滞在記 第4日目
(2014年5月26日 月曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約143円。
8:40にホテルを出発してアンボワーズ(Amboise)市内へ。 川沿いの駐車場(左の写真の左下)に車を入れたら、ちょうど地元の人っぽい男性が車から降りてきたので、 「この駐車場は無料なの?」って訊いたら「そうだよ」って答えが返ってきたので、時間を気にせず安心して観光へ。 まず向かったのがアンボワーズ城(Chateau d'Amboise)。 ここはロワール渓谷に最初に建築されたルネサンス様式の城。
敷地内の一角に建つ、サン・テュベール礼拝堂。1519年5月2日にアンボワーズで死去した、 レオナルド・ダ・ヴィンチの墓が据えられていることで特に有名。 マックス・アングランのアトリエにて1952年に作成された、ルイ9世の生涯を表したステンドグラスも必見。
城(王族の居住棟)内部も見学可。鼓手の間と会議の間。
給仕係の間。給仕係が飲み物を給仕していたこの間では、 国王の食卓の作法を窺い知ることが出来ます。 この頃、中世の脚台に代わってテーブルが用いられるように。 タペストリーは17世紀にオービュソン王立製作所で作られた、エステル王妃の祝宴。
アンリ2世の寝室と、フランシスコ会修道女の控えの間。 マントルピースの上の装飾は、フランシスコ修道会の象徴である帯縄と、 サン・ミシェル騎士団の首飾り。壁にはドラゴンを倒す、サン・ミシェルの像。
オルレアン=パンティエーブル家の書斎と、オルレアン家の居室。
音楽サロン。グランドピアノは、リオの紫檀の化粧張りが施されたエラール製。 ハープもエラール製で、ともに19世紀の作品。ソファーやテーブルは、第一帝政様式。 個人的に最も興味深かったのは、バックギャモンのプレイングテーブル。
城の装飾と、城から見たアンボワーズ旧市街。
手入れの行き届いた庭園。2番目の写真の右側の大きな木は、レバノンのヒマラヤ杉。 その隣が「東洋の庭園」だけど、東洋的な雰囲気は全くなし。 庭の中央にあるのがレオナルド・ダ・ヴィンチの胸像。 何だか音楽家か政治家みたいですね。σ(^^)が思い浮かぶその姿とは、随分と違います。
入場料は10.7EUR、見学時間は1時間。
アンボワーズ城からクロ・リュセ城(Chateau du Clos Luce)へ向かう途中にあった家。 お洒落な洞窟ハウスって感じ。人が住んでいるので敷地の中には入れなかったけど、 こんな感じの家が他にも数軒ありました。
レオナルド・ダ・ヴィンチが最後の3年間を過ごしたクロ・リュセ城。 彼はフランソワ1世の招きによりフランスに招かれ、1516年からここに居を構えました。 現在はレオナルド・ダ・ヴィンチパークとして一般公開されています。
驚いたと言うか不思議だったのが、入口近くの城壁沿いに掲げられていた4旗の大きな中国国旗。 中国のVIPが来場予定? それとも中国人観光客が圧倒的に多い?  それとも各国の旗を持ち回りで掲げていて、今回たまたま五星紅旗だったのか?
