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パレルモ市内の交通事情はメチャクチャです。
シチリア人でも「パレルモ市内では運転したくない」とか、「パレルモはクレイジーだ」と口を揃えて言うほど。
ちょっとでも隙間があれば強引に割り込む、相手に譲ろうなんて気は全くなし、信号で止まった先頭の車が信号が青に変わって1秒以内に発進しないとクラクションの嵐、写真のような二重駐車も当たり前、バス停にだって平気で駐車します。
一番酷いのが、車線を守ろうという気が全くないこと。右左折車線から直進、直進車線から右左折なんて当たり前。
もっと酷いのになると、日本で例えるなら右折車線付きの片側3車線道路で、一番左車線の先頭の車が信号が青に変わった瞬間に交差点を横切り、強引に右折するという日本では到底考えられない輩もいます。おまけに、ウィンカーなんて誰も出しません! 色んな国で運転したけど、マナーの悪さは断トツ1位。
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パレルモから南へ50kmに位置するコルレオーネ村(Corleone)。
言うまでもなく、映画「ゴッドファーザー(The Godfather)」に登場するコルレオーネ・ファミリーは、この村の名前が由来。
映画はフィクションだけど、実際に州都パレルモの裏社会を牛耳っていたのが、この村の出身者で構成された「コルレオーネ派(日本流に言えば「コルレオーネ組」ってところかな)」。
シチリアマフィアの影の将軍と言われたルチアーノ・リッジョ(Luciano Liggio)や、ジョヴァンニ・ファルコーネ(Giovanni Falcone)とパオロ・ボルセリーノ(Paolo Borsellino)を暗殺したサルヴァトーレ・トト・リイナ(Salvatore"TOTO" Riina)は、この村の出身。
写真撮ってたら、我々以外にもバイカーの集団や車が停まって、同じく記念撮影してました。
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更に車を走らせ、14:00にアグリジェント(Agrigento)の神殿の谷(Valle dei Templi)に到着。
入場料は10EUR。
東側の駐車場に車を停めたので、まずジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿(Tempio di Giunone Lacinia)から。
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紀元前460年〜440年にカルタゴの侵攻により炎上、更に中世の地震により倒壊。現在は25本の柱とアーキトレーヴ(柱の上の横材)の一部が残っています。
数トンはあると思われるこの横材、どうやって持ち上げたのかな?
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大きく開けた丘の上に建つコンコルディア神殿(Tempio della Concordia)。
コンコルディアとは、和解・平和を象徴するローマ神話の女神。
この名は、神殿付近から発見された石碑の断片に由来するけど、直接は無関係らしいです。
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6世紀末の初期キリスト教時代に、聖ペテロ・パウロ教会として転用されたため、高い保存状態が保たれました。
円柱はドーリア式。
円柱には鮮やかな色の漆喰が塗られていたそうですが、それを除けばどの角度から見ても、屋根以外はほぼ完成時のままって感じです。
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エルコレ(ヘラクレス神殿(Tempio di Ercole)。
ドーリア式神殿の中では最も古く、紀元前520年の建造。
ファサードに6本、側面に15本の円柱が並んでいたけど、地震により倒壊。1924年にイギリス人考古学者が、現在の姿に復元。
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ジョーヴェ・オリンピコ(ジュピター)神殿(Tempio di Giove Olimpico)。
建設が始まったのは紀元前480年から470年、しかし406年頃にカルタゴによって破壊され、その後地震により倒壊。
神殿を支える柱の一部と考えられている、高さ7.75mの人像柱が横たわっています。
左は近年発掘された本物で、右はレプリカ。
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神殿の角の部分のみが残る、ディオスクロイ(カストール・ポルックス神殿(Tempio dei Dioscuri/di Castore e polluce)。
こちらもカルタゴによって破壊され、その後の地震で倒壊。1832年に周辺の破片を組み立てて復元され今の姿に。
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他にも破壊・倒壊した神殿跡が沢山あります。
見学時間は2時間強。
当日は日差しは強かったけど風が吹いていたので何とか耐えられたけど、場内には日陰が殆どないので、夏に行くと地獄かも。
駐車料金は3EUR、多分1EUR/1h。
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