滞在記 第8日目
(2011年5月27日 金曜日)


※写真をクリックすると拡大されますが、スクリプトが無効だと拡大されません。
画面上部や下部にセキュリティの警告が表示された場合は、
ブロックされているコンテンツを許可→アクティブコンテンツを実行して下さい。


出来るだけ画面を大きくして見てね〜 (=^▽^=)ノ

注) 1EUR(ユーロ)=約120円。
9時過ぎにホテルを出て旧市街へ。 ホテル近くのトラム停留所から、市街のターミナルになっているケーニヒ広場(Konigsplatz)まではわずか1区間。 なので歩いて向かいました。左はホテル外観。右の写真は、ターミナル近くにあった信号機。 縦に5つ並んでいるのは、トラム用の信号なのかな? 縦に3つの方は車用。
市街地を北へ向かって歩き、まず向かったのが大聖堂(Augsburger Dom)。 外観は9世紀〜11世紀に建てられたロマネスク様式と、14世紀にゴシック様式に改築された部分を併せ持っています。
聖堂内の旧約聖書に登場する予言者たちが描かれたステンドグラスは、完全な形で現存する中では世界最古。11世紀後半の作と言われています。
大聖堂南側の広場の外れには野外博物館があり、大聖堂改築工事時に発掘された古い建物の跡(基礎部分)が展示されています。 ドイツ語の解説しかなかったのが残念。
市街へ戻ってカフェで朝食。今朝は曇りで気温も低めだったので、温かいカフェオレがちょうど良かった!
カフェ近くの店で軽く買い物してから、1615年〜20年に市の建築監督だったエルリッヒ・ホルによって建てられた、ドイツ・ルネッサンス最高傑作と言われた市庁舎(Rathaus)へ。 オリジナルは第2次大戦で破壊され、現在の建物は戦後に復元されたもの。 正面ファサード頂部には、市の紋章の青銅製の松ぼっくり、その下には帝国自由都市の象徴である双頭の鷲がモザイク画で描かれています。 隣接する塔は、高さ78mのペルラッハ塔。
最大の見どころは、市庁舎3階の「黄金の間(Goldner Saal)」。 その名の通り、黄金の彫刻や天井画など、どれも豪華絢爛! 特に天井は、とても1枚の写真に収まらないほどのスケール。 思わず「おぉ〜!」っと声が出ちゃいます。
アップで見ると、絵画は1枚1枚、とても細かく描かれているのが分かります。 大小全部で50枚以上はあるかな?
こちらは壁面に彫られた彫刻。と思ったら、実はこれ、全部だまし絵。 実に立体的に描かれているので、パッと見ではそれとは気付きません。
黄金の間の隣には、アウグスブルク(Augsburg)と姉妹関係にある都市と、そこから贈られた調度品などを展示する部屋があります。 その中に、日本の長浜と尼崎が。 帰国後に調べたら、ディーゼルモーターの発明者ルドルフ・ディーゼルが、世界で初めてディーゼルモーターの稼働に 成功したのが、ここアウグスブルク。 そこで、日本のディーゼルモーターの町、長浜&尼崎と姉妹都市契約を結んだそうです。
こちらは黄金の間から見た市庁舎広場(Rathausplatz)。 アウグスブルクという地名の由来は、ローマ皇帝アウグストゥス。 その名が示すように、紀元前1世紀にローマ人によって造られた町です。 広場には、その由来となったアウグストゥス皇帝の噴水があります。
黄金の間の入場料は2EUR。アウグスブルクに立ち寄ったら必見です!