見学は監視塔を上がった2階の回廊からスタート。 レオナルド・ダ・ヴィンチの寝室とマルグリット・ド・ナヴァルの部屋へと続きます。 マルグリット・ド・ナヴァルは、フランソワ1世の姉。
見学コースは1階へ。18世紀の応接間と、ルネサンス様式の大広間。
厨房。ちなみに、レオナルド・ダ・ヴィンチは菜食主義者だったそうです。
地下の展示室。ここはエンジニアとしてのダ・ヴィンチの世界。 これらの模型はダ・ヴィンチのオリジナルデッサンを基に、当時の資材を使ってIBM社が作成。 土木・軍事・機械学、光学、水力学、そして航空力学といった分野における、 ダ・ヴィンチの発明の数々を鑑賞することが出来ます。
モニターに映し出されるのは、発明品の詳細。
庭に展示されている、ダ・ヴィンチの発明品。 但し、これらは全てダ・ヴィンチのスケッチを基に後世に造られたもの。 当時ダ・ヴィンチが実際に開発したり、試作機を製作したことは一度もありません。
左が木ネジを見て発想したと伝えられている、あの有名なヘリコプター。 今から約500年前にこの発想は凄いけど、 もしスケッチを基に忠実に製作して強力なエンジンを搭載したとしても、まず飛ぶことはないでしょう。 右も有名な円形戦車。巨大で相当な重量になることは間違いないけど、それに見合う動力がないのは明らか。
外輪船と、回転力やテコの原理を使って水を汲み上げる装置。
他にも多数の展示品あり。小学生くらいの団体が沢山来場してました。 子供にはとても楽しい施設でしょうね。もちろん大人も楽しめますが。 入場料は14EURでした。
12:00に駐車場へ戻って、次の目的地へ出発。途中、高速道路のSAのレストランで昼食。 このレストランは大皿に盛られているメイン料理から、自分が食べたい物を選ぶシステム。 店員に指で「これとこれ」って示せば適当に盛ってくれるので、言葉が分からなくても問題なし。 サラダやデザート類もあり。驚いたのは、アルコール飲料も売られていたこと。 左がマスタードソースたっぷりのソーセージとフレンチフライ。 有名(?)なソーセージらしく、タグが付いてました。 挽き肉の他に内臓が練り込まれているので、臭いと味は独特。だからソースがマスタードなのかな。 右は煮込み野菜とソーセージ。こちらのソーセージは至ってノーマル。
13:40にユッセ城(Chateau d'Usse)着。 ユッセ城と言えば、シャルル・ペロー作の童話「眠れる森の美女」。 彼はここで同作品を執筆、もちろんこの城がお姫様が目覚めた城のモデル。
管理人の間。天井は17世紀にイタリアの騙し絵のテクニックを駆使した大理石模様。 展示されている武器は、19世紀当時の城主が世界一周旅行をした折に持ち帰った物。 暖炉の上に飾られているのが、18世紀トルコのオートマン皇帝時代に使われていた物。 ショーケース内の一番上、象牙や翡翠などで装飾されている剣は、 インドで虎狩りに使われたクタール。右の木製の螺旋階段は19世紀製。
この城の特徴は、各時代の代表的な衣装をまとったマネキンが展示されていること。
大階段は、ヴェルサイユ宮殿(Chateau de Versailles)を受け持った建築家、 フランソワ・マンサールの作品。 壁にはルイ15世の戴冠式や、ルイ18世の肖像画等が飾られています。 階段下には、18世紀の乗り籠が。横に置かれているのは2kgもある、馬車御者用の長靴。 普通の長靴の上に履いたもので、ショックや悪天候から足を守るために使われたそうです。
15世紀に造られた中央ギャラリーには、多数のタペストリーが展示されています。 控えの間と王の間を通って見学コースは終了。
この後は順路に従って進み、眠れる森の美女やカンポス魔女、19世紀の日常生活をマネキンやセットで表現した棟を見学。
城を出て坂を上がってチャペルへ。1520年に建築されたルネサンス様式のこのチャペルは、 修復なしで現在に至っているそうです。聖職者席も16世紀に造られた当時のまま。
ユッセ城を出発したのが15:10。入場料は14EUR、城の前の駐車場は無料でした。 そう言えば今日はここまで、東洋人を見たのはアンボワーズ城の入口近くで見掛けた中国人らしき4人組だけ。
途中で夕食の買い出しを済ませて、イビス・バジェット・ナント・ルゼ(ibis budget Nantes Reze)にチェックインしたのが18:45。 ここはオープンして間もないらしく、建物も室内もとてもきれい。 シャワーの湯量もタップリで、排水もバッチリ。 フランスでレンタカーを使っての旅行なら、イビス・バジェットで十分です。
今日買い物したスーパーマーケットに、何と袋入りの氷(ロックアイス)が売ってた!  フランスで氷を売ってる店に当たったのは、これが初めて。 おかげでサラダやスモークサーモンをツマミに、日本から持参したバーボンをオン・ザ・ロックで飲めました!
本日の走行距離は、ホテルからアンボワーズ城近くの駐車場まで2km、 ユッセまで77km、ホテルまで195km、総走行距離は274km。 途中アンボワーズからユッセまで一部高速道路を利用、料金は2.5EUR、 ユッセからナントまでは殆ど高速道路を走行、料金は15.5EURでした。



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