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再びアヴランシュを通過して、15年ぶりにモン・サン・ミッシェルへ。
草を食む羊をバックに建つ姿、これがモン・サン・ミッシェル最大の見所(理由は後述)。
今日のホテルは、ラ・カゼルヌ(La Caserne)地区内のホテル・ガブリエル(Hotel Gabriel)。
この地区へ入るには、入口に設けられているアクセス制限ゲートに暗証番号を打ち込む必要があります。
このシステムは知っていたので、日本を出発する前にホテルへメールしたけど返信なし(アドレスを間違えていたことに気付いたのは帰国後)。
ゲート近くにいた係員に予約票を見せても、「ホテルへ電話して暗証番号を教えてもらえ」の一点張り。
携帯電話で電話したけど、なぜか繋がらず。
それを話したら、インフォメーションセンターで聞いてくれと言われたので従うことに。
受付嬢に事情を話したら、ホテルへ電話して暗証番号を聞いてくれました。やっさしい!
でもゲートを通過する時に分かったことだけど、実際はシャトルバスが通過した後、
ゲートが閉まるまで数秒間ブランクがあるので、バスに続いて通過すれば問題なしだったかも。(笑)
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ホテル着は15:30。館内は最近改装されたのか、とてもきれいです。
室内は決して広くないけど、シャワー浴びて寝るだけなら十分。
ホテルの入口に置かれている牛のオブジェ(看板?)、なぜ牛なんだろう?
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通路や室内には、アンディ・ウォーホール風の絵が沢山飾られています。
廊下の床は板張りに見えるけど、実は毛足の長いカーペット。
ペンキ塗り立てのお知らせが貼ってあったけど、如何にも翻訳ソフトを使った日本語訳!
日本人宿泊客が多いってことですね。
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早々に観光へ出発。モン・サン・ミッシェル行きシャトルバスの停留所は、ホテルの目の前。
モン・サン・ミッシェルでは現在、堤防道路(1849年築造)の影響により島の周囲が砂洲化しつつある状態を、
かつての「島」に戻す工事が進行中。2015年完成予定で、以前は駐車場となっていた堤防を撤去して橋でつなぎ、
海流により堆積砂を取り除く計画。
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参道の入口にある、ラ・メール・プラール(la Mere Poulard)。
オムレツ(スフレリーヌ)の超有名店だけど、高い割りに味の評判はイマイチ。
日本にも支店があるので、そちらで食べた方が無難。15年前に訪れた時は話の種に食べてみたけど、今回はパス。
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参道の両側には、土産店やレストラン等がぎっしり。看板が個性的。
以前テレビの旅番組で「モン・サン・ミッシェルを訪れる外国人観光客の4割は日本人」って言ってたけど、
これは本当ですね。多分、日本人対外国人の比は、浅草の雷門から浅草寺までの参道と同じくらい。
とてもここがフランスとは思えない人数、中国人や韓国人を圧倒しています!
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急な坂と階段の上って修道院へ、入場料は9EUR。
途中の展望台からは、堤防を取り除いて橋をかける工事の進捗状況も見えました。
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モン・サン・ミッシェルの建築は10世紀にスタートし、13世紀には現在の姿に。
ロマネスクとゴシック様式が混在しています。
頂部には、大天使ミカエルの像。
ミカエルは最後の審判を司る天使で、中世の宗教感覚において非常に重要な位置を占めています。
モン・サン・ミッシェルとは、「聖ミカエルの山」という意味。
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西のテラスから修道院付属教会へ。
モン・サン・ミッシェルは修道院なので、内部は至って質素で地味。
多くの教会に見られる素晴らしいステンドグラスや彫刻等は一切ありません。
もちろん城のような豪華な施設もなし。
先にも書いたように、モン・サン・ミッシェルは近くからその全体の姿を見るのがメインイベントです。
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祈りと瞑想の場でもあるこの回廊は、他の建物につながる通路の役目も果たしています。
この回廊は13世紀初頭に建てられたラ・メルヴェイユと呼ばれる建物の最上階にあり、
ここを通って合同の食事室や厨房、教会、共同寝室、古文書保管室、それと様々な階段へ行くことができます。
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ステンドグラスも小さくて質素。
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合同の食事室を通って階段を下りると、王や貴族たちを迎えた迎賓の間へ出ます。
修道院付属教会のゴシック様式の内陣を支えるために15世紀中頃に作られた柱の礼拝堂を抜け、
円形の天井高9m、修道院付属教会の交差廊の南側の基礎のために建てられた、聖マルタン礼拝堂へ。
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巨大な車輪は、牢獄化していた修道院に幽閉されていた政治犯の食料を引き上げるために、1820年頃に設置されたもの。
更に進むと、聖エティエンヌのチャペル。
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ロマネスク様式の修道院の中心となる南北階段を通って、修道僧の遊歩場へ。
交差リブを持つ円天井という建築様式は、12世紀初めのゴシック芸術の誕生を告げています。
その後、騎士の間と司祭の間を通って、修道院内部の見学コースは終了。
所々に、花崗岩をそのまま建物の基礎に用いている箇所が見られます。
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干潟を歩いている集団がいましたが、専門のガイド付きでないと入れません。
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ホテルへ戻って、今旅行最初にして最後の外食ディナーへ。
この辺りの名物は、塩分をたっぷり含んだ草とコケを食べて育った子羊、プレ・サレ(Pre Sale)。
その羊肉を使った料理で有名な、日本を出発する前に調べておいたレストランへ行きました。
その名もズバリ「Le Pre Sale」。
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