滞在記 第7日目
(2005年8月19日)
注) 1GBP(イギリス・ポンド)=約210円。
   1マイル=約1.6km。
ホテルの朝食。手前がヘルシー・オムレツ(デカい!「朝からこんなに 食って、どこがヘルシーなんじゃ〜!」って感じ)で、奥がイングリッシュ・ ブレックファースト。この他にトーストとコーヒー(または紅茶)が付く。
プラス、テーブルに所狭しと並べられているシリアルやスモークサーモン、 ハムにデザートなども食べ放題。各種ジュースも飲み放題。昨日泊まった ダイアル・ハウス・ホテルの朝食よりも遙かに充実していた。
ホテルのオリジナル・ジャムが6種類も! 他にも3種類のマーガリンと 各種調味料が用意されている。
ホテルから歩いてローマン・バスへ。今から約2000年前、この地を征服した 古代ローマによって建設された複数の浴場と神殿跡。 今でも毎日100万リットル以上の温泉が沸き出している(入浴は不可)。 入場料は日本語のオーディオ・ガイド付きで、大人9.5GBP。 ちなみに、英語の「風呂」を意味する「BATH」の語源は、この町の名前が起源。
大浴場。他にもサウナ室や神殿跡なども見学可。
復元モデル。建設当時は「かまぼこ型」の屋根が付いていたが、今では屋根を 支えていた柱の土台部分が残されているのみ。奥の大きい方が大浴場で、 真ん中の小さい方がサウナ室などがあった小浴場。左の三角屋根の建物が神殿。
飲泉。コップ1杯0.5GBP。
ローマン・バスの前に建つバース寺院。ゴシック建築の傑作。
ホテルをチェックアウト後、ロイヤル・クレッシェントへ。18世紀に王侯貴族の 保養施設として建てられた、ジョージ王朝様式のテラスハウス。 三日月型の建物の中は、ホテルや博物館。
バースからA36→A303でストーン・ヘンジへ向かう。
ところで、イギリスで車を運転する際、 注意しなければならない点が2つある。1つは、当たり前の話だが 看板が全て英語で書かれているため、読み取るのに時間がかかり、 どうしても脇見をする時間が長くなってしまうこと。 もう1つが、このラウンド・アバウト。
ラウンド・アバウトとは、真ん中がロータリーになっている交差点のこと。 常に右回りで、円の中を走っている車が優先。車が来ていない場合は、円に 入る時に一時停止する必要はない。円に入ったら右回りに走り、自分の 目指す道へ抜ける。もし目指す道を通り越してしまった場合は、 もう1周回ればOK。
このラウンド・アバウトに下の道から差しかかった場合、円に入って右回りに 走り、矢印の道へ抜ける。最初は少々戸惑うが、慣れれば「1台も車が来ないのに 信号で待たされる」という煩わしさから解放されてとても便利。
もう1つ注意しなければならないのがこの看板。この路線にオービス (速度自動取り締まり機)が設置されていることを示している。 イギリスのオービスは日本と違い、後ろから写真を撮られるので、 オートバイでもアウト。

速度取り締まりと言えば。
確かチッピング・カムデンからボートン・オン・ザ・ウォーターへ向かって いた時のこと。対向車が2台続けてパッシングをした。その直後に自分の前を 走っていた車が路肩に寄って停まったので、「何か不具合があったことを 知らせてあげたのかな?」と思った。
しかし少し走ると、またパッシングをする車が。しかも1台のドライバーが、 掌を下に向けて「スピードを落とせ」というような動作をするのが見えた。 「これは何かある」と思ってスピードを制限速度以下に落とした途端、 レーダー若しくは移動オービスを積んだ警察車両が反対斜線の路肩に 停まっているのを発見。危うくスピード違反で捕まるところだった。
取り締まりをやっていることを知らせてくれたドライバーに感謝するとともに、 イギリスでも日本同様、取り締まりをパッシングで知らせてあげる習慣が あることを知った。

昼過ぎにストーン・ヘンジ着。イギリスで最も重要な先史遺跡と言われ、 その歴史は4000年以上前まで遡る。太陽崇拝聖地説や古代天文台説など 様々な説があるが、詳しいことは判っていない。入場料は日本語の オーディオ・ガイド付きで、大人5.5GBP、駐車料金が2GBP。

方角によって見え方が大きく変わる。

ストーン・ヘンジからA303→M3→M4→A4でロンドンへ。
時間にはかなり余裕を持って行動したつもりだったが、M3で工事による 大渋滞に巻き込まれた上に、ロンドン市内も渋滞。そのためレンタカーの 営業所に着いたのは、返却時間のギリギリ3分前。おかげでガソリンを 満タンにすることが出来ず、清算時にかなり割高なガソリン代を払うことに なってしまった。
しかし後から分かったことだが、返却時間を1時間以上過ぎなければ、 追加料金を取られることはないようだ。最初から分かっていれば、余裕で ガソリン・スタンドに寄れたのに・・・・。くっそ〜!

本日の走行距離133マイル。3日間の総走行距離は375マイル。

レンタカーを返却後、地下鉄でピカデリー・サーカスへ。 ここはロンドンの観光とショッピングの拠点。コベント・ガーデンや トラファルガー・スクエア、高級ブティックが立ち並ぶ リージェント・ストリートやボンド・ストリートも徒歩圏。 写真は広場のシンボル、エロスの像。待ち合わせポイントとしても有名。
お馴染みの2階建てバス。しかし現在はワンマン化への移行に伴う新型車両の 導入が進められているため、この古い型のバス(こちらはドライバーと検札係の ツーメン制)は市の中心部でしか見ることが出来なくなった。 全ての車両が引退する日も、そう遠くはないだろう。
ロンドン市内には数軒のカジノがある。最低賭け金が高くドレス・コードもある カジノから、BJミニマム3GBP(ラスベガスのカジノと同じくらい)という 庶民派カジノまで様々らしい。どのカジノも入場24時間前までにFAXによる 入場申請が必要だそうだ。日本を出発する前に調べたが、面白かったという情報は 皆無。もちろん行かなかった。
地下鉄のホームに書かれた「マインド・ザ・ギャップ」の文字。「段差に気を つけろ」という意味だが、地下鉄がホームに停まってドアが開くと同時に、 この「マインド・ザ・ギャップ」という録音音声が繰り返し流される駅がある。 その間延びした録音音声がロンドン地下鉄の名物となっていて、 「MIND THE GAP」とプリントされた土産用のTシャツまで売られている。
ロンドン最後の夕食はイングリッシュ・パブへ。常連がビール片手に カウンター付近を陣取っている。注文したビールが出てくるのをカウンター席に 座って待っていたら、後から入ってきたオヤジに「席を変わってくれないか?」と 言われた。それぞれにお気に入りの席があるらしい。
一番人気のイングリッシュ・ビールとコーラを注文。計4.2GBP。
左がイングリッシュ・ビール、右がラガー・ビールのサーバー。種類も豊富!
本日の夕食。左がヤギのチーズとマッシュド・ポテト5.95GBP、 右がミックス・グリル8.5GBP。追加したラガー・ビールが1パイント2.95GBP。
夕食後にスーパー・マーケットへ。日本と比べると明らかに安いサーディーンの 缶詰(オリーブ・オイル、トマト、サンフラワー・オイル)を自分の土産に購入。 酒の肴に最適なのだ! 一番高いものでも1GBP。アンチョビの缶詰は1.2GBP。



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