滞在記 第5日目
(2015年5月25日 月曜日)


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注) 1EUR=約138円。
昨晩飲んだ白ワイン、シチリア産です。
朝食。パンとジュースとコーヒー、それにヨーグルトや果物類。 ホテルの1階は、広いレストランです。 観光バスに乗ってやって来る団体客で、昼時は賑わうのかな? 昨日の宿泊客は、我々ともう1〜2組。
ホテル外観。敷地内には広〜い無料駐車場があるので、特にレンタカーを使った旅行者にオススメ。 例えホテルが満室になっても、駐車場が満車になることはなさそう。
宿泊費は1泊60EUR、白ワインが10EURでミネラルウォーターとジュースが各2EUR、計74EUR支払いました。
これが今回借りたフィアット・パンダ。 室内は広々していて走りも快適。 大型スーツケースは1つしか入らないけど、横と奥にもう少しだけ荷物が積めます。 ハッチバックを閉めるとトランクルームは全く見えなくなるので、セキュリティ的にも◎。
8:45にホテルを出発して、カサーレの古代ローマの別荘(Villa Rumana du Casali)へ。 歩いても15分ほどですが、そのまま次の目的地へ向かえるようにチェックアウトして車で行きました。
ローマ時代に描かれたモザイク絵画が数多く残っていることで有名、世界遺産にも登録されています。 今回の旅行で、カミさんが一番楽しみにしていたのがここだそうです。 入場料は10EUR。まずは浴室とマッサージ室だった棟を見ながら建物内へ。
玄関とサロンのモザイク画。玄関のモザイク画中央に残されているのは、当時の排水口かな? ここだけでも凄いと思ったけど、本番はまだまだこれから。
一旦建物の外へ出て、中央部に設けられた柱列で囲まれた中庭へ。 北西側に浴場、北側にはゲストルーム、東側には私的な部屋と巨大なバシリカが設けられていたと考えられています。
再び別荘の中へ。ここは建物の中央にある中庭を取り囲む回廊。 描かれている動物は、狩りで仕留めた動物?
浴場に向かう手前の部屋のモザイク画。 中央の女性がこの屋敷の女主人で、両脇に子供と召使いの女官を従えて、浴場へ向かう様子が描かれています。 他にもローマ時代に行われた競技の場面が。
人物や動物だけではなく、幾何学模様のモザイクも見事です。 中心に描かれている人物が、この屋敷の主人?
子供達が漁をしています。でも良く見ると、子供の背中に羽が。 どうやら天使が漁をしている場面のようです。 当時の人々の生活が描かれたモザイク画もあります。
建物内には足場のような通路が組まれていて、床のモザイクを上から見られるようになってます。
一番の圧巻は、約60mの廊下の床一面にモザイク画が広がる大狩猟の廊下(Corridoio della Grande Caccia)。 こちらは狩りやグラディエーターの場面。
興味深いのがこちら。 アフリカで、コロッセオで行われていた催し物に使う猛獣を捕獲して、船に積み込んでいる場面。
ここが最も有名な、10人娘の間(Sala delle Dieci Ragazze)。♪ビキニのお嬢さん♪って歌い出したくなります。 それにしても、この時代にもうビキニがあったんですね〜。
左から、

[これもあげるわ」
鉄アレイと円盤状の器具を使って鍛えてる?
鬼ごっこ?
ビーチバレー?

かな?(笑)
左は収穫の様子?
子供が鳥に二輪車を牽かせてます。左にいる子供は召使い?
またしても天使が漁をしている場面。沢山の魚に混じって、上にはクラゲらしき生物。 下にいる奇っ怪な生物はなんだろう? あっ、アオリイカと伊勢海老がいました! 旨そ〜。(笑)
ギリシアの叙事詩「オデュッセイア」のワンシーン。 オデュッセウスが3つ目の巨人を酔わせて、その隙に脱出しようとしている場面。 でも物語の中に登場するこの巨人、本当は3つ目ではなく1つ目だそうです。
左:R指定(笑)のオデュッセウスとポリュペモスのモザイク画。
右:無花果のモザイク画。他にも桃やブドウ等もありましたが、残念ながらピンボケでした。(涙)

