滞在記 第3日目
(2019年5月26日 日曜日)


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注) 1ILS(イスラエル・シェケル)=約31円。
3時に起床。 クラクションや、遅くまで騒いでいる連中の声で何度も目が覚めて、よく寝られなかった!
これは昨日乗った、アラブ・バスのチケット。 アラブ・バスなので、書かれているのはヘブライ語ではなくアラビア語。
4:45にホテルを出発。 外は真っ暗だけど、涼しくて超快適! まだLRT(Jerusalem Light Rail)は動いてないので、旧市街へ向けてメインストリートをテクテク。 今のうちにLRTのチケットを買っておこうとしたら、券売機は全て「メンテナンス中」と表示されていて購入できず。 「I love JLM」に着いたら、昨日とは反対側の向かって右、城壁に沿って南側へ。
ヤッフォ門(Jaffa Gate)から旧市街へ。 オスマン帝国がエルサレム(Jerusalem)を支配していた1538年に建てられた石造りの門で、敵の侵入を阻むため、L字型になってます。
門を入ってすぐ右側が、ダビデの塔(Tower of David)。 真っ直ぐ進むとスークだけど、この時間に営業している店はなし。
「問題。ゴルゴダの丘に丘はない、○か×か」。 アメリカ横断ウルトラクイズ(←古い!)のオープニングクイズみたいでしょ?(笑)
ゴルゴダの丘は、イエス・キリストが十字架に磔にされたとされる場所だけど、現在そこに丘はなく、あるのは聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)。 ちなみに、ここにゴルゴダの丘があったという確かな証拠はなし。
入口を入った正面にあるのが、香油を注がれた石。 十字架から降ろされたイエスの聖骸に香油を塗ったとされる、畳ほどの赤い大理石板。 信者は皆、跪いて覆い被さるように手をついて祈りを捧げてました。
右側の急な階段を上がった所が、イエスが処刑されたとされる場所。
マルチュリオン(殉教聖堂)。 この時間に教会に来る人たちは、殆どが熱心な信者。 異教徒の観光客は、ちょっと居づらい雰囲気。
アナスタシア(復活聖堂)。 ドームの下にある大きな石棺が、イエスの墓。 内部にも入れるけど、礼拝中のためNG、待ってる人が数十人。 しばらく待ってたら少人数ずつの入場が開始されたけど、「入れろ、入れない」で揉めてる人が。 それを見ていたら、すっかり入る気が失せてしまい、列に並ぶのをヤメ。
床に見事なモザイクが残る、聖ヘレナ聖堂。 間違いなく観光客はσ(^^)だけ、他の人たちは皆、熱心に何か(聖書?)を読んでました。
聖ミカエル礼拝堂。 こちらも礼拝中で、間違いなく観光客はσ(^^)だけ。
外へ出たら、すっかり明るくなってました。 暗い時の方が、雰囲気があって良かったかな。 前庭から見て左が教会入口、右側の階段を上がった所が、処刑前にイエスが服を脱がされたとされる場所(中には入れません)。
旧市街はこんな感じ、アップダウンが激しい、細くて曲がりくねった道の連続。
次に向かったのが、西の壁(The Western Wall)。 西の壁って言われても「ん?」、嘆きの壁(The Wailing Wall)なら「あぁ!」だけど、案内板は西の壁になってます。
ここは、かつてのユダヤ教の神殿の一部。 紀元70年にローマ軍によって破壊された、神殿を囲む西側の外壁。 西の壁の由来はこれ。 夜になると石の隙間に生える草を伝って夜露が落ちる光景が、涙を流すユダヤ人を思わせることから、嘆きの壁と呼ばれるようになったって説もあるそうな。
壁に近づくには、帽子または頭頂部を覆う「キッパ」と呼ばれる、小さな帽子を被らないとダメ。 キッパは、入口で無料で貸してくれます。
祈る場所は男女で別れていて、壁に向かって左側が男性用で、右側が女性用。 右に見える木製の橋は、神殿の丘(Temple Mount)への入口。 イスラム教徒以外は、ここを通らないと入場できません。 ちなみに、嘆きの壁エリアへ入る時は、持ち物検査(空港にあるようなX線検査機)あり。
嘆きの壁エリアの南側出口を出た所が、神殿の丘(↑の木製の橋)への入口。 開門は7:30、現在7:05、既に20人くらい並んでいたので、σ(^^)も並ぶことに。
