滞在記 第2日目
(2018年10月20日 土曜日)


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注) 1RUB(ルーブル)=約1.8円。
ホテルの室内。 広くてとてもきれい、清掃も行き届いているという印象。 シャワーの水圧はそこそこだけど、排水は問題なし。 備えつけの冷蔵庫も、よく冷えます。
ホテルを6:00に出て、メンデレエフスカヤ駅から地下を歩いて、ノヴォスロボツカヤ駅へ。 窓口で、3日間乗車券@415RUBを購入。 「3days 415RUB」って書いたメモを見せたら、問題なく買えました。 クレジットカードも使えます。 この乗車券は地下鉄の他に、バスやモノレール等にも使用可。
カードの中にチップが入っているので、自動改札にタッチすると扉が開きます。

奈落の底へ下りていくような、長いエスカレーター。 でもスピードが早いので、それほどストレスは感じません。 日本でこんなにエスカレーターの速度を上げたら、たちまちクレームの嵐でしょうね。
地下鉄構内の、英語表記が一切ない、キリル文字だけの案内標識。 何が書かれているのか、さっぱり分かりません。
プラットホームにある、乗り換え案内板。 こちかもキリル文字だけ。
モスクワの地下鉄には、「地下宮殿」と呼ばれる豪華な駅が複数あります。 ノヴォスロボツカヤ駅の構内と、見事なモザイク画。 地下鉄駅構内の撮影が禁止されていた時代もあったようですが、現在は全く問題なし。

ステンドグラスが見事な、別のコンコース。
過去にも当コーナーに何度か書いたけど、写真で一番美しさが伝わらないのが、ステンドグラスじゃないかな。

5号線に乗って、ベラルースカヤ駅へ移動。 構内天井の、旧ソ連時代のモザイク画。

更に5号線でキエフスカヤ駅へ。 構内と、レーニンのモザイク画。
壁のモザイク画。 解説がキリル文字だけなので詳細は分からないけど、帝政からロシア革命を経て、共産主義を達成したって順番になっているようです。

キエフスカヤ駅の、改札ホール。
キエフスカヤ駅に隣接するキエフスキー駅と、構内の天井。 地下鉄の駅が「〜スカヤ」、大きな駅が「〜スキー」で終わる名が多いのは、ロシア語では、ターミナル駅を男性名詞、通常の駅は女性名詞で表すため。

地下鉄の車内。 無料WiFiが利用可。
パルク・クリトゥリ駅で1号線に乗り換えて、2つ目のスポルチーヴナヤ駅で下車。
出発前に、「現在ノヴォデヴィチ女子修道院は大規模な修復作業中で、主要な建物は全て足場とカバーで覆われていて、内部の見学も不可」って記事を見たけど、ダメ元で行ってみることに。
開館は、某ガイドブックには9時から、某ネットサイトには7時からと書かれていたので、早くから開いていることを期待して8時前に行ったけど、実際は9時オープンが正解。 そして情報通り、殆どの建物が修復工事中。

修道院の西側にある公園。 晩秋から初冬のような風景。
公園を1周したけど、まだ時間が余ったので、駅方面へ戻って「クリナルナヤ・ラフカ・ブラチエフ・カラヴァエヴィフ」で、朝食&暇つぶし。 ピロシキが1つ50RUB、コーヒーとカフェラテが各100RUB。 この店、超〜当たり! ピロシキの他にも、パンや惣菜、簡単な食事から弁当まで充実した品揃え。 もし自宅近くにあったら、休日の朝に通いたいくらい。

9時のオープンと同時に入館、料金は300RUB。 現在見学できるのは、イコンや法衣等が置かれている展示室2カ所のみ。 英語の解説が一切ないので、詳細は分からず。

開館時間を待ってまで入る価値はなかったな〜。
敷地内にある、「ウスペンスカヤ教会」。 ちょうどミサが行われていたけど、入場できました。 しかし、敬虔な信者が祈りを捧げている中、我々のような旅行者は明らかに場違い。 早々に退却。
9:40に、隣の「ノヴォデヴィチ墓地」へ。 著名人が多数葬られていることで有名、料金は300RUB。
チケットを買って外へ出たら、「良かったら案内するよ。料金はチケットに含まれているから心配しないで」ってイケメンの係員に言われたので、「30分くらいしか時間がないけど」と答えたら、「大丈夫、任せろ」って返ってきたので、お願いすることに。
左はボリス・エリツィン、右はライサ・ゴルバチョワ(ゴルバチョフ夫人)。 ライサ・ゴルバチョワの隣は空いていて、ゴルバチョフが亡くなったら、ここに埋葬されることが決まっているそうです。

