滞在記 第3日目
(2018年10月21日 日曜日)


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注) 1RUB(ルーブル)=約1.8円。

昨日「Dairy」で買った、ローカルビール。 普通に美味でした。
7:00にホテルをチェックアウト。 追加料金が発生することを何も利用していなければ、エクスプレス・チェックアウトが利用可。 フロントに設置された箱に、カードキーを投入するだけでOK。
2号線のマヤコフスカヤ駅。 分子構造のような照明が面白い! 壁照明の上には、旧ソ連の国章の鎌とハンマー、隣の照明の上には星。

飛行物がメインの、天井のモザイク画。
こちらはスポーツ系だけど、飛行物とも言えるかな。 昔のスキージャンプは、板を並行にして、腕は真っ直ぐ伸ばすか、グルグル回したりしてましたね。 その時代の作品なのかな。 棒高跳びのモザイク画は、後のセルゲイ・ブブカの出現を予言!?

2号線のチアトラリナヤ駅で下車して、歩いて「ホテル・メトロポール」へ。
「チェックイン出来る?」って訊いたら、「今チェックインすると、15%の追加料金が発生します」って言われたので、スーツケースだけ預けて出発。
ちなみに、正面入口は現在工事中、本来の裏口が出入口になってました。

ここは、3号線のプロシャジ・レヴォリュツィ駅(革命広場駅)。 殺風景で、とても「地下宮殿」とは程遠い内装だけど。
有名なのが、ホームに設置されているこれらの像。 特に「幸運を呼ぶ犬と鶏」は、皆に触られてピカピカに。 他にも、膝や脚や爪先等にも触られた跡が。 「痛い箇所が治るように」っていうおまじない? もしそうだとしたら、万国共通ですね!

これは、地下鉄の新型車両内の案内板。 表示が電光式になっていて、駅名にはローマ字表記が。
旧型の車両は、路線図&キリル文字のみ。
1号線と5号線が乗り入れている、コムソモリスカヤ駅。 多分この駅が、一番豪華なんじゃないかな。 まだ時間が早かったせいか、人も少な目。 ここにも、レーニンの胸像がありました。

ワシリイ大聖堂をバックに整列する軍隊、赤の広場で演説するレーニンのモザイク画も。
クルスカヤ駅で3号線に乗り換えて、エレクトロザヴォツカヤ駅で下車。 日本語に訳すと、電気工場駅。 天井の照明の数が、その名を象徴している!?
ここから、カミさんと別行動。σ(^^)は、今旅行で一番楽しみにしていた航空宇宙関連の施設へ、カミさんは「ヴェルニサージュ」でお買い物。 ヴェルニサージュへはσ(^^)も行きたかったけど、時間の関係でパス。
5号線と6号線が乗り入れている、プロスペクト・ミーラ駅。 こちらにも旧ソ連の国章である鎌とハンマーと、収穫された麦の束が。 彫刻も細かくて、超きれい。

プロスペクト・ミーラ駅で6号線に乗り換えて、ВДНХ(VDNKh)駅で下車。 英語表記のある案内板を発見、「Museum of Cosmonautics」方面の出口へ。
地上へ出てすぐに目に飛び込んでくるのが、「宇宙征服者のオベリスク」。 左に見える丸い建物が駅舎、奥に見えるのが、かつて世界一の高さを誇った「オスタンキノテレビ塔」。 鉄柵には「スプートニク1号」のオブジェ。右が、今旅行で一番楽しみにしていた「宇宙飛行士記念博物館」の正面入口。しかし改装工事中で、現在の入口はオベリスク側。
オベリスクの基底部の両側には、科学者、技術者、作業員等の男女の姿を描いたレリーフが。 向かって右側のレリーフの先頭に立つのが、ユーリイ・ガガーリン。 最初の宇宙犬「ライカ」の姿も。
こちらは左側。 レーニンが描かれた旗を掲げているのかな?
この後、オベリスク前の公園内や「宇宙飛行士通り」の写真も撮ったけど、理由も含めて後ほどアップします。

10時の開館と同時に入館。 理由は分からなかったけど、今日は入館無料日。 しかし写真撮影代の230RUBは、しっかり取られました。(笑)
入ってすぐの場所に掲げられた万国旗、中央が北朝鮮っていうのがロシアらしい(?)。 まずは、ソユーズとスペースシャトルと、ロシア版スペースシャトル「ブラン」のミニチュア。
こちらは、縮小したロケットのカットモデルと、同じくブランの縮小模型。 右は地上訓練で実際に使われた、ブランに搭載される予定だった射出座席。
ワレンチナ・テレシコワのコーナー。 一緒に写っているのは、ニキータ・フルシチョフとレオニード・ブレジネフ。
女性宇宙飛行士が宇宙で最初に発した言葉「ヤー・チャイカ」としても有名だけど、これを「私はカモメ」と訳すのに少し違和感が。 飛行時のテレシコワのコールサインが「チャイカ(カモメ)」、「ヤー・チャイカ」は「こちらチャイカ」という意味。 つまり、管制官からの呼びかけに答えただけ。

