滞在記 第7日目
(2014年5月29日 木曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約143円。
今旅行、最初で最後のホテルでの朝食。ここぞとばかりに、朝からタップリ頂きました。(笑)
8:55にホテルを出発。今日も天気が悪くて残念!  最後にもう一度、モン・サン・ミッシェル(Mont Saint Michel)の雄姿。
今日は今旅行で一番楽しみにしていた日、1944年6月6日に行われた、 連合軍によるノルマンディ半島上陸作戦(ネプチューン作戦。 上陸からパリ解放までの作戦全体の正式名称は、オーバーロード作戦)ゆかりの地を巡ります。
10:25、最初の目的地サント・メール・エグリーズ(Saint Mere Eglise)に到着。 町の中心にある教会に、パラシュートが引っ掛かって宙づりになっている兵士の人形が。 これはジョン・スティール2等兵。 彼はドイツ軍の背後から連合軍を援護するために落下傘部隊の一員として降下、 しかし塔に引っ掛かって身動きが取れなくなってしまいました。 彼に気付いたドイツ兵に足を撃たれたけど、とっさに死んだフリをしたおかげで命拾い。 このシーンは、映画「史上最大の作戦(原題:The Longest Day)」にも登場、全て実話です。
内部は、ごく普通の田舎の教会って感じ。
教会前の広場で、マルシェが開かれてました。 新鮮な野菜や魚介類の他に美味しそうな食べ物も売ってたけど、 こういう日に限って、ホテルの朝食をたらふく食べたから腹が減ってないんですよね〜。 チーズが安くて超旨そうだけど、生なので土産で持ち帰れないのが残念。
教会に隣接して建つ空挺部隊博物館(Airborne museum)、入場しませんでした。
11:05に次の目的地へ出発、駐車料金は2EUR。
走ること20分ほどでユタ・ビーチ(Utah Beach)に到着。 ユタ・ビーチはオーバーロード作戦における最初の攻撃「ネプチューン作戦」で、5つの上陸地点の1つとなった海岸の連合国側のコードネーム。 上陸地点のうち最も西側に位置しています。
ここは上陸用舟艇に余裕が出たことから、急遽上陸地点に追加されました。 予定地点より南に流されたことが、結果的に守りの薄い場所に上陸することになったという幸運にも恵まれ、 兵士23000人と1700台の車両が上陸。最も楽な上陸地点となりました。
次にやって来たのがオック岬(Pointe du Hoc)。 爆撃のクレーターが、今も無数に残っています。人と比べると、その大きさが良く分かりますね。 これらのクレーターは、上陸した兵士が身を隠す場所にもなったそうです。
特徴的な形の岩は,オック岬の最先端。 この高さが30mもある崖をよじ登って上陸するシーンは、映画「史上最大の作戦」にも登場します。
ドイツ軍が使用していたバンカーが、今も多数残されています。 左の2つは155mmカノン砲用バンカー、右の2つは20mm高射機関砲の台座だと思われます。
空爆で半壊したバンカーもあるけど、殆どが原型を留めています。 岬には上陸部隊の功績を称える記念碑、他に当時の写真も展示されていました。
外側から見たバンカーと、内側から英仏海峡を見たところ。 映画「史上最大の作戦」の中で、このバンカーから攻撃してくるドイツ兵に対して、 上陸部隊が手榴弾で応戦するシーンがあります。
オック岬から車で約20分、やって来たのがコルヴィル米軍戦没者墓地(Cimetiere Americain de Colleville sur Mer)。 映画「プライベート・ライアン(原題:Saving Private Ryan)」の冒頭とエンディングシーンが撮影されたのがここ。 映画は年老いたライアン2等兵(プライベートは2等兵という意味)が、家族と共にこの道を歩いて墓地へ向かう場面から始まります。 右はエンディングで映し出された星条旗。
眼下に広がるオマハビーチ(Omaha Beach)は、ネプチューン作戦最大の激戦地。 連合軍側のミスも重なり、犠牲は死者3000、負傷者は40000人。 映画「プライベート・ライアン」の冒頭、映画史に残る戦闘シーンの舞台となったのがここ。 ちなみに映画の撮影はここではなく(歴史保護区に指定されていて、大規模な撮影は禁止されているらしい)、 アイルランドの似た地形の海岸で行われました。
モニュメントの中にある作戦の概略図。
反対側には、日本に対する反撃の経過図。
無数に並ぶ十字架、その数は9000以上。
ダビデの星はユダヤ教徒でしょうか。 墓には名前の他に出身地や戦死日が刻まれていますが、Dデイ当日に戦死した人の墓が一番多かったような。 見学時間は1時間20分ほどでした。
次の目的地へ向かう途中、屋台のような店でフリット(フレンチフライ)@3EURの遅めの昼食。
本日最後の目的地、アロマンシュ・レ・バン(Arromanches-les-Bains)に到着。 沖と海岸には、上陸作戦で使用された人工港を造るためのコンクリート塊(後年になって嵐で損壊)が多数残されています。 アロマンシュ上陸博物館「The D-Day Museum in Arromanches」に入ってみました。 入場料は7.9EUR。
最初に記録フィルムを観て、その後に展示物を見学。
本日の宿イビス・バジェット・カーン・ノール・メモリアル(ibis budget Caen Nord Memorial)には18:00着。 途中で今回2度目の給油。40Lで61.56EURだったので、1.539EUR/L。
本日の走行距離は、ホテルからサント・メール・エグリーズまで139km、ユタ・ビーチまで13km、 オック岬まで42km、コルヴィル米軍戦没者墓地まで15km、 アロマンシュ・レ・バンまで21km、ホテルまで33km、総走行距離は263km。



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