滞在記 第4日目
(2005年8月16日)
注) 1GBP(イギリス・ポンド)=約210円。
地下鉄でセント・ジェームズ・ウッズ駅へ。駅から5分ほど歩いたところに、 世界で一番有名な横断歩道がある。
1969年に発表されたビートルズのアルバム「アビーロード」のジャケット写真が 撮影されたのが、この横断歩道。3番目を歩くポール・マッカートニーが 裸足であったことと、傍らに停まっていたフォルクス・ワーゲンのナンバーの 一部が「IF28(もし生きていればポールは28歳)」だったことから、 当時死亡説まで流れた。
住所が書かれた看板には、世界中から来たビートルズ・ファンの落書きがビッシリ。
すぐ近くにあるアビーロード・スタジオ。今はビートルズとは全く無関係。
セント・ジェームズ・ウッズから、地下鉄で大英博物館へ。 ここはズバリ「大泥棒の巣窟」。「こんなに持ってきちゃマズいだろう」 というくらい、世界中から貴重な遺跡や資料が集められている。
一番人気は古代エジプトのコーナー。これが有名な「ジンジャー」。 極度に乾燥した場所に埋葬されたため、ミイラよりも良い状態で 残された遺体。僅かに残る髪の毛が赤いことから、この名が付いた。
ミイラと美しい装飾が施された木柩。
右の写真は、猫やワニ、鳥などの動物のミイラ。
大英博物館の目玉の一つ、ロゼッタ・ストーン。ナポレオン軍がエジプトへ 遠征した時に発見した石。発見場所がロゼッタ村であったことから、 この名が付いた。大きさは高さ114cm、幅72cm、重さ762kg。
プトレマイオス5世の戴冠式の様子が、最上部に象形文字で、2段目に 民衆文字で、3段目にギリシャ文字で書かれている。 フランスの数学者ジャン・フランソワ・シャンポリオンが、 この石を手掛りに、1922年に初めて象形文字の解読に成功した。
左:ラムセス2世の巨像の上部。優に3m以上ある。右胸の穴は、ナポレオン軍が 運搬のために空けたとか。
右:アメンヘテプ3世の頭像。高さ2.9m。どちらも紀元前1300年頃。
左:アッシリアの人面有翼雄牛像。後ろに立つ人と比べれば、 その大きさが分かる。
右:こちらもアッシリアのライオン像。
こちらはギリシャのコーナー。神殿を丸ごと持ってきてしまいました!
これは、ギリシャのアクロポリスの丘の上に建つ、かの有名な パルテノン神殿の破風(正面上部の三角部分)にはめ込まれていた彫刻。 ギリシャ政府は、イギリスに対して正式に返還を要求している。 返還を要求している国は、何もギリシャだけではない。それに対して、 イギリスは全く応じようとしていない。「大泥棒」と表現した 理由がお分かりかな?
参考写真。

ギリシャの首都アテネ、アクロポリスの丘の上に建つパルテノン神殿。 矢印の三角部分が破風。完成当初はここにビッシリと彫刻が並び、 着色もされていたそうだ。
これは反対側の破風にはめ込まれていた彫刻。
今日の遅い昼食は、大英博物館の前の屋台で買ったホットドッグ(2.5GBP)と、 スターバックスで買った冷たいコーヒー×2とケーキ(5.69GBP)。
地下鉄でベイカー・ストリート駅へ。ベイカー・ストリートと言えば、 コナン・ドイル原作の名探偵シャーロック・ホームズ。というわけで、 駅前にはホームズの像が。作中で彼と助手のワトソン博士が 住んでいた住所は、ベイカー・ストリート221B番地。現在ここへ 手紙を出すと、シャーロック・ホームズ博物館に届くそうだ。
その後マダム・タッソーへ。世界中の有名人の蝋人形が300体以上 展示されている。入場料は大人23GBPだが、当日券を買うだけで40分以上 並ぶと言われたので、25GBPのエクスプレス・パスを購入。
左から、トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、ニコラス・ケイジ。
左から、モーガン・フリーマン、アーノルド・シュワルツェネッガー、 ショーン・コネリー。
左から、ヒュー・グラント、シルベスタ・スタローン、 ウーピー・ゴールドバーグ。
左から、ハンフリー・ボガート、マリリン・モンロー、 チャールズ・チャップリン。
左から、エルビス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、ビヨンセ。
左から、ウィリアム王子、故ダイアナ元皇太子妃、デビッド・ベッカム夫妻。
前列右からブッシュ米大統領、ブレア英首相、後列右からシュレーダー独首相、 ミッテラン仏大統領、プーチン露大統領。G8の国家元首が居並ぶが、 日本の首相は・・・。
前列左からアドルフ・ヒトラー、ウィンストン・チャーチル、後列左から リチャード・ニクソン、ジョン・F・ケネディ、フィデル・カストロ、 ムアンマル・アル・カダフィ。
左から、エイブラハム・リンカーン、ヨハネ・パウロ2世、サダム・フセイン。
左から、アルフレッド・ヒッチコック、アルバート・アインシュタイン、 アインシュタインの奥に座っているのはパブロ・ピカソ、 一番似てなかったアイルトン・セナ。
左:ザ・ビートルズ
右:人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロングと バズ・オルドリン。
最後に控えているのが「恐怖の部屋」。処刑の場面や犯罪者の蝋人形などがある。
フランス革命で処刑された王族のデス・マスク。真ん中がルイ16世、 その右隣がマリー・アントワネット。

撮影のためフラッシュを使ったものが多いが、実際は照明の効果もあり、 全体的に写真よりはもう少し似て見える。
16:30、予約したレンタカーを取りにHERTZのフルハム・ロード・パレス営業所へ。 イギリスでは予約しておいても、指定したクラスの車がないとか、他の営業所まで 車を取りに行ってくれなどと言われることは良くあることらしいが、今回は運良く(?) 予約した車が用意されていた。車種はフォード・フォーカス1.6LX。装備はエアバッグ、 盗難防止イモビライザー、エアコン、CD付きラジオ、パワステ、パワーウィンドウなど。

ここでもう少し、レンタカーに関して書いておこう。
イギリスのレンタカーは、圧倒的にマニュアル・ミッションが多いので、 オートマ車を希望する場合は早めに予約しておいた方が無難。 しかし、レンタル料はグッと高くなる。
今回借りたマニュアル・ミッション車のレンタル料金は3日間で93GBPだったが、 これが同じ車のオートマ車になると、その料金は150GBPとなる。

英語力に不安があっても、レンタカーは借りられるか? 答えはイエス。
プリントアウトされた契約書の中で確認するのは、貸し出し日時と返却日時、 それと保険に関する箇所のみ。基本的に任意保険は基本料金に含まれているので、 「Included」と印字されていれば問題ない。但し、事故を起こした時などに 免責額が軽減されるオプション保険に加入したい場合は、 その旨申し出る必要がある。

ガソリン代はレンタル料金に含まれていない。返却時に満タンにするのが基本。

内容を確認後にサインし、クレジットカードでデポジット(保証料のようなもの)を 打てば契約は終了。後は係員と一緒に、借りる車の現状(傷やへこみの状態)を 確認すればOK。来店からキーを渡されるまで15分程度だ。

今日の夕食は、ホテル近くの「MARKS&SPENCER」へ買い出し。冷製パスタに コールスロー・サラダ、スライス・チョリソにエビのスパイス焼き、 カリフォルニア・ロールにオイル・サーディーン。別の店でジュースと ビールを2本買って、合計20.24GBP。



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