こちらは、ユーリイ・ガガーリンのコーナー。
1968年3月18日、アレクセイ・レオーノフが、人類最初の宇宙遊泳に成功した時に着用していた宇宙服。 レオーノフは、「アポロ・ソユーズテスト計画」で、アポロ18号とドッキングしたソユーズ19号の船長も務めた人物。

オレンジ色は、1961年〜63年に使われた初期の宇宙服で重さは20kg。 後方から乗り込むようにして着用する宇宙服は、1977年〜84年に使用された船外活動用の宇宙服で、重さは114kg。
ロシア(旧ソ連)製のロケットで、宇宙へ送られた飛行士の写真。 秋山豊寛さんの写真を探したけどなし。 彼が搭乗した「ソユーズTM-11」は商業飛行だったから、宇宙飛行士にはカウントされていないのかな?
「宇宙ステーション・ミール」のコア・モジュールの実物大模型と、本物のエアロック。 このコアに、10年間で5回に渡って打ち上げられた大型モジュールをドッキングして運用されました。

船内はこんな感じ。
「ルナ16号」と、帰還カプセル。 ルナ16号は、月面の試料(月の石)を採取して初めて地球へ送った、旧ソ連の無人月探査機。 探査機のてっぺんに装着した、ボール状のカプセルに採取した試料を載せて、その部分だけが地球へ帰還する仕組み。
その他の展示物。左は、人里離れた僻地に不時着した時、救助隊が来るまで生き延びるためのサバイバル訓練の様子。 右の宇宙服は、アポロ11号に搭乗した、マイケル・コリンズが着用していた本物。

「ソユーズ-37」の地球帰還船。
建物の一部が改装工事中のせいか、事前情報よりも展示品が少なかったような。 ライカ犬の剥製と宇宙服は展示されてなかったし、土産コーナーも隅の方に少しだけしかなかったし。
宇宙飛行士記念博物館から徒歩5分ほどの場所に、「Мемориальный дом-музей академика С.П. Королева」があります。 訳すと、「科学者セルゲイ・コロリョフの家記念館」って感じかな? 門は閉まっていて係員もいないけど、呼び鈴を押してしばらくしたら、門が開鍵されたので敷地内へ。
敷地内にある、セルゲイ・コロリョフの胸像。 彼がいなかったら、スプートニクも世界初の有人宇宙飛行もなかったでしょう。 ドイツからアメリカへ亡命した、ヴェルナー・フォン・ブラウンと並ぶ米ソ宇宙開発競争の双璧を成した、超重要人物。

建物に向かって歩いていたら、背後から警備員が。 しかし、英語が一言も話せないので、何て言ってるか全く分からない! しかも怒っているような口調なので、もしかして不審者と思われている!? 間もなく建物内から係のお兄さんが出てきたので通訳してもらったら、単に名前とどこから来たのか訊かれているだけでした。(笑)
見学者の入口は正面ではなく、裏の通用口から。 料金は100RUBだけど、先ほどの博物館同様、こちらもダーター。 「PHOTO/VIDEO 230RUB」って書かれてたけど、それも取られませんでした。 ビニール製のシューズカバーを履いて入場。 こういうところが西洋っぽいですね〜。 きっと日本なら、スリッパに履き替えでしょう。

まずは資料展示室から見学スタート。 他に見学客はなく、係のお兄さんが付きっ切りで解説してくれました。σ(^^)と英語力が同じくらいだったので、とっても分かり易かった!
人類初の宇宙遊泳に成功した、アレクセイ・レオーノフに送った、コリョロフ直筆のメッセージ。 右は本物のデスマスク。 旧ソ連時代、偉人が亡くなるとデスマスクを採ることは、ごく当たり前に行われていたそうです。
ここは、政府から贈られて、コリョロフが実際に住んだ家。 まずは、居間と食堂。 どちらにも沢山の絵画が飾られているけど、宇宙関連の絵はなく、全て風景画であることに注目。
居間に置かれた、旧ソ連製の家電。 テレビもラジオも、時代を感じさせますね。 右は、コリョロフが奥さんに贈った、スタインウェイ製のアップライトピアノ。

キッチン。 シンプルだけど、とても機能的。 冷蔵庫も、旧ソ連製。
宇宙飛行士も出入りした玄関ホール。 傍らにある木製の置物の基底部には、多くの宇宙飛行士の直筆サインが彫り込まれていました。 同じ台に置かれていた、宇宙飛行士の集合写真。 ガガーリンやゲルマン・チトフ、レオーノフやテレシコワの姿もあります。
書斎と書庫。 書斎の棚の中には、宇宙関連のオブジェ。 書庫には物理や科学関連の他に、文学書も多数。

