張り出されたメニューを見ると、どの店もなかなかの値段。 するとパン屋とカフェが合体したような店を見つけたので、表のテーブル席をキープ。 パンが驚くほど安く、しかも美味でビックリ!  サンドウィッチはボリューム満点、プレッツェルは半分にスライスされていて、間にバターが塗ってあって美味!  コーヒーも美味で、安くて大満足の昼食となりました。 車は町外れの駐車場に停め、料金は1.8EUR。

駐車場で、ワイパーに挟まった「帰りに駐車料金5EURを払って下さい。 ノイシュバンシュタイン」と書かれたメモを発見。 ノイシュバンシュタイン城の駐車場は、てっきり無料だと思っていたのですが、我々が着いた時はまだ時間が早く、 係員がいなかっただけのようです。 ここまで来て引き返す訳にもいかず、そのまま次の目的地へ出発。 もう少し大きい紙なら、すぐ気付いたのに!

フュッセンを後にして、次にやって来たのが世界遺産にも登録されているヴィース教会(Wieskirche)。18世紀に建てられた、ヨーロッパで最も美しいと言われるロココ様式の教会です。
最も有名なのが、主祭壇に安置されている「鞭打たれる救い主キリスト」の像。 そして祭壇の一番上には羊の像があります。なぜ羊? 諸説あるようですが、イエス・キリストが人を羊に喩えて話したことに由来するとされています。 つまり「群れ迷う者=人間=羊、それを導く者=救世主」というわけです。 「罪深き迷える小羊よ、入りなさい。心ゆくまで懺悔なさい」というセリフ、どこかで聞いたことありませんか?(笑)
余談ですが、救世主を意味する羊飼いは、英語でシェパード。 ここで思い浮かぶのが、ドイツ原産の犬種と、過激な活動で知られる海洋環境保護団体「シー・シェパード」。 シェパードは立派な番犬なので、シー・シェパードは「海の番人」という意味だろうと思うのは東洋人。 キリスト教文明の欧米では、シェパード=キリスト。 つまりこのネーミングは、「海の救世主」となるわけです。
見学時間は30分もあれば十分。入場料は無料、駐車料金は1時間1EUR。
次に立ち寄ったのがランツベルク(Landsberg)。 ルート上にあった町なので何となく寄ってみましたが、実は全くのノープラン。 とりあえず車を立駐に入れ、大きなバイエルン門(Bayertor)を潜り、住宅街の坂を下り、目指すは旧市街。
かつて町を取り囲んでいた城壁も残されています。サンダー門(SandauerTor)から旧市街へ。
ここが旧市街の中心ハウプト広場(Hauptplatz)。 スタッコ装飾が施されているのが市庁舎(Rathaus)。 市庁舎の東側に建つのはシュマルツ塔(Schmalzturm)。 頂部はきれいなモザイクで飾られています。
全体的にパステルカラーの家が立ち並ぶ、ロマンティック街道の典型的な町って感じかな。 小1時間散策して終了。駐車料金は1EURでした。
次の目的地へ向かう途中で、高速道路(アウトバーン)のサービスエリアに寄りました。 この変な建物は売店。何でこんなデザインなんだ?(笑)
アウトバーンは一部区間を除いて、基本的には速度無制限。しかも全線無料! 素晴らしい!
続いて立ち寄ったのがウルム(Ulm)。 殆どのガイドブックにも載ってないこの町にやって来た理由は2つ。1つはゴシック建築の傑作、ウルム大聖堂(Ulmer Munster)。 尖塔の高さは161.53mで、教会の塔として世界一の高さ。 階段で頂部へ登ることが出来て、そこからはウルムの町が一望できるそうですが、我々が到着したのは営業時間外。残念!
もう1つはギネスブックにも登録されている、世界一傾いたホテル。実際は写真で見るより、もっと傾いてます!  しかもこのホテル、文化財の類ではなく、バリバリ現役営業中! 日本じゃ考えられない!
車は大聖堂から歩いて5分くらいの、スーパーマーケットの地下駐車場に入れました。 料金は1.5EURだったかな?
本日の宿泊地はアウグスブルク(Augsburg)。 ホテルはイビス・アウグスブルク(Ibis Augsburg Beim Koenigsplatz)、ヨーロッパ旅行時には必ず一度は世話になるアコー(Accor)グループのホテルです。 室内はこんな感じ、日本のビジネスホテルと同等レベルです。 ウェブサイトには屋外駐車場は無料って書いてあったけど、そんなスペースはなし。 結局、車はホテル専用の地下駐車場に入れました。
チェックイン前にスーパーマーケットに立ち寄って惣菜やビールを購入し、夕食はホテルの部屋で済ませました。 風呂上がりにビールと日本から持参したウィスキーのミニボトルを飲んだら、すっかり酔いが回って爆睡。 本日の走行距離は410.1km。初日から良く走った!



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