ホテルへ戻って、11:45にチェックアウト。 途中ドナウウェールト(Donauworth)という町に寄るつもりでしたが、それほど見どころはなさそうだし、時間もないのでパス。 次の目的地ネルトリンゲン(Nordlingen)へ。 城壁の外側の駐車場に車を入れ、ダイニンガー門(Deininger Tor)から町の中心マルクト広場(Marktplatz)へ。
その途中で、ようやく見つけましたホットドッグスタンド! ドイツへ来て初ホットドッグです!  ソーセージは想像と違って豚肉×魚肉÷2って感じでしたが、味もボリュームも◎!  人気店らしく、次から次に客が来ます。 値段は失念したけど、確か2.5EUR。
マルクト広場に面して建つ、聖ゲオルク教会(St.Georgskirche)。 その隣に建つ大きな木組みの館は、交易や織物業で町が繁栄した15世紀に、町の集会兼舞踏場として建てられたタンツハウス(Tanzhaus)。 タンツハウスの通りを挟んで建つのは市庁舎(Rathaus)。
町の北にあるのが、リースクレーター博物館(Rieskrater-Museum)。 ネルトリンゲンがあるリース盆地は、1500万年前に直径1000mの隕石が落下した跡に出来た直径25kmの盆地。 隕石跡がこれほどはっきり残っているのは、世界的にも珍しいそうです。 展示物は衝突時の様子や、その後の地質変化の様子などが中心。
でも一番の呼び物はこれかな? アポロ16号が持ち帰った本物の月の石。 見学時間は30分もあれば十分、入場料は4EUR。
こちらはリースクレーター博物館近くに建ってた家(ホテル? レストラン?)。 ウルム(Ulm)で見たホテルに、負けず劣らずの傾きっぷり!(笑)
ネルトリンゲンは直径1kmほどの円形の町。 周囲をぐるりと城壁で囲まれていて、階段を上がってその上を歩くことが出来ます。
ネルトリンゲンを後にして次の目的地へ向け出発。 ところで、ロマンティック街道を走っていると、所々にこの看板が立ってます。 この写真、日本ロマンティック街道で撮ったんじゃありませんよ!  本場のドイツ・ロマンティック街道ですよ!  それだけ、ここを訪れる日本人が多いってことなんでしょうね〜。
さてここで問題。左の写真は、片側1車線の郊外の一般道です。 日本なら制限速度MAX50km/hってところでしょうが、ドイツでは何km/h?  正解は100km/h。では右の写真、中央に車線のない、車1台がやっとすれ違える細い山道。 こちらの制限速度は? 答えはこちらも100km/h! 日本じゃあ考えられないですね。 しかも追い越し禁止なんて区間は殆どなく、信号の数も日本に比べると極端に少ない!  きっとこれが、渋滞が少ない大きな要因でしょう。
ついでに、こちらが速度無制限区間の高速道路・アウトバーン。 片側2車線と、日本の高速道路より環境は悪いです。 昨年走ったフランスの高速道路もこれとほぼ同じ条件で、制限速度は130km/h。 なのになぜ日本の高速道路の制限速度は100km/hなの? 全く理解不能です。
次にやって来たのがディンケルスビュール(Dinkelsbuhl)。 第二次大戦で殆ど被害を受けなかった奇跡の町です。 ネルトリンガー門(Nordlinger Tor)から旧市街へ入り、写真左のローテンブルク門(Rothenburger Tor)近くに車を駐車し、反時計回りに見学開始。 ここもドナウウェールト同様、旧市街はぐるりと一周城壁で囲まれていています。
カラフルな家々の風破板の下に、小さな手動のクレーンが取り付けられています。 これは階段が狭いので、2階や3階の窓から大きな荷物を運び入れるための物。 以前アムステルダムへ行った時も、これと同じ家が沢山ありました。
城壁沿いに歩くと、見えてくるのが緑の塔(Gruner Turm。真ん中の写真)。 昔の監視塔かな? 更に200mほど歩くとゼークリンガー門(Segringer Tor。右の写真)に出ます。
