滞在記 第10日目
(2015年5月20日 土曜日)


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注) 1EUR=約138円。
今日はゴッドファーザー(The Godfather)のロケ地ツアー。 朝食を済ませて8:00前にロビーへ行ったら、既にガイドさんが待っていてくれました。 早速メルセデスEクラスに乗って出発です。
最初にやって来たのが、市民公園(Villa Comunale)から見えたタオルミーナ(Taormina)駅。 ここはPart3の中で、ダイアン・キートン(Diane Keaton)演じるケイが、息子アンソニーが主役を務めるオペラを観るためにシチリアを訪れた際に降り立つ、バゲーリア(Bagheria)駅として登場。 ちなみに、バゲーリアはパレルモ(Palermo)近郊に実在する地名。
映画のシーン。 柱の形と、色は変わってるけど駅員用の小屋が当時のまま。
次にやって来たのが、今回の旅行でσ(^^)が一番行きたいと思っていたデリ・スキアヴィ城。 ここはPart1〜3の全てに、ドン・トマジーノの屋敷として登場します。 その中でも特に印象的なのが、Part1でアポローニャが爆死するシーン。 ニューヨークで麻薬の売人と悪徳警官を射殺したマイケルがシチリアへ逃亡。 そこで一目惚れしたアポローニャと結婚して、ここで新婚生活をスタート。 しかしここが潜伏先だと対立するファミリーに知られ、マイケルに魔の手が。
危険と判断したマイケルは、しばらくアポローニャを実家へ帰すことに。2階の窓からファブリッチオ(2人いる用心棒の1人)に、車を用意するよう命じ、支度を終えて階段から下りてきます。
階段の奥、離れ1階のキッチンへ行くと、カロ(もう1人の用心棒)が食事をしていたので「ファブリッチオはどこだ?」と訊くと「車を用意してる」という返答。 外へ出て通用口を見ると、出口にファブリッチオの姿が。 マイケルに「どこへ行くんだ?」と訊かれると、逃げるように門を出て行きます。 その様子を見たマイケルは咄嗟にアポローニャに向かって「エンジンかけるな!」と大声で叫びますが時すでに遅し。 車に仕掛けられた爆弾で、アポローニャは爆死してしまいます。
映画のシーン。2階から車を用意するよう命じて、支度を終えて階段を下りてくるシーン。
カロと話して食堂を出ると、通用口からファブリッチオが逃げるように立ち去ります。 その直後に車が爆発するシーン。
その他。
Part2で、両親と兄を殺されたビトーが、復讐のためにシチリアへ戻って来た時に、ここを訪れるシーン。 若き日のビトー・コルレオーネをロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)が好演。
Part3で、アンディ・ガルシア(Andy Garcia)演じるヴィンセントを伴ってやって来るシーンと、マイケル最期のシーン。
外から見た通用口。まだ車がない時代は、ここが正面入口だったそうです。 人と馬車が出入りするだけなら、この幅で十分だったんですね。 通用口から見るデリ・スキアヴィ城。 ちなみに通用口は一般道に面していますが、門には黒い覆いが掛けられているため、門を閉めると城の姿は全く見えません。 現在の正門からは城の正面が見えますが、門は私有地の奥に位置するため入れません。
左:城から見えるエトナ山(Etna)。 映画ではここはコルレオーネ村という設定なので、エトナ山は一切映りません。
中:敷地内にあるプライベートチャペル。ここで結婚式を挙げて、庭で披露宴を催すことも可能ですが、使用料はかなり高額だそうです。
右:城の地下には、歴史的にも重要な絵画が沢山飾られています。
2階の居間へ案内されて、コーヒーとお菓子を御馳走になりました。 この隣の部屋で、Part3に登場する、マイケルとケイが食事をするシーンが撮影されたそうです。 その後、例のバルコニーから顔を出して下から写真を撮ったり、ここが紹介された様々な雑誌や書籍を見たり。
Part3撮影時の、フランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola)監督と出演者を収めたプライベート写真。
部屋の片隅に置かれた、箱詰めのワイン。 コッポラ監督が所有するワイナリーで作られたワインだそうです。 コッポラ監督から送られた? それとも購入した物? そこまでは訊きませんでした。 見学時間は約1時間。オーナーの元男爵はとても気さくな人で、とても楽しい時間でした!
続いてやって来たのが、モッタ・カマストラ(Motta Camastra)の村を見上げる展望台と、その近郊。 ここはPart1で、マイケルがシチリアへ逃亡した冒頭のシーンに登場。
映画のシーン。
左:コルレオーネ村まで車で送るというドン・トマジーノの申し出を断り、歩いて行くと言うシーン。
中:用心棒と3人で歩いている時、アメリカ軍のMPを乗せたジープと遭遇するシーン。
右:用心棒が指差しながら、「あれがコルレオーネ村だ」と言われて見上げたシーン。
アルカンターラ峡谷(Rive dell'Alcantara)。 ここはPart2の冒頭、地元のドンに殺されたビトーの父親の、葬儀のシーンが撮影された場所。 ここで兄も殺され、後に母親も殺されたビトーは逃げるようにニューヨークへ移民。 そこで雑貨屋の下働きから始まり、最終的には暗黒街の頂点に。
映画のシーン。 地面や堤防は生い茂った草木に隠されているけど、背後の村と山の稜線で、ここが間違いなくロケ地だと分かります。
サヴォカ(Savoca)へ移動。 昨日走った、途中で崖崩れのため通行止めになっていたのは裏道。 大型バスも通れる道を走って、すんなり到着です。 昨日訪れたバール・ヴィテッリ(Bar Vitelli)から村を見上げると、マイケルとアポローニャが結婚式を挙げた教会が見えます。
徒歩で坂を上って、サン・ニコロ教会(Chiesa di San Nicolo)に到着。 映画では映らないけど内部はこんな感じ、とてもシンプルです。 真ん中の写真が、映画のシーンに近いかな。
映画のシーン。
最後にやって来たのがフォルツァ・ダグロ(Forza d'Agro')。 ここはPart2の冒頭シーンが撮影された場所。 ビトーを連れた母親が地元のドンの屋敷へ行き、「この子(ビトー)だけは助けて下さい」と懇願するも、ドンは拒否。 一瞬の隙を見てドンにナイフを突き付けた母親、その隙にビトーは逃げるけど、母親も射殺されてしまいます。
映画のシーン。
ドンの手下が「ビトーを匿っている者は名乗り出ろ!」と言いながら村を回るシーンで、手下が下りてくる階段。 ビトーはこの後、村人に助けられてニューヨークへ渡りますが、ビトーがロバの荷台に乗せられたシーンが撮影されたのが、上の右の写真。 今は家が建てられたため、当時の面影はなし。
サンティッシマ・アヌンツィアータ・マドレ教会(Chiesa Santissima Annunziata madre)。 ここはコルレオーネ村の教会として、Part1〜3の全てに登場。 その中でも一番印象深いのは、Part2でビトーがロバの荷台に隠れて、探し回る手下の前を横切るシーンかな。
映画のシーン。
左:ビトーを荷台に乗せたロバが、手下の前を通って左奥の道へ歩き去るシーン。
右:ドンとその手下を殺害し、復讐を遂げた若き日のビトーが教会を訪れたシーン。
この3カ所は、全てPart3のロケ地。 マイケルがケイに「親父の実家だ」と紹介するシーン。 ケイが自転車に乗った神父から、追い越しざまに花束を渡されるシーン。 サンティッシマ・トリニタ教会(Chiesa Santissima Trinita)では、祭りの人形劇のシーンが撮影されました。
映画のシーン。
フォルツァ・ダグロは標高420mに位置する、パノラマが素晴らしい村。 村の一番高い場所には、16世紀に築かれた城塞が今も残っています。 北を見ると、メッシーナ(Messina)までの海岸線とイタリア半島が一望でき、先ほど訪れたサヴォカも見えます。
これにてツアーは終了。ホテル近くのメッシーナ門(Porta Messina)に着いたのが14時。 近くの有名店でジェラート食べてからホテルへ。 出発前にチェックアウトは済ませておいたので、預けておいた荷物を受け取って出発。2泊で144EUR、駐車場が20EUR、市税が1人1泊1EURで、計168EURでした。