左から、アンドレーイ・トゥーポレフ、セルゲイ・イリューシン、ゲルマン・チトフ、名前は失念したけど、パラシュートの発明者。

左から、ニキータ・フルシチョフ、アンドレイ・グロムイコ、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ。
フルシチョフは、いい面も悪い面もあったという意味で、墓石が白黒になっているそうです。
写真はないけど、他にもチェーホフやゴーゴリ、リヒテル等をはじめとする有名人が多数眠っています。
結果的に、案内してもらって大正解。 そうじゃなかったら、こんなに効率良く見られませんでした。
10:15に、「ノヴォデヴィチ墓地」を出発。 スポルチーヴナヤ駅から1号線で、5つ目のオホトニ・リャト駅で下車して「赤の広場」へ。
まずは、開館時間が限定されている「レーニン廟」へ。 「観光シーズンは過ぎていることだし、それほど待つことはないだろう」と思っていたら大甘、長蛇の列! しかし予想以上に列が早く進み、30分くらいで入場。 防腐処理された、レーニンの遺体を見ることができます。 もちろん撮影禁止、立ち止まることも会話も禁止、廟に入って出てくるまで1分ほど。

廟の裏には、旧ソ連の歴代トップの墓が。 右は、ヨシフ・スターリン。
クレムリンの赤い壁の中には、旧ソ連の英雄115人の遺骨が埋め込まれています。 キリル文字は全く読めないけど、唯一分かったのが、ユーリイ・ガガーリン。

左:ロシア大統領官邸が入っている「旧元老院(カザコフ館)」。 ロシア国旗が掲げられている時は、大統領が邸内にいる印だそうです。
右:赤の広場の北側に建つ、「ロシア国立歴史博物館」。

ロシア国立歴史博物館に向かって右側にある、「カザンの聖母聖堂」。
とてもフォトジェニック(今風に言うとインスタ映え?)な、「聖ワシリイ大聖堂」。 内部は聖堂と言うよりも博物館のようになっているらしいので、入りませんでした。 未確認だけど、入場料は1000RUBもするらしい。

赤の広場を挟んで、クレムリン城壁の反対側に建つ「グム百貨店」。 「グム」とは、ソ連時代の「国営百貨店」の頭文字の略。 内部は、フランスで入った「パッサージュ・ポムレ」みたいだけど、規模はこちらの方が上。
3階のショーウィンドウの中に飾られていた、旧ソ連時代の家電製品。 ポスターもレトロでいい感じ。 左のテレビ、昔ソニーから発売されていた「ジャッカル」みたい。(←歳がバレる。笑)
旧ソ連時代の食事が食べられる、人気のレストラン。 昔の学食のように、お盆を持って列に並んで「あれ、これ」って注文するスタイル。σ(^^)は460RUB、カミさんはデザートも食べて580RUB。

「ブルガリ」という名のアイスクリームスタンド。 ピスタチオ味は×、チョコレート味は普通。1つ100RUB。
1階に、ボリショイサーカスのチケットブースを発見。 ここで買っておいた方が楽なので、明日の前売りを買うことに。2000RUBの席が、ステージ正面の前から9〜11列目、23000RUBなら前から5列目と言われたので、2300RUBの席を購入。

チアトラリナヤ駅から2号線に乗って、次のトヴェルスカヤ駅で下車、歩いて「アリョンカ」へ。 土産に、チョコレートとキャンディ購入。
トヴェルスカヤ駅から2号線に乗って、コロメンスカヤ駅へ。 路線図に従ってトヴェルスカヤ駅から5つ目で下りたら、違う駅名。 乗り間違えたかと思ったら、アフトザヴォツカヤ駅とコロメンスカヤ駅の間に、新駅が出来てました。 改めて電車に乗ってコロメンスカヤ駅へ移動して、歩いて公園へ。ロシア正教会の「フラム・カザンスコイ・イコニ・ボジエイ・マテリ・フ・コロメンスコム」。 ここに限らず女性が教会内へ入る時は、髪の毛を覆うのがルールのようです。

「ツェルカフィ・ヴォスネセニヤ・ゴスポドニャ」。 天気が悪かったのが残念!
コロメンスカヤ駅から2号線でチアトラリナヤ駅→オホトニ・リャト駅から1号線に乗り換えてクロポトキンスカヤ駅で下車。 駅を出た正面に建つのが、「救世主ハリストス大聖堂」。 内部は一見の価値あり(撮影は禁止)。
歩いて「プーシキン美術館」の、「19世紀と20世紀のヨーロッパとアメリカのアート館」へ。 入場料は500RUB。3階まで上がって、まずはポール・ゴーギャンのコーナーへ。10枚以上の絵が飾られています。 ここだけで、時価1000億円以上!?

