滞在記 第3日目
(2015年5月23日 土曜日)


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注) 1EUR=約138円。
朝食。シチリア産のハムやサラミが超美味!
8:30に出発して、歩いてPoliteama-Turati停留所へ。 パレルモのバスは、メインストリートを走る101番以外、本数は多くありません。20分ほど待って、ようやく475番のバスに乗車。ところが目的地のDante-Villa Malfitano停留所の前で「次停まります」ボタンを押したのに、壊れていて通過! 次の停留所で下りて引き返す破目に。
ここヴィッラ・マルフィターノ(Villa Malfitano)は、映画「ゴッドファーザー・パート3(The Godfather Part3)」で、コルレオーネ・ファミリーのパレルモ滞在場所として登場。
マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)をはじめとするコルレオーネ・ファミリーを乗せた車が奥から登場、玄関前に降り立つシーンが撮影されました。 個人的には「オイラ疲れちゃったんだよな〜」と言いながら寝ているかのようなライオン像が可愛くて好き。(笑)
映画のシーン。
Camporeale-Gili停留所から122番のバスに乗ってPiazza Verdi停留所で下車。 次にやって来たのがマッシモ劇場(Teatro Massimo)。 パリ、ウィーンに次いで、ヨーロッパで3番目に大きなオペラ座。
映画「ゴッドファーザー・パート3」のラストシーンが撮影されたのがここ。 マイケル・コルレオーネを狙った暗殺者の銃弾が逸れて、娘に命中してしまいます。
映画のシーン。
ローマ通り(Via Roma)。 パレルモ中央駅(Stazione Palermo Centrale)から真っ直ぐ北へ向かう、パレルモのメインストリート。 今回泊まったB&Bも、ローマ通りのすぐ近く。ちなみにB&Bからローマ通りの最寄りのバス停(Roma-Belmonte)までは、徒歩1分。
ローマ通りから東へ歩いてすぐ、ロザリオ・イン・サンタ・チータ祈祷堂(Oratorio del Rosario in Santa Cita)。ローマ通りから入ると入口が背面になるので、一度通り過ぎてしまいました。
内部はスタッコ彫刻で名高い、パレルモ出身のジャコモ・セルポッタの作品群。 最も有名なのが、入口背面の「レバントの海戦」。 金色の蛇(セルペンダ)は、セルポッタが名字にちなんで使ったサイン。
ローマ通りに戻って南へ歩いてすぐ左側に建つサン・ドメニコ教会(San Domenico)。 外観はバロック様式で、内部は三廊式。
サン・ドメニコ教会のすぐ裏にある、ロザリオ・イン・サン・ドメニコ祈祷堂(Oratorio del Rosario in S.Domenico)。 こちらも内部の装飾はジャコモ・セルポッタの作品。 入場料は、先ほどのロザリオ・イン・サンタ・チータ祈祷堂と共通券で5EUR。
サン・ドメニコ広場(Piazza San Domenico)から南へ延びる路地一帯がヴッチリア市場(Mercato della Vucciria)。 日本でもお馴染みのボラのカラスミの他に、マグロのカラスミも売ってました。
サン・ドメニコ広場に面したジェラテリアで、ブリオッシュ・コン・ジェラート食べました。 パンにジェラートを挟んで食べる、シチリアのスイーツ。 食欲がなくなる暑い夏でも、これなら食べられますね!


11:30になったのでレンタカー事務所へ向かうことに。ところが102番のバスが来たのは30分以上経ってから。 ちょっと焦ったけど、12:10に営業所に到着。
任意保険も事前にネットで申し込んでおいたのでスムース。 最後に「返却時にガソリンを満タンにしなくてもいいオプションがあります。料金は65.83EURなので、40で割ると1.65EUR/L。これは市場価格とほぼ同じなのでお得なサービスです」と言われました。 確かにここへ来る前にスタンドの看板を見たら、1.637EUR/Lと書かれていたので間違いなさそう。 「÷40」は、借りる車の満タン容量ってことかな。 パレルモ空港の敷地内にはガソリンスタンドがないって話を聞いたことがあるし、返却日(そのまま帰国する日)にバタバタするのも嫌なので、このオプションを利用することに。
手続きは20分ほどで終了。「まだ新しくていい車ですよ」って言われた車は、走行距離1700kmの新車同様のフィアット・パンダでした。


