滞在記 第1日目
(2004年9月18日)


11時30分、NH002便は20分遅れで成田を出発。 機材はボーイング777-200。P&W社製の高バイパス比ターボファンエンジンを2基搭載。 このエンジンの登場により、初めて双発機で太平洋を横断できるようになった。
エコノミークラス全席にも液晶モニター付き。楽しかったのは小林克也司会の 「ベストヒットUSA」。中高校生の頃に毎週見ていた(歳がバレますね!)番組だが、 これがANA国際線オリジナル版として復活。流れるプロモーション ビデオも、70年代〜80年代にヒットした懐かしい曲ばかり。
今回もポータブルDVDプレーヤーが大活躍! これがあると、本当にいい暇つぶしになる。 パソコンを持ち込んでDVDを見ている人は多いが、バッテリーの関係で3時間が限界。 こちらは連続8時間以上再生可!

機内食は2回で、離陸1時間後と着陸2時間前。途中カップヌードル・ミニも出る。

ダレス空港到着は、ほぼ定刻の10時40分。所要時間は約12時間。まずは入国審査。 テロ警戒度がオレンジ(上から2番目)、おまけに同時多発テロがあった9.11から 一週間後だけあって、入国審査はとても厳しいだろうと思っていた。 しかし実際は滞在目的を訊かれただけですんなりパス。やや拍子抜け。 しかし次々と飛行機が到着するのに、開いているブースはたったの3つ。 おかげで40分近くも待たされた。もっと開けろ〜!!

到着早々、いきなり今旅行のメインイベントである「Steven F.Udvar-Hazy Center」へ。 空港のインフォメーションセンターで訊いたら、センターまでは5マイル以上。 シャトルバスはなく、タクシーで行くしか方法がないと教えられた。 空港内には手荷物一時預かり所(もちろんコインロッカーの類も)はなく、 重い荷物を持って5マイル以上を歩くのはとても無理。 迷わずタクシーに乗った。料金はチップ込みで$15。
正面エントランスを入ると、まずはSR-71とスペースシャトル・エンタープライズが お出迎え。その他の主な展示機は、物議を呼んだ「エノラ・ゲイ」 (広島に原爆を投下したB-29)、昨年引退した「コンコルド」。太平洋戦争中に活躍した 日本の「紫電改」や「晴嵐」など。尚、入場料はここに限らず、スミソニアンの博物館は どこも無料!
ほとんど写真だけですが、 詳細はこちら。

センター内にも、手荷物一時預かり所はない。つまり大きなスーツケースを持って ダレス空港に到着した場合、直接同センターを訪れることは事実上不可能である。 入場時の手荷物検査は、大きい荷物を持っている人ほど厳しくなる。 私も結局は優に10kg以上はあるバックパックを背負っての見学となってしまった。 最初はワクワクしていたので大丈夫だったが、2時間後には耐え難い痛みとなり、 最後は肩が砕けそうだった。

センターを出たのが17時。しかしここで問題発生。センターの敷地内にはタクシー スタンドがない。呼ぶにはセンター内のウェルカムセンターに頼むしか方法がなさそうだ。 やむなく再入場(荷物の再検査あり)してお願いすると、幸いにして快く応じてくれた。 スタッフがタクシー会社にダイヤルすると、こちらに受話器を渡される。そこで自ら、 特徴(服装など)や行き先を説明すればOK。

タクシーが来たのが約115分後。ここから地下鉄の最寄り駅(West Falls Church駅)までは 約20分。料金はチップ込みで$45(参考までに、一旦空港へ戻り、バスで同駅まで 行く手段もある)。このように、Steven F.Udvar-Hazy Centerへのアクセスは とても不便。レンタカーを借りない人は、航空宇宙博物館から出るシャトルバスを オススメする(詳しくは後述)。

