滞在記 第10日目
(2011年5月29日 日曜日)


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注) 1EUR(ユーロ)=約120円。
早いモンで、もう今日が最終日。 いつものことですが、ようやく現地の環境に慣れた頃に旅行が終わっちゃいます。(>_<;)
ホテルを8:00にチェックアウトして、まず向かったのがリューデスハイム(Rudesheim)。σ(^^)が中学生の頃「ドイツのアウトバーンは有事の際、飛行機の滑走路として使う目的もあるので、他の国の高速道路に比べて 圧倒的に直線部分が多い」という話を良く聞かされました。 今まで走った所にそのような箇所はありませんでしたが、「もしかしたらここがそうなのか!?」と思わせる場所がここ。 正確に測った訳じゃないけど、間違いなく5km以上は直線でした。 片側4車線。中央分離帯を撤去すれば、本当に滑走路として使えそうです。
リューデスハイムに着いて目的地まであと数kmの所で、いきなりカーナビから「この先フェリーに乗ります」というアナウンスガイドが。 どういう事かと指示通り進むと、本当にフェリー乗り場に着きました。ライン川には橋がなく、小型のカーフェリーで対岸へ移動します。 去年南フランスで乗ったバック・ド・バルカラン(Bac de Barcarin)みたい!  しかも片道料金5EURまで同じ。 それにしても、道がなくなってフェリーに乗って移動することまでガイドするなんて、このカーナビ凄い!
車を駐車場に入れ、歩いてフェリー乗り場へ。 ネットで前売りチケットを買えるのは団体客だけで、個人旅行者は当日券のみ。 でも、満員だから乗船不可なんてことはないようです。 ザンクト・ゴアールスハウゼン (St.Goarshausen)までの片道切符を購入。料金は1人16.6EUR。
定刻より40分以上遅れて出航。2階デッキ左側の席をキープしました。
まず川の中州に見えてくるのが、船から通行税を徴収するために建てられた鼠塔(Mauseturm)。 幽閉された悪名高かった大司教を、ネズミが食い殺したという伝説もあるとか。
次に見えてくるのがラインシュタイン城(Burg Rheinstein)。900年頃に完成、税関所として使われました。19世紀に再建され、現在はライン川で最も美しい城の一つと言われています。
次に見えてくるのがライヒェンシュタイン城(Burg Reichenstein)。11世紀に建設され、一時は盗賊の巣窟として使われたこともあるとか。 現在は博物館&レストラン。
次に見えてくるのがゾーンエック城(Burg Sooneck)。19世紀初頭に王家の狩猟城としても使われた由緒ある城。 ガイドツアーで内部見学可。
次に見えてくるのがフュルステンベルク城(Ruine Furstenberg)。17世紀にスペイン軍などに占領され、以来廃墟のまま。 現在は塔のみが残されています。
次に見えてくるのがシュタールエック城(Burg Stahleck)。 現在はユースホステルとして使われ、格安料金で古城ステイが楽しめると評判だそうです。
次に見えてくるのがプファルツ城(Die Pfalz)。14世紀頃に通行税を徴収する関所として、中州に建てられた城。 現在は資料館、内部見学も可。
次に見えてくるのがシェーンブルク城(Schonburg)。200年近くも廃墟だった城を19世紀に再建。 現在はホテル。シェーンブルクとは美しい城という意味。
ここまでは、中州に建つ鼠塔とプファルツ城を除いて、全て左側です。 シェーンブルク城を過ぎて間もなく右側に見えてくるのが、美しい歌声で通りがかった船を沈めたという魔女伝説として知られるローレライ(Loreley)。 実際はライン川随一の難所であった岩山で多くの船が転覆する悲劇から生まれた物語。 ローレライはluen(沈む)とley(岩)から生まれた言葉。
ローレライを過ぎてすぐ右側に見えてくるのが猫城(Burg Katz)。
いよいよ終点のザンクト・ゴアルスハウゼンに到着。船着場は右岸。 ちょっと風は冷たかったけど、晴れて本当に良かった! 船着場からは、対岸に建つラインフェルス城(Schloss Rheinfels)が見えます。