14:30にホテルを出発。 ガソリンを満タンにしなくていいオプションを選択したので、明日空港でレンタカーを返す時は、出来るだけタンクが空に近い方がお得。 ということで、小刻みに給油することに。とりあえず10EUR分(6.02L)給油してアウトストラーダへ。 メッシーナまでの高速料金は2EUR。昨日同じ区間を走った時は3.5EURだったんだけど、今日は休日割引き?
途中で給油しようと思っていたけど、走れども走れどもサービスエリアが全くない! 目盛りが0になってしまったので、仕方なく一旦アウトストラーダを下りて20EUR分(10.8L)給油してから再びアウトストラーダへ。


17:30前にチェファル(Cefalu)着。 カターニア(Catania)での失敗を踏まえて、翌日出発までの駐車チケットを購入。 ガイドブックに「内部見学は18:00まで」と書かれていたので、急いでカテドラーレ(Cattedrale)へ。 ノルマン時代の外観と、内部中央のビザンチン時代のモザイクが圧巻。 ちょうど結婚式を挙げているカップルがいました。
ここからチェファルの町並みと海が見渡せる、高台にあるディアナ神殿(Tempio di Diana)へ行こうと思っていたけど、カミさんの旅疲れのためキャンセル。 今回は前半パレルモ(Palermo)で連泊したけど、次回からは疲れが出る後半に連泊を持ってきて、まだ元気がある前半に移動日を設けるよう要計画です。
メインストリートのルッジェロ大通り(Corso Ruggero)を歩いてガリバルディ広場(Piazza Garibaldi)を抜け、本日の宿「B&B Naif」へ。
部屋は広くて、洗面所も含めてきれい。 それだけではなく共用のリビングとキッチンがあり、どちらも宿泊者なら自由に使えます。 キッチンには調理器具や食器、冷蔵庫等が揃っているので、長期滞在者向きのB&Bです。 支払いは現金のみ。予約客のチェックインが終わると、係員は帰ってしまいます。 翌日も係員は来ず、渡された鍵を室内に置いて、そのままチェックアウトするシステム。
近くのコンビニでプロセッコ(Prosecco。ヴェネト州で生産されるブドウを主に使用した白発泡ワイン)@8EURとレモンビール@1.5EURを買って、ピッツェリアで買い出し。 ピザやサラダ他で、計19.5EUR。 今日は他に宿泊客がいなかったので、↑のキッチンで食べました。
本日の走行距離は、チェファルまで222km。高速料金は、途中間違えて予定外のICで下りちゃったのと、給油のために下りたのも含めて11.7EUR。 もしチェファルまで一度もアウトストラーダを下りずに走ったら、10EURくらいだったかな?



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