滞在記 第2日目
(2015年5月22日 金曜日)


※写真をクリックすると拡大されますが、スクリプトが無効だと拡大されません。
画面上部や下部にセキュリティの警告が表示された場合は、
ブロックされているコンテンツを許可→アクティブコンテンツを実行して下さい。


出来るだけ画面を大きくして見てね〜 (=^▽^=)ノ

注) 1EUR=約138円。
朝起きて何気なくテレビ点けたら、セーラームーンやってました。σ(^^)がシャワー浴びてる時にカミさんがチャンネル変えたら、アウトレージ・ビヨンドやってたそうです。 フランスだけではなく、イタリアでも日本のアニメや北野武監督作品は人気があるのかな?
B&B入口。看板に書かれている「1°PIANO」は、「1st Floor」のイタリア語。 ヨーロッパでは日本の1階は0階なので、「1°PIANO」は2階。 アパートの広〜い1室(7LDKくらい)がB&Bに改築されています。
朝食。温かい物はないけど、メニューは日替わりで結構充実してます。
8:00から朝食、8:45にB&Bを出発。 まずはタバッキ(Tabacchi)でバスチケットを購入、1枚1.4EUR。パレルモのバスは区間に関係なく同一料金。 チケットは1回券ではなく90分間有効なので、時間内なら何回乗り下りしてもOK。
今日はノルマン王宮と旧市街(Palazzo del Normanni e citta Vecchia)へ。 歩いてローマ通り(Via Roma)を南下してヴィットリオ・エマヌエーレ通り(Via Vittorio Emanuele)を右折、まず向かったのがクアットロ・カンティ(Quattoro Canti)。
広場に面した4つの建物の角が均等に弧を描くように丸く切り取られた形になっていて、各断面に3段ずつの装飾が施されています。 一番下が四季を表現した噴水、2段目が歴代スペイン総督、3段目に町の守護聖女。一番上は紋章?
そのすぐそば、プレトーリア広場(Piazza Pretoria)の中央にあるプレトーリアの噴水。 もとはフィレンツェのある屋敷のために製作されたものが、1570年代にここへ移築されたそうです。
ベッリーニ広場(Piazza Bellini)は、プレトーリア広場の南に隣接する小さな広場。 そこに面して建つ、マルトラーナ教会(Martorana/Santa Maria dell'Ammiraglio)とサン・カタルド教会(San Cataldo)。
まずはマルトラーナ教会から見学。 ところが入口に係の女性が立っていて、中に入れてくれません。 イタリア語しか話さないので何と言ってるのか全く分からないけど、寄付しないと入れないと言ってる?  入口にある募金箱に金を入れるだけならそうするけど、何やら用紙に記入して金を渡さなければならないみたい。 面倒臭いので、写真1枚撮って撤収。他にも我々と同じく、諦めて帰る外国人観光客が沢山いました。
隣のサン・カタルド教会へ、入館料は2.5EUR。 マルトラーナ教会も金が欲しいなら、あんな面倒臭いことしないで入館料制にすればいいのに。
ノルマン時代(1160年頃)に建てられた、3つの赤い丸屋根が特徴の小さな教会。 パレルモを代表するアラブ・ノルマン様式の建築物。 内部の床のモザイクは当時のまま。
ドームが黄色と緑のマヨルカ焼で装飾された、サン・ジュゼッペ・ディ・テアティーニ教会(Chiesa di San Giuseppe dei Teatini)。 パレルモのバロック建築を代表する建物の1つ。 中央身廊部分の天井は、第二次大戦の空爆で殆ど焼け落ちてしまったけど、戦後写真を元に復元したそうです。
内部もバロック様式で豪華に装飾されています。
パレルモの代表的建築物、カテドラーレ(Cattedrale)。 創建は1184年のシチリア・ノルマン様式。 しかし以降の長い外国支配の中で様々な建築様式が複合、イスラム色の強い建物に。 中央のドームは18世紀後半に建設されたもの。
内部は思っていたよりシンプル。
Indipendenza-Palazzo Reale停留所からバスに乗ってカプチン派のカタコンべ(Catacombe dei Cappuccini)へ向かうことに。 先程タバッキで買ったバスチケットを車内の自動改札機に入れても反応なし。 そうしたら運転手からボールペンを渡され、「??」と思っていたら、乗客の1人が「切符に時間を記入するんだよ」って教えてくれました。何ともアナログ。(笑)
後ろの方へ移動してドアの近くに立っていたら、正面にいたオジサンが「カタコンペへ行くのか?」と訊いてきたので「そうだ」と答えると、カタコンペが奥に見える交差点に差しかかった所で「ここを曲がるんだぞ」って教えてくれました。 この間、英語は一切なかったけど十分に伝わりました! 次のPitre'-Pindemonte停留所で下車。