ザンクト・ゴアルスハウゼンからリューデスハイムまでは電車で戻ります。 駅に着くと、そこは小さな小さな無人駅。 自動券売機が1台置いてある以外には何もありません。 早速リューデスハイムまでの切符を買おうとしたら・・・。 ナント札が使えない! しわの少ない札に交換してもNG。 クレジットカードを取り出して、様々な方向からカードリーダーに通してもNG。 カミさんのクレジットカードもNG。 硬貨を入れたら動いたので、急いで近くの店へ行ってミネラルウォーター買って両替して戻り、何とか切符を買えことが出来ました。 ドタバタしたけど、無事買えて何よりと思いながら取り出し口を見たら・・。
あれっ!? 切符が4枚あるぞ! 良く見たら、カミさんのクレジットカードで買えてました!  その前に散々色々なことを試してダメだったから、カミさんのカードもダメだと思い込んでしまったようです。 ちゃんと確かめれば良かった!
間もなく電車が来たので乗車。 すぐに車掌が検札に来たので、事情を話して返金して貰おうと思ったら、この車掌さんは英語が話せません。 「誰か英語が分かる人いる?」って声をかけたら、我々の斜め後ろに座っていた女性が名乗り出てくれたのですが、これがまたしても美人!  性格は顔に出るというσ(^^)の持論は、やっぱり間違いない!
リューデスハイム駅に着いたら切符売場へ行くように言われたので、到着後すぐに行って事情を説明。 端末を操作してあれこれ試みてくれましたが、結局返金不可に。 「これからはちゃんと確認しよう!」の教訓代となりました。乗車賃は1人10.6EUR。
当初はここから空港へ向かう予定でしたが、まだ少し時間があったので、途中のマインツ(Mainz)に寄ることに。 州立博物館近くの地下駐車場に車を入れて、川沿いの道を歩いてマルクト広場へ。 左の写真は大聖堂、右は広場に面した劇場。
大聖堂前のカフェで遅い昼食。σ(^^)はベルリン以来となるカリーブルスト&ポテト@5.8EURと、ビール0.3L@2.3EUR。 カミさんはチャイラテ@2.7EURと、スイーツ(ケーキ)@2.5EURを注文。 カリーブルストは普通に旨かったです。
この町に寄った目的は、ザンクト・シュテファン教会(St.Stephans-Kirche)。 起工は990年まで遡りますが、第2次世界大戦で破壊されたため、現在の建物は戦後に再建。
この教会のステンドグラスは、何とマルク・シャガール作! 1978年〜1985年に製作・設置されました。
美しいブルーを基調としたステンドグラスには、新・旧約聖書を題材にした場面が描かれています。 昨年ニースの国立シャガール美術館で見たステンドグラスより凄い!
マインツには世界初の活版印刷物として知られる「グーテンベルク聖書」等が展示されているグーテンベルク博物館(Gutenberg Museum)がありますが、こちらには時間の都合で入れませんでした。
これで全ての観光が終了。アウトバーンを走ってフランクフルト空港へ。 もう随分前から給油ランプが点灯してたけど、最後は燃費走行で何とか空港着。 昨日の滞在記に書いた通り「返却時に燃料を満タンにしなくて良いオプション@72.05EUR」が自動付帯されているので、ガソリン残量は少なければ少ないほどお得。 間違いなくタンクは空ッカラ、残量は多分5Lくらい。 フォード・フォーカスのガソリンタンク容量は60Lなので、1L1.539EURで満タンにした場合の料金は84.65EUR。 この勝負、σ(^^)の勝ち!(笑)
でもオプション料金にはサーチャージや消費税が別途発生する(詳しくは「旅の感想あれこれ」を参照)ので、最終的には元は取れません。

レンタカーの返却は「rent-a-car return」の標識に従って走り、空港ターミナルビル横の立体駐車場へ。 ここが全社共通の返却場になっていて、中に入って会社別の案内板に沿って進み、空きスペースに停めればOK。 係員が車をチェックして、問題なければ書類にサインしてキーを返して終了。 所要時間は10分程度。
チェックインしてスーツケースを預け、最後にカフェでヴァイスビールを2杯。 このヴァイスビール、今まで飲んだビールの中で最高の味。 誰よりも酒好きなσ(^^)が言うのだから間違いない!(笑)
最後はお約束の機内食の写真。 夕食は洋食と和食を一つずつ注文、途中でアイスクリームが出て、日本到着前には軽食も出ました。

今回は途中でカミさんが腹痛に襲われたものの大事には至らず。 行こうと思っていた場所にもほぼ行けたし、車の運転も無事故・無違反、今回も楽しい旅行となりました!



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