見学時間は1時間半くらい、駐車料金は2EUR(多分1EUR/1h)。 本当は撮影禁止だけど、誰もそんなこと気にせずバシャバシャ撮ってたし、係員に注意されている人もいないようでした。
次にやって来たのがカルタジローネ(Caltagirone)。 予め調べておいた町外れの無料駐車場に車を入れ、路地を歩いて目指すはスカーラ(Scala) 。 町人に「スカーラはどっち?」って訊くと、皆「チェントロ、チェントロ(町の中心って意味)」と指を差しながら教えてくれました。
スカーラは、市庁舎広場(Piazza del Municipio)からサンタ・マリア・デル・モンテ教会(Santa Maria Delmonte)まで一直線に延びる142段の階段。 階段中央に置かれている鉢植えを遠くから見ると、右の写真のように見えます。
ここはイスラム支配の時代から盛んだった陶器作りが、今でも受け継がれている町。 そのため、階段の蹴上がり部分には、動植物や人物をモチーフにしたマヨルカ焼のタイルが組み込まれています。
階段上部のサンタ・マリア・デル・モンテ教会。 昨日結婚式があったのか、教会前の広場は青い旗で飾られ、紙吹雪も沢山落ちてました。 内部はシンプルだけど、とてもきれい。天井は最近修復されたのかな?
大聖堂(Duomo)。ドームのタイルはマヨルカ焼かな?
ドゥオーモ広場に面したジェラテリアで、昼食代わりにブリオッシュ・コン・ジェラート食べました。 パンとジェラートの組み合わせは、思っていた以上に相性バツグン。1つのパンに2種類のジェラートを挟んで、お値段3.5EUR。
次にやって来たのがラグーザ(Ragusa)。 ここは高台の町と、イブラ地区(Ibla)と呼ばれる下の町に分かれています。 まずは坂を上がって高台にあるカテドラーレ(Cattedrale)へ。 町の中心、サン・ジョヴァンニ広場(Piazza Municipio S.Giovanni)に面して建つ大聖堂。 時間の関係で、内部は見学できませんでした。

ここに来て、数日前から不調で今朝から更に動きが悪くなっていたデジカメが遂に故障。 カサーレの古代ローマの別荘で、最後にアップで撮った果物のモザイク画の殆どがピンボケだったのは、どうやらこれが原因だったようです。
以前アメリカを旅行した際、デジカメを落として破損させ危うく撮影不可になった経験を踏まえ、以降海外旅行時には必ず予備カメラを持参するように。 予備持参して本当に良かった! 備えあれば憂いなしですね。(笑)
通りに建つバロック様式の邸宅。 ここで、子連れの日本人若夫婦に遭遇。「観光ですか?」って訊いたら、「夫の単身赴任先に遊びに来ました」って返答。単身でシチリアに赴任するって、どんな職業なんだろう。
高台から見たイブラ地区。 ここも町全体が世界遺産に登録されています。 青いドームの小さな教会が、サンタ・マリア・デッリトリア教会(Santa Maria d.Itria)。
坂を下ってイブラ地区へ。 これがさっき高台から見えたサンタ・マリア・デッリトリア教会。 ここに限らず、どんなに小さな町へ行っても、ほぼ必ずと言っていいほど複数の教会があります。 そんなことはないと思うけど、もしかしたら微妙に宗派の違いのようなものがあるのかな? 
こちらにもバロック様式の邸宅が沢山残ってます。
階段の上に建つ、ゴシック建築の傑作と言われるサン・ジョルジョ教会(San Giorgio)。 町の守護聖人の物語を描いた13枚のステンドグラス「サン・ジョルジョの殉教」が見事。 
予めカミさんが調べておいたジェラテリアへ。 普通に美味しかったです。
モディカ(Modica)の町全体を見渡せる展望台に立ち寄って、本日の宿となるB&Bへ。 ところがここで問題発生。現地に着いて呼び鈴を押しても反応がなく、人の気配も全くなし。 そこへたまたま通りかかった地元の男性に事情を説明したら、親切にも代わりに電話で問い合わせてくれましたが、「予約なんか受けてないから、今日は泊められない」という返答。 すると近くにもう1軒B&Bがあるって教えてくれたのでそちらへ行ったら、幸い空室あり。
ちなみに後日、先のB&Bから「バスルームに問題があったので泊められなかった」なんて言い訳がましいメールが届いたけど、もしそれが本当なら事前に連絡するべきでしょ! ブッキングスドットコムから連絡が行かなかったとは考えられないので、予約が入っていたことを忘れていたに違いありません! 同サイトのクチコミ欄に、ボロクソ書いてやりました。
モディカと言えばチョコレート。その中でも最も有名なのが、アンティカ・ドルチェリア・ボナユート(Antica Dolceria Bonajuto)。 ところが味は思っていたほどではなく、パッケージのデザインもイマイチ。 そこでカミさんが予めチェックしておいた店へ行ったら、味・量・値段・パッケージデザイン、全てこちらの方が上。 ってことで、土産も含めてお買い物。
こちらが本日の宿「Casa per Ferie Siciliando」。 広い室内にはダブルベッド×1+シングルベッド×2、計4人まで宿泊可。 部屋の隣に、これまた広い専用シャワールームあり。 夕食は近くの店でサンドイッチとサラミを買って、部屋で食べました。
本日の走行距離は、カサーレの古代ローマの別荘まで1km、カルタジローネまで35km、ラグーザまで73km、モディカまで19km、計129kmでした。



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