最初にやって来たのがダメリオ通り(Via D'Amelio)。1992年7月19日、犯罪組織撲滅に向けて活動していたパオロ・ボルセリーノ(Paolo Borsellino)判事が、5名の護衛警官とともに爆殺されたのがここ。 電話の盗聴でボルセリーノが母親宅を訪ねることを予め察知したマフィアは、大量の爆薬を積んだ車を用意。 母親が住むマンションのブザーを押すと爆発する仕掛けになっていたと言われています。 爆薬を積んだ車が停められていたのが、この木が植えられた場所。
ここは集合住宅前の、車が50台は置ける広い駐車場。なのになぜか、パトカーが1台停まっているだけ。 最初は駐車場に車を入れると警官に怒られるのかなと思ったけど、そんなことはありませんでした。
車を走らせてやって来たのがモンレアーレ(Monreale)。 まずは見晴らし台(Belvedere)と回廊付き中庭(Chiostro Monreale di S.M.La Nuova)へ。
ドゥオーモの横にある神秘的な228本の円柱が組まれた回廊。
円柱の上部には、それぞれ異なった模様やモザイクがはめ込まれています。入場料は6EUR。
モンレアーレ大聖堂(Duomo di Monreale)。1174年にグリエルモ2世の命により建設が開始され、1182年に完成した。 代表的なノルマン建築様式で、イタリアの保護文化財建造物に指定されています。 外観の一部が修復中だったのが残念。
内部のモザイクも凄い! 某ガイドブックには入場料1.5EURとありましたが、無料で入れました。
この辺りで見かける代表的な土産物店。陶器の製品が沢山売られています。 首から3本足が生えているのは、シチリア島の3つの岬を意味する「トリナクリア」。 シチリアのシンボル、3本の足を持つメデューサです。 陶製品の他に、マグネットも沢山売られてました。
予定より早く見終えたので、明日行こうと思っていたマリーナ広場・ガリバルディ庭園(Piazza Marina/Giardino Garibaldi)へ。 着いてみたら普通の公園で、特に見る所がなかったので、駐車場に隣接するミルト宮(Palazzo Mirto)へ。 入場料は6EUR。
シチリアでも有数の貴族、ノルマン騎士の血を引くフィランジェリ家が1982年まで住み続けた屋敷。 内部には、実際に使われていた家具や調度品がそのまま残されています。 ある時期に上流階級に中国風装飾が流行、ここにもその名残があります。
B&Bへ戻ってちょっと休憩して、18:30に車で出発。 夕食はパレルモ(Palermo)郊外、スフェッラカヴァッロ(sferracavallo)にある有名店、トラットリア・イル・デルフィーノ(Trattoria Il Delfino)へ。ここは今回の旅行で唯一、日本からメールで予約を入れました。30分くらいで着くと思っていたけど、実際は渋滞で1時間近くかかりました。
ここは注文なしの定食メニュー方式。 席に着くと、まずウェイターがフルボトルの白ワインとミネラルウォーター、パンを持ってきます。
まず前菜が8種類運ばれてきます。 写真の7種類の他に、イカリングが来ました。
続いてパスタが3種類。
続いてメインが2種類と、最後にレモンシャーベット。
これで1人29EUR(ちょっと前までは27EURだったらしい)。 お腹パンパン! でも確かにお得感はあるけど、味は普通。 それと次々に料理が運ばれてくるので、ゆっくりディナーを楽しみたいって人には不向き。


B&B近くの駐車場へ戻ったら、どこも車でいっぱい。 駐車スペースを探し求める車でごった返してました。 どうやらこの辺りには美味しいレストランが沢山あって、週末になると大勢の人が繰り出すようです。 さてどうしようかと思っていたら、黒人の兄ちゃんに空スペースに誘導されて、あっさり停めることができました。 どうやら交通整理をしてチップを稼いでいるようなので、2EUR渡しました。 でも、もし彼がいなかったらそう簡単に駐車スペースが見つかったとは思えないので、2EURで済んだなら安かったかも。
本日の走行距離は66km。



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