ゼークリンガー門から東へ延びるゼークリンガー通り(Segringer Strasse)が、町のメインストリート。 右の写真は市庁舎(Rathaus)。
町の中心マルクト広場(Marktplatz)に面して建つ聖ゲオルク教会(St.Georgskirche)。1448年〜1499年に建てられた、高さ21.3mのロマネスク様式の教会。 窓が大きく取られているので、内部の空間がとても広く感じます。
聖ゲオルク教会の斜めに建つのが、15世紀に造られた木組みの館ドイチェス・ハウス(Deutsches Haus)。 皇帝カール5世が滞在したこともあるそうです。
ここもカラフルな家々が建つ、典型的なロマンティック街道の町って感じ。 買い物でもしなければ、見学時間は1時間もあれば十分。
ディンケルスビュールから車を走らせ、本日の最終目的地ローテンブルク(Rothenburg)に到着。 まずは今日の宿となるホテル・シュランネ(AKZENT Hotel Schranne)にチェックイン。 今日の東洋人個人宿泊客は我々のみだったのか、フロントへ行ったら「Mr.○○?←σ(^^)の名前」と言われ、すぐに部屋へ案内されました。 広くはないけど清潔。ホテルの前が広い駐車場で、翌朝9:00まで駐車料金無料。
旧市街の見学は明日に回し、旧市街の南東に位置するドッペル橋(Doppelbrucke)とタウバー渓谷へ。 旧市街南のコボルツェラー門(Kobolzeler Tor)から西へ下りる道を歩くと、橋の袂まで行けます。 ここから旧市街を見上げると、急斜面が自然の要塞となって町を守る役割も果たしていたことが分かります。 旧市街西側のブルク公園(Burggarten)へ通じる遊歩道を登り、ブルク門(Burgtor)から旧市街へ。
ブルク門から東へ歩くと、旧市街の中心マルクト広場(Marktplatz)へ出ます。 広場に面して建つのが、市庁舎(Rathaus)と市議宴会館(Ratstrinkstube)。 そして今日の夕食は、マルクト広場近くのバウマイスターハウス(Baumeisterhaus)。
案内された席は、上階から蔦がたれ下がる吹き抜けのホール。 壁に「1596」ってプレートが貼ってありましたが、それもそのはず、ここは1596年に建てられた、建築親方の館(ドイツ語でバウマイスターハウス)を改装したレストラン。400年以上前の建物とは思えない!
左からアスパラガスのスープ(値段を失念。確か4EURくらい)、バウマイスターハウスのミックスグリル(15.6EUR)、豚肉ときのこ炒め・ドイツ風コロッケとサラダ(12.8EUR)。 どれもボリューム満点で超美味。特に初めて食べた(飲んだ?)アスパラガスのスープは、アスパラガスの風味がとても効いていて旨かった!
左からWeizen0.5リットル(3.8EUR)、Dunkel0.5リットル(3.8EUR)、Pilsener0.3リットル(3.1EUR)。 他にジュース×1も頼んで、会計は46.1EUR、チップ込みで支払いは50EUR。 味・量・接客など全て◎。大満足の夕食でした!
以前行ったオーストリアのザルツブルク同様、ここも店の看板が洒落てます。 左が夕食を食べたバウマイスターハウス、2番目はホテル・シュランネの看板。
ホテルへ戻って一休みしてから、夜の旧市街へ。ここはマルクト広場。5つ上↑と同じ場所の夜景です。
左は市庁舎と市庁舎の塔。頂部の展望台には明朝上る予定。2番目は聖ヤコブ教会(St.Jakobs-Kirche)。 右は市議宴会館と、建物上部に設置されているからくり時計。
ホテルへ戻る途中でパブを発見! ふらりと入りヴァイスビールを注文。 まだ飲むんかい! 何と0.5リットルで2.5EURと超安! しかも冷え冷えで旨い!  カミサンが頼んだジンジャーエールは2.3EURでした。
本日のGPSデータ。走行距離は155.4km。昨日に比べると少なかったな〜。



滞在記 第9日目へ進む