滞在記 第3日目
(2014年5月25日 日曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約143円。
8:20にホテルをチェックアウトして、車でオルレアン(Orleans)市内へ。 まず向かったのが、サント・クロワ大聖堂(Cathedrale Saitnte Croix)。
オルレアンと言えばジャンヌ・ダルク(Jeanne d'Arc)。 百年戦争末期、イングランド軍に包囲され陥落寸前だったオルレアンを解放し、 フランス軍を奇跡的な大勝利に導いた国民的英雄。 マルトロワ広場(Place du Martroi)から大聖堂までの、 オルレアンのメインストリートの名もジャンヌ・ダルク通り(Rue Jeanne d'Arc)。 聖堂内のステンドグラスは、ジャンヌ・ダルクの生涯の物語。
ジャンヌ・ダルク通りにあった店のショーウィンドウ。 お洒落にディスプレイされているのは、すべて缶詰。 缶詰とは思えない、超お洒落なデザイン!
グロロ邸(L'Hotel Groslot)。 オルレアンの判官だったジャック・グロロがカルヴァン派の建築家ジャック・アンドルエ・ド・センソウに依頼し、1550〜1552年に建設させた邸宅。 現在内部は無料で見学可能だけど、時間が早かったせいか閉まっていたので、外観のみ見学。
ジャンヌ・ダルクの家(Maison de Jeanne d'Arc)と、マルトロワ広場中央のジャンヌ・ダルクの像。 ジャンヌ・ダルクの家は、ジャンヌが滞在したブーシェ家を再建。1階は地図や年表、タッチスクリーンを使って、 様々な角度からジャンヌ・ダルクと当時のオルレアンを知ることが出来るマルチメディア室。2階は資料センター。 いずれにも興味がないので(笑)、入館せず。
オルレアンから西へ約160kmに位置するル・マン(Le Mans)。 言わずと知れた、世界で最も有名な24時間レースの開催地。 コースの一部は普段一般道として使われているので、行けば実際に走ることが出来るけど、 最近レース自体ほとんど観なくなったので今回はパス。 ちなみに数年前モンテカルロ(MonteCarlo)へ行った時は、しっかりF1モナコGP市街地コースを走ってきました!
まだユノディエールストレートにシケインがなかった頃、 予選のストレートエンドで400km/hオーバーをマークすることだけを狙ったWMプジョー。 そして見事に目標を達成し、決勝レースは完走することなく早々にリタイヤ(最初から完走する気なんてなし!)するという車が出現。 あれは面白かったな〜。
11:00にシャンボール城(Chateau de Chambord)着。 ここはフランソワ1世のために建てられた、ロワール渓谷に点在する中で最も大きな城。 一部修復中で工事用の足場とネットが掛かっているのが残念。
前回ここを訪れたのは今から約22年前、σ(^^)の初海外旅行の時です。 当時は窓ガラスも沢山割れていて、一部は廃墟のようになっていたけど、 今はきれいに改修されています。
これは城内で最も有名な、二重螺旋階段。 シャンボール城が建設された当時、レオナルド・ダ・ヴィンチはフランソワ王の客人で、 アンボワーズ城(Chateau d'Amboise)近くのクロ・リュセ城(Chateau du Clos Luce)に滞在していたため、 この階段の設計にはダ・ヴィンチが関わっているのではないかと言われているそうです。
城内の至る所に、フランソワ1世のサラマンダーの紋章が。
歴代の王や王妃の肖像画や胸像が展示されている部屋。城内の礼拝堂は、とても質素。 渡り廊下の両側には、大小の獲物がズラリ。
狩猟期間のみ王が滞在する目的で建てられたこの城は、居住性には優れておらず長期滞在には不向き。 壁や塔、堀の一部の華麗な装飾は、当時としても時代錯誤なほど。 基本設計は開き窓、外廊下、屋上の広大なオープンスペース等のイタリア・ルネサンス様式。 しかしこれは明らかに、寒冷な中央フランスには不適当。
華麗に装飾された屋根。この城の最大の見所は、この外観かな。
ここは日本からのツアーや、パリから日帰りor1泊のツアーが多数組まれているので、 団体客の数が凄いです。
馬車の間に展示されているこれらの馬車、職人によって丁寧に作られたけど、 結局一度も使われることはなかったとか。馬具一式はエルメス製。
入場料は11EUR、駐車料金は4EURでした。
シャンボールから車を走らせ、ブロワ着が13:00。 ブロワ城 (Chateau de Blois)へ行く前に、カフェで昼食。 温かい飲み物とオレンジジュースとパンのセットで7EUR。σ(^^)はコーヒーをセレクトしたけど、 このコーヒーが美味! 全く期待していなかっただけにビックリでした。
丘を上がってブロワ城へ。まずはルイ12世棟の門から中庭へ。 門の上には等身大のルイ12世の騎馬像と、ヤマアラシの紋章が。
ブロワ城は中庭を囲むように4つの建築物で構成されていて、 それぞれが4つの時代の異なる建築様式で建てられており、 フランス建築史を一望できます。
左からクラシック様式の「オルレアン公ガストン棟」、 ルネサンス様式の「フランソワ1世棟」、ゴシック様式の「中世の城塞建築」、 フランボアイアン様式の「ルイ12世棟」。 特に目を引くのが、ルネサンス様式の傑作と称される、フランソワ1世棟の八角形の螺旋階段。 先に訪れたシャンボール城にも螺旋階段があったな〜。 もしかしてフランソワ1世は螺旋階段好き!?