コリョロフ自身が観測して手書きした、月面の地図。 係のお兄さんが、「ネットもグーグルもない時代に、これを作ったんですよ」って説明してくれました。 多分、彼の決め文句。(笑)
寝室とバスルーム。 帰り間際に3人連れの親子が来たけど、それまでの見学者はσ(^^)だけ。 一般の人は、宇宙的な展示物がある訳じゃないから楽しくないかもしれないけど、宇宙好きなら絶対に行った方がいいです。
歩いて、「全ロシア博覧センター」へ。 しかし現在、各所で大規模工事中。 一番北側の円形広場にある、「ボストークロケット」と「スホーイ27戦闘機」と「ヤコブレフ42旅客機」。 ツポレフやイリューシンは見たことあるけど、ヤコブレフの実機を見たのは初めて。
円形広場の南側には、「ブラン」のレプリカと公園。 この公園、σ(^^)が子供の頃にあった「ロケット公園」みたいだけど、こっちの方がレベル高い! その奥に見えるのが「モスクワ水族館」。

旧ソ連初期の有人宇宙船打ち上げに使われた「ボストークロケット」。「ボストーク」とは、「東」を意味するロシア語の一般名詞。 ロケットの真下まで行けるように整備されているけど、周囲が大規模工事のため、立入禁止になってました。残念!
円形広場の北側にある、「Павильон 34<Космос>」。 新たな航空宇宙博物館? それとも「宇宙飛行士記念博物館」の新館? 入場料は500RUB。

ここにも「ミール」が。

「博物館」と言うよりも、「科学館」って感じでした。
駅へ向かって歩いている途中に、ローカルスーパーがあったので入ってみることに。 中は建物内に店舗が入っている、小さなショッピングセンターって感じ。 そこに、旨そうなパン屋を発見。 店内にイートインコーナーもあったので、ここで遅い昼食。

チキン入りのパンが130RUBで、コーヒーが50RUB。 パンは軽く焼きなおしてくれたこともあって、とっても美味でした。

ナッツやドライフルーツを売る店が。 その中に、σ(^^)が大好きなブラジリアン・ナッツが! 100gで180RUB。
カミさんと合流して、地下鉄でオホトニ・リャト駅へ移動、改めてチェックイン。 立地は申し分ないけど、部屋の広さは昨日まで泊まっていたノボテルの1/3くらい。

ホテル横の広場にある、カール・マルクスの像。 共産主義に関して最も有名なスローガンの一つ、「万国の労働者よ、団結せよ!」と刻まれてます。

通りの向こう側に建つ、「ボリショイ劇場」。 ボリショイは、大きいという意味。
オホトニ・リャト駅から1号線で、ウニヴェルシチェト駅へ移動。 駅から徒歩5分ほどの場所にあるのが、「ボリショイ・モスコフスキー・ガスダールストヴェンニ・ツィルク」、ボリショイサーカスの常設劇場です。17時に開演。 途中休憩を挟んで、アクロバットあり猛獣ショーありコントありの3時間、超〜楽しめました。 流石は世界最高峰のサーカス集団! 公演中は撮影禁止。

オホトニ・リャト駅へ戻って、赤の広場へ。 全ロシアの距離起点「ヌレヴォイ・キロメトル」と、ロシア国立歴史博物館の前に立つ、「ジューコフ将軍」の騎馬像。
夕食は、昨日と同じ「Вареничная 1」のニコリスカヤ・ウーリツァ通り店へ。 こちらの店内もレトロだけど、昨日の店舗とは、ちょっと違う雰囲気。 階段に飾ってある写真が、如何にも旧ソ連っぽい感じです。
テーブルには色鉛筆が置かれていたので、料理が運ばれてくるまで塗り絵。5〜6色しかなかったから単調な色使いになっちゃったけど、左の男の子のイメージは、「フランダースの犬」のネロ・ダース。(笑)
オーダーした料理は、手前からBeef Stroganoff@460RUB、Fried potatoes with onions,mushrooms and bacon@320RUB、Cabbage rolls with meat@395RUB。ローカルビール@340RUB×2とスプライト@210RUBも発注して、会計は2065RUB。 食べようと思っていた、goulash in bread@640RUBが売り切れだったのが残念!

カザンの聖母聖堂と、ニコリスカヤ・ウーリツァ通り。

赤の広場。 カメラの性能で少し白っぽい写真になっちゃってるけど、実際はもう少し暗いです。

左から、グム百貨店、スパッスカヤ・バシュニャ、レーニン廟、旧元老院(カザコフ館)。
ワシリイ大聖堂。 昼よりも、夜の方がインスタ映えしますね。 こちらも少し白っぽい写真になっちゃってるけど、実際はもっといい感じです。

ボリショイ劇場。

旧ソ連時代の、「国家経済計画委員会」。 現在は、「ロシア連邦議会下院ビル」。 鎌とハンマーの、旧ソ連の国章が残されてます。
ホテルへ戻る前に、スターバックスで買い物&お茶。 ロシアのスタバ限定で販売されている「マトリョーシカ・タンブラー」を、自分用に購入。 以前はMサイズ(12oz 355ml)の価格は500RUB以下だったらしいけど、現在は1050RUB。 世界的に人気のようなので、思いっきり値上げしたのか!?



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