ワシントン滞在中に何度も地下鉄を利用するなら、 通常の乗車券よりもPass(1日券)かFarecard(プリペイドカード)を買う方がお得で便利。 しかし1日券は、午前9時30分を過ぎないと使えない(土日祝日を除く)ので、Farecardが オススメだ。Farecardは自販機で簡単に買うことができる。「Farecards」と書かれている 自販機での買い方を書いておこう。
1.お金を入れる。2.(+)または(−)ボタンを押し、自分が買いたい金額に 設定する。3.「Farecard」ボタンを押す。4.カードを取り出す。たったこれだけ。 簡単でしょ? お釣りも出る。 
これが「Farecard」。このカードを自動改札機に通すだけ。 乗った分だけ自動的に清算される。
ワシントンの地下鉄はとっても判り易い! 各ホームには到着する電車の行き先を 示す看板が設置されているし、車内アナウンスもあるので迷う心配はない(と思う)。 同じ区間でも、時間帯によって運賃が違うので注意。
地下鉄の路線図。各線は色別に分けられ、「RED LINE」とか「BLUE LINE」などと 呼ばれる。
地下鉄で「Gallery Place-Chinatown」駅へ。駅を出ると、美味しそうな中華料理の 匂いが街全体から漂ってくる! これなら夕食の心配はなさそうだ。 駅を出た交差点には、立派な中華門が建っている。
これが今回泊まったホテル「RED ROOF INN WASHINGTON DC」。場所は地下鉄 「Gallery Place-Chinatown」駅から徒歩3分。
部屋の中はこんな感じ。シングルを予約したのに、部屋はなぜかツイン。まあ料金は 同じだから気にしない。広くてそこそこキレイ。
しかしメインストリートに面した部屋だったので、夜は結構うるさかった。 特に気になったのが、パトカーのサイレンの音。
装備を書くと、
ある物:テレビ、電話、コーヒーメーカー、アイロン、タオル・バスタオル・ハンドタオル、 ドライヤー、石鹸。
ない物:ミニバー、歯磨きセット、シャンプー・リンス。
コンセントの形状は日本と同じなので、変換プラグは必要なし。電圧は110V(多分)。
チェックイン後、早速お約束のチャイニーズ・テイクアウェイ店を探しに行く。 しかし歩いてみると、店自体が思ったよりも少なく、テイクアウトの店は見つからない。 駅の道を隔てた反対側にスーパーマーケット(写真)があるが、日用雑貨と スナック菓子やジュース類しか売っていない。
諦めてホットドックでも買って帰ろうかと思った時、レストランからビニール袋を 持った客が出てくるのを目撃。店内を覗くと、持ち帰り用の容器があることに 気付いた。
この店「東江海鮮酒家」は、「2002・2003年ワシントンで最も安くて旨い店大賞」 を受賞したそうだ。場所は「Hストリート」と「6thストリート」の交差点近く。 緑の外装が目印。
買ってきたのがこれ。シーフード蒸し餃子×10と、豚肉の小龍包×8で$10。 メチャうま!
ホテルの3・6・9階にはアイスマシーン(製氷機)がある。シャワーを浴びる前に 買ってきたビールを冷やしておくのに最適!
ホテルの斜め前にある中国人が経営する雑貨店。ビールを買うならここ!

時計を見ると21時。時差を入れると、今日は既に34時間が経過、そのうち起きている 時間は28時間にもなる。シャワーを浴びてビールを飲んでいたら眠くなってきたので、 このまま朝まで寝ようとベッドに潜り込んだ。
しかし1時間もしないうちに、廊下からの大きな物音で目が覚めた。 「せっかく寝ついたのにうるさいな!」と思っていたら、激しくノックされているのは 自分の部屋のドアだった。ドアスコープから覗くと、若い白人のカップルが立っている。 「何の用だ?」と訊ねると、「今チェックインしたらこの部屋の鍵を渡された」 と言うのだ。どうやらホテル側の手違いのよう。その旨フロントに伝えるよう言って 追い返したが、この一件ですっかり目が覚めてしまった。結局寝たのは1時過ぎ。



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