時間通りに開門。 手荷物検査を受けて、警備兵の後に続いて丘の上へ。 途中から、嘆きの壁が上からよく見えます。
丘の南側に建つアル=アクサー・モスク(Al Aqsa Mosque)と、ウドゥのための清めの泉。 日本の手水舎では、手と口を清めるけど、ウドゥでは手、口、鼻、顔、腕、髪の毛、耳、足の順に清め、その回数と順番も決まっているらしい。 モスク内は、イスラム教徒以外は立入禁止。
モスクの前の広場で、敬虔なイスラム教徒と思われる老婆が、主に白人に向かって「You are Animal, You are Animal, You are Animal, GET OUT!」と、何度も何度も叫んでました。 信仰は自由だけど、それ以外はダメってのはどうなんでしょうね。
神殿の丘の中心に建つのが、メッカとメディナに次ぐ第3の聖地、岩のドーム(Temple Mount)。 預言者ムハンマドが昇天し、アブラハムが息子イサクを犠牲に捧げようとした場所と信じられている「聖なる岩」を取り囲むように建設され、692年に完成した現存する最古のイスラム建築。
外部は、大理石と美しい瑠璃色のトルコ製タイル。 装飾されたのは16世紀、細かくて超きれい! アル=アクサー・モスク同様、こちらもイスラム教徒以外は内部への立入禁止。
東側の丘に建つ、マグダラ・マリア教会(Church of Mary Magdalene)。 後で近くまで行くけど、残念ながら今日は休館日。
神殿の丘への入場口は1カ所限定だけど、出るのはどの門からでもOK。 ってことで、北側から出てハロルド門(Herod's Gate)を通って、ロックフェラー博物館(Rockefeller Archaeological Museum)へ。 ところが、開館時間は10:00、まだ8:00過ぎ、どうしよ〜。
スルタン・スレイマン通り(Sultan Suleiman Street)の北側をウロウロしたけど、土産店やスーパーマーケットはなし。 仕方なく、個人商店でミネラルウォーターとジュースを買って、城壁の日陰にあったベンチに。 タブレットのメモ帳に今までの出来事を書いたり、グーグルマップを見ながら午後の予定を再確認。10:00過ぎに博物館へ、入館料はダーター。
ジョン・ロックフェラー2世から資金提供を受けて、1938年に開館。 展示品は2万年前から1700年まで時代順に並べられていて、主体は1920年代から1930年代にかけて発掘された、エルサレム、メギド、アシュケロン、ラキシュ、サマリア、エリコなどからの出土品。
聖墳墓教会の西側入口の上の横石に彫られた壁画なども収蔵。
2枚目の写真は、神殿か教会の柱の一部(?)のガーゴイル(?)。
展示室よりも素晴らしかったのが中庭。 「まるでアルハンブラ宮殿みたい」と思ってネットで調べたら案の定、「アルハンブラ宮殿を見て、インスピレーションを受けたイラン人建築家による設計」だそうです。
両脇の回廊にも、古い石棺などが置かれてます。
6日間戦争の時には、この中庭が死体で埋め尽くされたんだって。
博物館内にあった案内板。 核シェルターってことだよね? 確かイスラエルは、核シェルターの装備が義務付けられてるって、以前聞いたことがあるような。
出発前に「ロックフェラー博物館の展示品は素晴らしく、見応え十分」って話を聞いたので、見学時間を1〜2時間と見積もってたけど、実際は20分強。 ちなみに、他に見学者はなし。
10:30過ぎに、博物館前のバス停から255番のバスに乗車。 運転手に行き先のバス停名「Chapel of the Ascension」って言っても通じなかったけど、「Mount of Olives」って言い直したら「OK」の返答。 運賃は5ILSで、運転手に直払い。
バスは一旦北へ向かって、大きく時計回りでオリーブ山へ。 グーグルマップを見ていたから、今どこを走っているのか、降りるバス停まであといくつって分かったけど、もしグーグルマップがなかったら乗り過ごしていたかも。30分ほどで、昇天教会(Chapel of Christ's Ascension)前に到着、教会の入場料は5ILS。
使徒言行録によると、復活したイエスが40日目に、弟子たちの目の前でオリーブ山から昇天。 この出来事を記念して建てられたのが、この昇天教会。 昇天する際にイエスが付けたとされる足跡が残っていて、女性たちは皆、アクセサリーを外して、その足跡の上に置いてました。 何かのおまじない?