ファン・ゴッホ作。左から、
「THE PRISON COURTYARD」、「PORTRAIT OF DOCTOR REY」、「LANDSCAPE AT AUVERS AFTER RAIN」。
「監房の中庭」、こんな絵も描いていたなんて知らなかった! どこで書いた作品だろうと思って調べたら、ドレの作品を模した絵のようです。
「医師レイの肖像」は、「医師ガシェの肖像」の前、アルル期に描かれた作品。
ゴッホ作「THE RED VINEYARD AT ARLES」。 「赤い葡萄畑」は、ゴッホの生前に売れた唯一の作品。 その金額は、400フランだったそうです。 もし今売りに出されたらいくら? 100億や200億円じゃ買えないんだろうな〜。

ポール・セザンヌ作。左から、
「PIERROT AND HARLEQUIN」、「MAN SMOKING A PIPE」、「SELF-PORTRAIT」、「PEACHES AND PEARS」、「THE BRIDGE ACROSS THE MARNE AT CRETEIL」。
クロード・モネ作「THE ROUEN CATHEDRAL AT NOON」、「THE ROUEN CATHEDRAL AT SUNSET」。 両方とも「ルーアン大聖堂」を描いた作品だけど、写真じゃあ色の違いが今一つ伝わりませんね。
オーギュスト・ルノアール作「BOUQUET OF CHRISANTEMUMS AND A JAPANESE FAN」、「BATHING ON THE SEINE」、「GIRLS IN BLACK」、「PORTRAIT OF THE ACTRESS JEANNE SAMARY」。 「JAPANESE FAN」は、団扇のこと。 ジャンヌ・サマリーさん、とってもキュート!

左はエドガー・ドガ作「DANCER IN FRONT OF THE WINDOW」、真ん中はパブロ・ピカソ作「WOMAN WITH A FAN」、右はヘンリー・マチスのコーナー。
カミさんが一番好きな、マルク・シャガールのコーナー。 左から「THE WHITE HORSE」、「THE ARTIST AND FIANCEE」、「NOCTURNE(NIGHT SCENE)」。 シャガールもいいけど、σ(^^)が一番好きな画家はゴッホで、一番見たい絵は「星月夜」。 所蔵している美術館がヨーロッパならいいんだけど、ニューヨーク近代美術館なんですよね〜。

「19世紀と20世紀のヨーロッパとアメリカのアート館(Gallery of 19th and 20th Century European and American Art)」の外観。 入場料500RUBで、これだけの絵(写真以外にも盛り沢山)が観られて、しかも撮影自由なんて凄い!
一部の絵が展示された、今年4月から7月まで東京で開催された「プーシキン美術館展」の入場料は、1600円だったようです。
歩いて、アルバツカヤ駅へ。 この駅の構内も豪華なことで知られているけど、夕方のラッシュ時間だったこともあって凄い人。 細かい所まで写真が撮れませんでした。4号線で隣のスモレンスカヤ駅へ移動して、「アルバート通り」へ。
夕食は、ロシアとウクライナ料理が食べられる人気店「Вареничная 1」へ。 レトロな店内も、人気の理由の一つ。 生憎満席だったけど、15分ほどで着席。

ローカルビールって注文したら、シナモンスティックが浮かんだビールが。 正直、ビールとシナモンは合わない!
料理は4品。 手前から、Vareniki with potato@195RUB、Traditional Ukrainian borscht with pampushki@320RUB、Salad Olivier Soviet-style with sausage@225RUB、Baked pelmeni in pepper@370RUB。 どれも普通に美味しかったです。
地下鉄を乗り継いでノヴォスロボツカ駅へ移動して、昨晩と同じ「Dairy」に寄って、ビールとつまみを購入してからホテルへ。



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