内部見学は、ルイ12世棟の三身分ホールからスタート。 隣のフランソワ1世棟へ移動して、建築物展示ホールへ。 その中に、かつて城に取り付けられていた、人間型のガルグイユ(英語だとガーゴイル)が。 一番左のガルグイユのアップ、σ(^^)には昭和の爆笑王と呼ばれた林家三平の「どうもすみません」にしか見えません!(笑)
国王の居室。暖炉の上には、フランソワ1世のサラマンダーの紋章。 右は王妃の回廊。
王妃の寝室と、国王の寝室と居室。
入場料は9.8EURでした。
中庭に面して建つ、ルイ12世治世時に国王専用として建設されたサン・カレー礼拝堂。 マックス・アングランによって1957年に製作されたステンドグラスは、 ブロワ城の歴史にまつわる人物とエピソードを表しているそうです。
ル・フォワ塔。13世紀の要塞の一部が残存したもの。 隣のテラスからは、ブロワの町やロワール渓谷、聖ニコラ教会を見渡すことが出来ます。
駐車場へ戻って、次の目的地へ出発! 駐車料金は2.5EURでした。
続いてやって来たのがシュノンソー城 (Chateau de Chenonceau)、駐車場に着いたのが16:25。 ここはヴェルサイユ宮殿(Chateau de Versailles)に次いで、フランスで2番目に観光客の多い城。2012年9月、 姫路城やノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)等と共に、 トリップアドバイザー・バケットリストの「世界の名城25選」にも選ばれています。
もちろん内部も見学可。 左から護衛兵の間、礼拝堂、ディアーヌ・ド・ポワティエの部屋。 ディアーヌ・ド・ポワティエはアンリ2世の愛妾。 彼女はアーチ型の橋を建設して城を向こう岸と結んだ他、 庭園に花や野菜、果樹等も植えさせ、現在の城の原型を築いた人物。
左から緑の書斎、図書館、ギャラリー(回廊)。 ディアーヌ・ド・ポワティエの橋の上に、1576年にカトリーヌ・ド・メディシスによって建設されたギャラリーは、 全長60m、幅は6m。18の窓があり、床には石灰石とスレートを敷き詰め、天井梁が見える構造。 当時は壮麗な舞踏会場でした。
厨房。
フランソワ1世のサロンと、ルイ14世のサロン。 ルイ14世のサロンには、ファン・ロー作「ルイ15世の肖像画」の他に、 銀行家「サミュエル・ベルナール」、「スペイン王フェリペ5世」の肖像画等が飾られています。 ルネサンス様式の暖炉の上には、フランソワ1世のサラマンダーの紋章と、 王妃クロード・ド・フランスの白テンの紋章。
2階のテラスから見たディアーヌ・ド・ポワティエの庭園と、カトリーヌ・ド・メディシスの庭園。
左からカトリーヌ・ブリソネのホール、5人の王妃の居室、 カトリーヌ・ド・メディシスの居室、版画展示室。
セザール・ド・ヴァンドームの居室と、ガブリエル・デストレの居室。
3階のホールと、ルイーズ・ド・ロレーヌの居室。
カトリーヌ・ド・メディシスの庭園から見たシュノンソー城。
前回ここを訪れたのは、シャンボール城と同じく今から約22年前。 やはりシャンボール城と同じく、その時はこんなにきれいではなかったような・・・。 ディアーヌ・ド・ポワティエの庭園は今と変わらないけど、 カトリーヌ・ド・メディシスの庭園なんてあったかな〜?  少なくとも、こんなに手入れされていなかったような。 それと1階のギャラリーは、ただガラ〜ンとした広い廊下って感じだった記憶があります。
チケット売場から城までの中間あたりにある、西洋の大きな庭によくある迷路。 ほとんど迷うことなく、簡単に抜けられます。(笑)
入場料は12.5EUR、駐車料金は無料。見学時間は、ゆっくり見ても2時間あればOKかな。
ホテルへ向かう途中で、今回初の給油。26.94Lで43EURだったので、リッターあたり1.596EUR。 為替の問題があるので単純比較は出来ないけど、いずれにしろ日本に比べると割高かな。 ちなみに油種はレギュラーガソリン。
本日の宿も、昨日と同じイビス・バジェット(ibis budget)。 新しいのか改装したのか、昨日よりこちらの方がきれい(特にシャワールーム)。
チェックイン前にアンボワーズ(Amboise)市内へ買い物に行ったけど、 今日は日曜日のせいか、多くの店が休み。 折角カルフール・シティ(Carrefour City)があったのに残念!  パン屋とピザ屋が開いていたので、σ(^^)はキッシュ@4.3EUR、 カミさんはケーキとピザトースト(のような物)を購入。 ペリエは、給油したガソリンスタンドに併設されていた売店で購入、1Lで1.8EURでした。
本日の走行距離は、ホテルからオルレアン市内まで7km、シャンボールまで57km、 ブロワまで17km、シュノンソーまで44km、ホテルまで21km、総走行距離は146km。 途中オルレアンからシャンボールまで一部高速道路を利用、料金は3.8EURでした。



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