約8000の遺体が安置されている地下墓地。 現在は禁止されているけど、19世紀まで故人をミイラにして安置する風習がありました。 内臓を全て取り出し、1年ほど密封に近い状態で乾燥室に置き、最後に酢で洗って内臓の空洞部分に藁を詰め服を着せるという手法が一般的だったそうです。 最も有名なのが、2歳で亡くなったロザリア・ロンバルド(Rosalia Lombardo)のミイラ。 「世界で一番美しいミイラ」と言われています(本当は撮影禁止です)。
バスでIndipendenza - Palazzo Reale停留所まで戻って、パラティーナ礼拝堂(Cappella Palatina)へ。 ノルマン王宮の2階に設けられたアラブ・ノルマン様式の礼拝堂。 中庭に面して左側の壁面に施されたモザイク画。凄い!
アップで見ると、細かな装飾が良く分かります。
内部は大理石のアーチにモザイク画がちりばめられた豪華な空間。 今まで世界中の教会や礼拝堂を見てきたけど、ここが一番かも! モザイク画が描かれたのは12世紀。
某ガイドブックに「歴史的価値から言ってもその豪華さからしても、パレルモ観光のハイライト」と書かれていたけど、まさにその通り。
礼拝堂を出て3階へ上がると、そこが王の間と議会堂。内部は撮影禁止。
1階へ戻って特別展を見学したけど、世界的には無名な画家の展示会だったので、サッと見て終わり。 何と入口で買ったフルチケット12EURの内、3.5EUR分がこの特別展の入場料。2人で7EUR損した!
ノルマン王宮を出てすぐ、南側の旧市街入口に位置するサン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会(San Giovanni degli Eremiti)。 典型的なアラブ・ノルマン様式の教会で、5つの赤い丸屋根が特徴。 入場料は6EUR。
隣接する中庭にある、13世紀に造られた回廊。
この教会には入らなくてもよかったかな。6EUR分の価値なし。
歩いてパッラロ市場(Mercato Ballaro)へ。 新鮮なマグロ売ってました。どの店もだいたい1kgで12EUR。 現地の人は生では食べないそうですが、刺身で食べてみたかった!
市場で軽く何か食べようと思っていたけど、レストランはあれどもファストフードはなし。 そこで夕食で行こうと思っていた、アンティカ・フォカッチェリア・サン・フランチェスコ(Antica Focacceria San Francesco)まで歩くことに。 中途半端な時間だったせいか店内はガラガラだったけど、食事時はいつも満員になるパレルモで知らない人はいない超有名店。
ここの名物は「モツバーガー」、原料は脾臓(ひぞう)です。 パンを半分に切って、脾臓の煮込みを「これでもかっ!」ってほど入れて、リコッタチーズを挟んで完成。 モツは・・・って人には、チーズだけバーガーもあり。 値段はどちらも2.5EUR。味は悪くなかったけど、一昨年フィレンツェの市場で食べたバーガーの方が上。 飲み物はビールが3.5EUR、生絞りオレンジジュースが2.5EURでした。
正面に建つサン・フランチェスコ・ダッシジ教会(San Francesco d'Assisi)で結婚式やってました。 店を出た時、ちょうどマセラッティのオープンカーに乗った花嫁登場。 写真では分からないけど、かなりのおデブちゃんでした。(笑)
この後ジェズ教会(Chiesa del Gesu)へ行ったけど、そちらでも結婚式が執り行われていて入れませんでした。
明日レンタカーを借りるユーロップカー(Europecar)の営業所は、住所で検索するとNotarbartolo駅近くの雑居ビル1階ってことになってるけど、Googleのストリートビューで見ると、それらしい事務所はなし。 そこで念のため確かめに行くことに。 ローマ通りのRoma-Palazzo Ganci停留所から102番のバスに乗ってNotarbartolo-Petrarca停留所で下車。 やっぱりそれらしい事務所はなかったので駅まで行ったら、構内に営業所を発見! ついでに明日の予約が入っていることも係員に確認。予め調べに来て正解でした。
帰りはポリテアーマ劇場(Teatro Politeama)近くのバス停で下車。
初日から無理せず、今日の観光はここまで。 それほど腹も減ってないので、B&B近くの店でミートソースとチーズ入りのアランチーニ(arancini。シチリアとナポリ名物のライスコロッケ)を購入。1つ2.5EUR、ボリュームもあって旨い! カミさんはピスタチアを使ったお菓子を購入。
おまけ。
パレルモ(Palermo)には、日本のような敷地駐車場や地下・立体駐車場は殆どなく、路上駐車が基本。 白線枠は無料、青線枠は有料(他にも黄線枠もあるけど詳細は不明)で、青線枠の駐車スペース近くには、このような看板が立ってます。「乗用車と商用車と小型トラックは駐車可。8:00〜14:00までと16:00〜20:00までが有料で、料金は0.75EUR/1h。月極め料金を払ってP3のシールを貼った車も駐車可」という意味。 チケットは自販機とタバッキで買えますが、取り扱っていないタバッキもあり。



滞在記 第3日目へ進む