展望台から見た、丘のユダヤ人墓地と、エルサレム旧市街と新市街。
イエスはオリーブ山からの帰途、エルサレムを眺め、その滅亡を予言して涙したという「ルカによる福音書」の記述に基づいて1955年に建てられた、主の泣かれた教会(Dominus Flevit Church)。 教会のドームの形は、涙の粒。 祭壇の後ろにある大きな窓からは、エルサレム市街が一望できます。
教会前の展望台からも、エルサレム市街が一望できます。 岩のドームと、マグダラ・マリア教会。
この頃には日差しが強く、かなり熱く(暑いではない)なってきたので、木陰で一休み。 喉が渇いたから何か飲みたかったけど、ここに限らずだけど、日本ならどこにでもなる飲料自販機がないんですよね〜。
丘の中腹に広がるユダヤ人墓地。
エルサレム旧市街からオリーブ山までは、かなりの勾配の坂。 上ってくる人も沢山いたけど、行きはバス、帰りは徒歩で大正解。
オリーブ山の麓にある、ゲッセマネの園(Garden of Gethsemane)は、イエスゆかりの庭園。 最後の晩餐を終えたイエスがやって来たと、「ルカによる福音書」に書かれているそうです。 現在、庭園内に残る8本のオリーブは、はるか昔から受け継がれてきた木。
イエスが最後の夜を、苦悶しながら祈って過ごしたことから、別名「苦悶の教会」とも呼ばれている、万国民の教会(Church of All Nations)。1919年に様々な国からの献金により再建されたことから、この名が付いたようです。 ファサードのモザイクが見事。
内部には、イエスの逮捕、ユダの接吻、苦悶のイエス等のモザイクが。
祭壇の前には、イエスがそこで祈ったという岩の一部が置かれていて、皆その岩に手を付いたり額を付けたりして祈りを捧げてました。
マリア永眠教会(Tomb of the Virgin)。 マリアの墓があるのは、地下の礼拝堂。 地下へ下りる途中には、マリアの両親ヨアヒムとアンナ、夫のヨセフの墓も。
ライオン門(Lion Gate)から旧市街へ。 入ってすぐ左側に店があったので、アイスクリームと飲み物を買って、店内で一休み。 生き返った〜。
ユダヤ教指導者から死刑を求められ、イエスに死刑判決を下したのが、ローマ総督ピラト。 この死刑判決が下された場所から、処刑されたゴルゴダの丘までが、悲しみの道・ヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa)。 ライオン門を入った先から、第1留(ステーション)がスタート。
第1ステーションは、死刑判決を受けた「アントニア要塞」。 現在はエル・オマリヤ・スクール(El Omariya School)。
第2ステーションは、現在の「鞭打ちの教会」。 イエスが茨の冠と紫の衣を着せられ、十字架を担がされて鞭打たれた場所。 中には、鞭打たれるイエスのステンドグラスがあります。
第3ステーションへ向かう途中にあるのが、エッケ・ホモ・アーチ。135年にハドリアヌス帝によりエルサレムが征服されたことを記念して建造された、3重の凱旋門の一部。
第3ステーションは、アルメニア・カトリック教会。 イエスが十字架の重さに耐えかねて、最初に倒れた場所。
第4ステーションは、イエスとマリアが再会した場所。
第5ステーションは、イエスが十字架を担げなくなり、ローマ兵がたまたまそこに居合わせたシモンという男に、代わりに十字架を担がせた場所。 傍らに、イエスの手形が残ってます。
第6ステーションのベロニカ教会は、ベロニカという女性がイエスの額の汗を拭いた場所。
第7ステーションは、イエスが2回目に倒れた場所。
第8ステーションは、イエスがエルサレムの娘に対して、「私のために泣いてはいけない」と言った場所。
第9ステーションは、イエスが3回目に倒れた場所。 聖墳墓教会の敷地内にある、コプト教会の入口。
聖墳墓教会に到着。 第10〜14ステーションまでは、全て教会内にあり、今朝行った所。
第10ステーションは、階段を上がった先(立入禁止)、イエスが服を脱がされた場所。
第11ステーションは、イエスが磔にされた場所。
第12ステーションは、イエスが息を引き取った場所。
第13ステーションは、イエスが十字架から降ろされて香油を塗られた赤い大理石板。
第14ステーションは、イエスの墓。
途中の土産屋で売られていたTシャツ。 当然キティちゃんはパチ物、笑っちゃったのが、ピカチューのパチ物「PikaJew」(Jewはユダヤ人って意味)。
政治色の強いTシャツも売ってたけど、これをエルサレム市内で着る勇気がある奴なんているのか?(笑)
まだ早いけど、今日の観光はここまで。 結果的に早起きして、暑くなる前の時間から動き出して正解でした。
シティホール(City Hall)からLRT(トラム)に乗って、1つ先(ホテルの最寄り)のヤッフォセンター(Yafo Center)で下車。 車両は近代的で、走りも滑らか。
遅ランチは、予め調べておいた、ホテル近くの「TAAMI RESTAURANT」へ。 美味しいイスラエル料理が安く食べられると評判の店。
フムス(Hummus)と、付け合わせのピタとピクルス、500mLのミネラルウォーターで45ILS。 この店には、他にも食べたいと思っていたイスラエル料理が全て揃っているので、また来ることに。
食後に歩いて、エルサレムの台所と呼ばれる、マハネー・イェフダー市場(Makhane Yehuda Market)へ。 世界中どこへ行っても、市場は楽しい! 何か土産になる物はないかと探したけど、収穫なし。
カラスミ売ってました。 要冷蔵だったから買わなかったけど、いくらだったんだろう? 訊くだけ訊いてみれば良かった!
ホテルの真ん前にあるビアカフェに寄って、オススメを1杯。 時間が中途半端だったせいか、客はσ(^^)だけ。 悪くなかったけど、330mLくらいでお値段30ILSと、ちょっとお高め。1杯飲んで撤収。
ホテルから歩いて2分、エルサレム最大の繁華街、ベン・イェフダー通り(Ben Yehuda Street)へ。 カミさんに頼まれた物と、自分の土産を購入。
最後に寄ったスーパーマーケットに、缶のローカルビールが売ってたので、1種類ずつ3本購入、500mLが1本13ILS。 ホテルへ戻って、シャワー浴びて冷えたビールをグビッ、最高!



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